きょういくじん会議
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頑張れ、はやぶさ! 来月、最後の使命を果たす
kyoikujin
2010/5/25 掲載
惑星探査機 はやぶさ (1/32 スペースクラフト NO.01)

 昨年6月のきょういくじん会議で紹介した小惑星探査機「はやぶさ」が、いよいよ来月、地球に帰還する予定です。いくつかの困難を乗り越えてきたはやぶさが、「星の王子さまのふるさと」の石を搭載して帰ってくるのかどうか、注目されています。

 はやぶさは、星の王子さまのふるさとのようだと評される小惑星イトカワの精密探査や、サンプルの採取、それを地球に持ち帰るまでを使命とする小型の探査機です。サンプルの回収が成功すれば月以外の石を地球に持ち帰る史上初の例となりますが、既にイオンエンジンによる超長期航行や小惑星からの離陸など、それまで前人未踏であった偉業を達成して話題となったことは上記のきょういくじん会議でお知らせしたとおりです。そして来月、イトカワのサンプルが入っていると期待されるカプセルを大気圏に投入し、本体は分解され燃え尽きることで、はやぶさ最後の使命が果たされる予定です。

 JAXA(宇宙航空研究開発機構)のホームページでは、「はやぶさ、地球へ! 〜帰還カウントダウン〜」という特設ページが開設され、今月17日にははやぶさが故郷である地球の姿をとらえたことを伝えており、ますます注目が集まっています。

 また、全国のプラネタリウムや博物館では「HAYABUSA― BACK TO THE EARTH」という、はやぶさの波乱と感動に満ちたCGの物語が上映されています。地球との通信が途絶え絶望の状態に陥ったり、イオンエンジンに異常が発生したりと、いくつものトラブルに見舞われながらも使命を成し遂げていくはやぶさの実話物語は、宇宙工学ファンには勿論、そうでない人にも感涙を流せる映像作品だと好評を博しています。「最近、感動する映画を見ていないな。」という人にもオススメの作品です。是非みなさんも一緒に、はやぶさの帰還を固唾を飲んで見守りましょう。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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