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歴史を違った視点から見てみよう! 『天地人』放映始まる
kyoikujin
2009/1/16 掲載
天地人 (NHKシリーズ NHK大河ドラマ歴史ハンドブック)

 NHKの新しい大河ドラマ『天地人』の放映が1月4日より始まりました。関連する地域では早速様々なイベントを展開。観光客の大幅アップに期待を寄せています。

 主人公である直江兼続は、上杉家の重臣。一般にはあまり知られていないかもしれませんが、戦国ファンの間では、生涯節を曲げなかった忠義に篤い名将として知られています。戦国時代には興味はなくても、以前フジテレビ系列でレギュラー放送されていた『トリビアの泉』で、「愛(という前立てをあしらった兜)をかぶった戦国武将がいる」として紹介されたことで、ご存知の方も多いかもしれません。

 今回の大河ドラマの放映にあわせて、上杉家ゆかりの地域では大勢の観光客に来てもらうため、多種多様なキャンペーン、イベントを展開しています。
 NHK新潟放送局では公式サイトを開設。ホームページ上で史跡などを写真と解説で探訪できる「ゆかりの地を行く」などを楽しむことができます。また、直江兼続生誕の地と言われる新潟県南魚沼市では1月11日〜12月27日までの約1年間にわたって『愛・天地人博 南魚沼』を開催。ロケ風景を再現したり、小道具やジオラマを展示して生誕の地の紹介を行っています。市の公式ホームページではどれだけ知っているかを試す「天地人検定」やあなたはどのタイプ?という「性格診断テスト」などのコンテンツも楽しむことができます。美味しいお米で有名な魚沼の、違った顔として授業で紹介するのもよいのではないでしょうか。
 直江兼続所用と言われる「愛の兜」で有名な上杉神社のある山形県でも、『「天地人」直江兼続やまがた情報局』を開設。米沢市ではマスコットキャラクター「かねたん」も公募で選び、1月24日からは『米沢 愛と義のまち 天地人博2009』を開催し、「愛の兜」をはじめとした文化財を展示します。

 上杉家といえば時代劇でよく題材にされる武田信玄や織田信長、徳川家康などの「敵役」として取り上げられるケースは多くありましたが、今回はそちらがメイン。各地で展開されているイベントや紹介記事などを通して、「歴史の新たな視点」を見つけてみるのも面白いかもしれません。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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