大規模地震で1万棟超の校舎に倒壊の恐れ―文科省調査
2008/6/23 掲載
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文部科学省は20日、「公立学校施設の耐震改修状況調査の結果について」を公表した。調査結果によると、全国の学校施設での耐震化率、耐震診断実施率ともに前年度より上回ったものの、大規模な地震によって倒壊等の危険性のある小・中学校施設は、全国で1万棟を超えると見られている。
調査結果の概要によると、耐震化は、小・中学校が62.3%、高等学校が64.4%、特別支援学校が80.5%、幼稚園が57.8%となっており、昨年に比べるとそれぞれ、2〜3%増加したが、小・中学校や幼稚園などでは依然として4割近くの施設で耐震化がなされていない。
耐震診断実施率は、小・中学校で93.8%、高等学校で90.5%、特別支援学校で95.3%、幼稚園で74.9%となっており、前年比では3〜11%の増となった。
震度6強を観測した岩手・宮城内陸地震でも、校舎の外壁がはがれたり、ガラスが割れたりするなど、学校施設の被害が報道されている。学校施設は地震の避難場所として使用されることもあるだけに、早急な耐震化の取り組みが求められる。
この記事は、『きょういくじん会議』の記事を移転して掲載しているため、文中に『きょういくじん会議』への掲載を前提とした表現が含まれている場合があります。あらかじめご了承ください。
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