- きょういくじん会議
4月に入って、入社式・入学式がいたるところで行なわれていますね。新しい文房具を揃えて、わくわくしながら新生活を迎えた思い出がきっと誰にもあるはずです。4月2日の読売新聞の夕刊では、「ワザあり文房具」と題して進化する文房具が紹介されていました。社会人生活や学校生活を一緒に過ごす大切な仲間たちの成長を見てみるのはいかがでしょうか?
記事で紹介されていた中で、いちばん便利だなと思わされたのが、マックス社が発売している「Vaimo11」というホチキスでしょう。これは、従来のものに比べると倍の40枚ほどを一度に閉じられるそうで、新入社員や新入生、また先生などの強い味方として、さまざまな場面で活用できそうです。通常のホチキスよりも工夫したのが、針を打ち出す「ドライバ」と呼ばれる部分と「針」自体。「ドライバ」は、てこの原理を使って、小さな力で大きな力を加えられるように工夫し、「針」も従来のものよりも幅と長さが長いものを開発したそうです。売れ行きも好調で、予想の1.8倍ほど売れているそうです。
ボールペンでは、トンボ鉛筆が昨年発売した「エアプレス」が人気とのこと。これはペン先が上を向いていても書きやすいボールペンで、圧縮された空気がインクを押し出す仕組みとなっています。宅配便の配達員や看護士、建設関係者に好評のようで、どんな場所でも書きやすい点が受け入れられているようです。
記事に紹介されたもの以外でも、色々と工夫された文房具は数多く発売されており、ペンテルが発売した「できたてichiban」というボールペンもお勧めです。このボールペンは、インクが劣化して書きづらくなってしまうという問題に対処する為、大量生産をして多くの在庫を抱えるのをやめ、少量をこまめに生産するという仕組みを取り入れて、製造から出荷までの日数を従来の半分ほどに短縮したようです。それが消費者にもわかるように、ボールペンの本体に製造年月日を刻印しています。これで、古いボールペンを使って、大事な用件をメモしている途中に書けなくなる、という事態も防げるかもしれませんね。
現在では、文房具メーカーは各社とも環境に配慮したエコ商品の開発やユニバーサルデザインの導入を進めているようです。これは、消費者の心理も安いだけの物から、使いやすく環境に良いものを、という意識が高まってきていることも背景としてあるようです。学校現場で環境問題を教えることも多いかと思いますが、まず生徒の身近なところから意識させていくことが大事なのかもしれませんね。
毎日何気なく使っている文房具ですが、さまざまな工夫と環境への配慮が払われているのを知ると、より一層の愛着が沸いてくるかもしれませんね。皆さんもお気に入りの一品を探してみるのはいかがでしょうか?