- きょういくじん会議
9日の読売新聞の記事によると、廃材扱いとなる端材を使った鉛筆や、ホタテの貝殻を配合した消しゴム、針を使わない「針なしステープラー」など、ゴミを少なくする「エコ文房具」が人気を集めているとのこと。住宅も、家電も、車も、「エコ」という言葉を耳にしない日は無いというぐらい「エコ」はあふれていますが、文房具などの身近な道具の分野でも、環境にやさしいものを使おう、という意識が浸透してきているようです。
記事の中で紹介されていた商品をいくつか挙げてみると…
ホタテの貝殻を配合した消しゴム「EP-ER9」
「EP-ER9」は産業廃棄物として大量に廃棄されていたホタテの貝殻に着目し、貝殻を粉末状にして配合した消しゴムです。消しゴムとしての質も落とさずに、捨てられる貝殻を利用した商品として売ることができ、ごみの減量に貢献しています。巻紙も再生紙を使用しており、環境にやさしい商品となっています。
針がなくてもとじられる針なしステープラー「ハリナックス」
「ハリナックス」は針を使わずに、紙に切込みを入れてとじる事で、捨てるときに針を外す手間が無く、また、金属のゴミもださない省資源設計となっています。また、紙をとじると同時に、2穴ファイル用の穴もあけることができ、樹脂や金属を一切使用せず、表紙だけでなくとじ具も紙でできた、ファイル用品「オール紙シリーズ」を使用すると、ファイルごと紙ごみとして捨てることができます。
その他にも、行政でエコ文具の普及に取り組んでいる市もあります。仙台市は仙台グリーン文具という取り組みを行っていますが、これは、「環境にやさしい商品をエコひいき。 始めましょう、グリーン購入」と題して、地球環境の保全のため、環境にやさしい製品やサービスを優先的に購入する「グリーン購入」をすすめていくものです。小中学校の児童・生徒にグリーン文具の購入をお願いしたり、ホームページにグリーン文具取扱店を掲載したりと普及に力を注いでいるようです。
環境を守るために、さまざまなエコ文房具の開発や取り組みなどが行われていますが、一番大事なことは一人一人が無駄遣いをしないという意識を強く持つことかもしれませんね。エコ文房具を買っただけで満足せずに、日常の生活や仕事でもゴミを少なくすることに取り組んでいきたいですね。
- エコ商品ねっと
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