次年度,小学校では,教科書が改訂されます。それに伴い各学校は次年度のためのカリキュラム・マネジメントに取り組んでいます。ある教科書会社では,次年度からの国語科年間指導計画に「学習用語」(子供に指導する知識及び技能)を明示し,指導事項の具体化を提案しています。画期的な取り組みです。
我々はこれまで,国語科でのカリキュラム・マネジメントとして次のような改善策を提案し続けています。
1 言語活動の系統化。各教科等で特に使わせたい,活用させたい重点的な言語活動を奇数学年の国語科から配置し,経験させる。例えば,生活科で使うインタビューを1年生の国語科から配置し,経験させる。中学年の理科・社会科で使うポスター・セッションを3年生の国語科から配置し,経験させる。高学年の「総合的な学習の時間」で使うパネル・ディスカッションや討論を5年生の国語科から配置し,経験させる。すると,各教科等の授業で言語活動を使える,活用できる。
2 国語科「学習用語」の厳選,指導。配置した言語活動で子供を評価し,実態に応じた「学習用語」を指導する。「学習用語」を自校の低・中・高で厳選,指導し,記録,伝達すると次年度のマネジメントに貢献できる。
言語活動の系統的な配置,実態に応じた「学習用語」の指導で各教科等での言語活動がより充実する。
本セミナーでは,国語科「学習用語」指導の模擬授業を通して,その学年で特に指導したい重点「学習用語」を提案します。楽しい言語活動を通して評価し,「学習用語」を適宜指導すると子供たちは国語科授業の楽しさ,必要性を実感し,担任を信頼します。子供の信頼を得る国語科授業は学級を安定される効果もあるのです。
「鍛える国語教室」研究会(略称,鍛国研)は野口芳宏氏(千葉県教育委員)が主宰している民間の教育研究団体です。主義・主張に偏らない上質の国語科授業を目指しています。教員の授業力向上,子供の国語学力向上に直結する効力感・有用感・達成感を与える国語科授業の提案に努めています。
子供の国語学力を向上させるために教員自身が自ら学び,学ぶ楽しさを自覚し,自らの言語活動を充実させ,豊かな言語環境を育む主体者として成長できるセミナーです。教員生活を更に豊かに,更に楽しく過ごすための機会となる本セミナーへ貴下職員を御派遣下さい。そして,校内研究に御活用下さい。お待ちしています。
1 主催 「鍛える国語教室」研究会(略称,鍛国研)北海道ゼミ 代表 柳谷直明(妹背牛小学校長)
2 後援 北海道教育委員会,札幌市教育委員会 / 3 日時 平成27年4月4日(土)9:30〜16:30
4 場所 札幌エルプラザ(〒060-0808 札幌市北区北8条西3丁目 TEL:011-728-1222)
5 講師 柳谷直明,太田 等(昆布盛小教頭),冨樫忠浩(早来小),渥美清孝(芦野小),山下 亘(登別小)他
6 テーマ 重点「学習用語」決定法! 〜授業マネジメントからカリキュラム・マネジメントへ〜
7 内容
T 提言
□ 9:30〜10:00 重点「学習用語」決定法! 〜授業マネジメントからカリキュラム・マネジメントへ〜
― 柳谷直明
U 模擬授業
□ 10:10〜10:55 小1国語科の学年重点〜生活科で活用できるインタビュー+授業日記〜――- 山下 亘
□ 11:10〜11:55 小2国語科の学年重点〜市販テストで学級平均が95点を超えた漢字指導〜― 柳谷直明
□ 12:00〜13:00 昼食・休憩
□ 13:00〜13:45 小3国語科の学年重点〜引用を用いたパネル・ディスカッション+授業作文〜 太田 等
□ 13:45〜14:30 小4国語科の学年重点〜『白いぼうし』の豊かな音読+引用レポート〜――― ○○○○
□ 14:45〜15:30 小5国語科の学年重点〜新聞記事で批評し合うパネル・ディスカッション〜― 渥美清孝
□ 15:30〜16:15 小6国語科の学年重点〜生き方を深めさせる,引用を用いた随筆―――――― 冨樫忠浩
V 授業批評及び質疑応答
□ 16:15〜16:30 参加者からの授業批評,全参加者での質疑応答
8 参加費 3,000円(参加者のお子さんの小・中学生の参加費無料。大学生半額)
9 申込方法 4月2日までに,次のアドレスへPCメールで予約して下さい。naoir2006@topaz.plala.or.jp
10 問合先 お問い合わせは鍛国研/北海道ゼミ代表,柳谷直明へPCメールで。電話でのお問い合わせは御遠慮下さい。