きょういくじん会議
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リスーピアで理科、数学体験はいかが?
kyoikujin
2010/7/1 掲載
ビッグタングラム―知のパズルをときあかせ!7つの図形がうみだす難問奇問

 東京都江東区にあるパナソニックセンター東京内の、理科、数学(算数)の体感型ミュージアム『リスーピア(RiSuPia)』
 2006年8月のオープンから間もなくまる4年を迎えるが、学校の体験学習やファミリーのお出かけスポットとして人気を集めている。

手軽に楽しめる「クエストフロア」

 リスーピアは、「クエストフロア」(1F 無料)「ディスカバリーフロア」(3F 高校生以下無料/大人500円)の2つのフロアで構成されている。
 クエストフロアは、振り子やベルヌーイの法則などの原理や法則をモデル化した「クエストギャラリー」と呼ばれる10種類の操作できる展示物を中心に構成されている。
 例えば、二項分布と正規分布に関する展示物では、円盤を回転させ、その中の小さな球が落ちてきて積み重なった形から分布の様子を知ることができるようになっている。このように、原理や法則自体を知らなくても、直観でそれらを感じとることができるような工夫がなされている。

体を動かしながら楽しめる「ディスカバリーフロア」

 このフロアは、「ディスカバリーフィールド」と呼ばれる体感型の展示物を中心に構成されている。体を動かしながら原理や法則を体験できる展示物が多いのが特徴だ。
 「素数ホッケー」は、エアホッケーの要領で、飛んでくる様々な数のうち、素数以外のものを打ち返していくというゲーム。素数をまだ学習していない子どもでも、打ち返した数が分解される様子から、素数のイメージを感覚的にとらえることができそうだ。
 家族連れに人気なのは「ビックタングラム」。7つの三角形と四角形を、制限時間内に、モニターに示されたシルエット通りに組み合わせていくというもの。組み合わせてできる形は無数にあり、たった7つの図形パズルながら、大人でも意外に難しい場合がある。
 今年3月に加わった「ファンクションシューター」では、画面上に示された座標にシューティングゲームの感覚で点をプロットしたり、指定された座標上を通るグラフをつくったりする。グラフに対応した式も示されるので、中学生などであれば、ただゲームを楽しむだけでなく、式の数値とグラフの形の変化などから、ちょっと本格的な関数の学習もできそうだ。

 そのほかにも、週末や夏休みには、数のマジックやサイエンス講座など、様々なイベントが開催される。この夏、理科や数学を楽しみに家族で出かけてみてはいかがだろうか。

この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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