- きょういくじん会議
最近、現役の父親やもうすぐ子どもができる男性などを主な対象として、仕事と育児の両立を応援する「父親講座」が各地で開かれ、人気を呼んでいます。講座を通して、情報交換や悩みごとを相談できるパパ友だちのネットワークができることも、大きな魅力であるようです。
4日の産経新聞では、現役の父親やこれから父親になる男性のためのファザーリングスクール(父親学校)に、仕事帰りの受講生たちがビジネススクールさながらに参加している様子が紹介されていました。
今年の5月に開校したこのファザーリングスクール(NPO法人ファザーリング・ジャパン)では、週に一度、おむつ交換や沐浴などの技術的な面というよりは、「ママとのパートナーシップ」「子どもの育ちとパパの役割」「絵本・あそび」「パパごはん」など、子どもの発達や成長に合わせたかかわり方、育児を楽しむ考え方について学ぶことができます。
父親講座(父親セミナーなどとも呼ばれる)は、上記のように複数回の講座からなるもののほかに、週末などの一日で完結するものや、親子で参加できる1泊2日のものなど、いろいろな形で催されています。
普段仕事で忙しく他の子どもの親たちとかかわる機会をつくるのが難しいお父さんたちにとって、このような講座を通して、技術や育児意欲の向上に加え、「パパ友だち」のネットワークを得られるということが、人気の理由のひとつにあるようです。1泊2日の講座などではとくに、他の親子の接し方を知ることで、自分のかかわり方を見つめることができる、という面もあるのではないでしょうか。
10月20日の記事で述べたように、男女を比べるとまだまだ男性の育児参加率は控えめ。しかし、昔と比べて働く女性が増えている今、自分たちの親にはあまり見られなかった「育児をする父親」のあるべき姿を考えるためにも、このような講座に対する必要性が高まっているのかもしれません。
講座で学んだことやネットワークをつかい、楽しく子育てにかかわることができるパパたちの活躍が、楽しみですね。