- 特集 学校の自己評価能力を鍛える
- 提言・学校の自己評価システムをどうつくるか
- 何のための自己評価かを明確に!
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- 自己評価システムを支える教員組織のあり方
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- “学校全体で子どもを診る”組織文化の形成
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- 身の丈に合った自己評価システムの工夫
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- 実行評価と成果評価を区別する
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- 「確かな学力」をめざす学校の自己評価点検項目
- PDCAサイクルからPDSAサイクルへ PDSAサイクルからEPDSAサイクルへ
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- 学力形成に正対する自己評価力を
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- 動かす目標で絞り込んで取り組む
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- 確かな学力を育てる学校評価十箇条
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- 学校の自己評価点検項目をどう立てるか
- 限定・目標・行動・測定
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- 「支持的風土」の生まれる学校づくり 校長の骨太のリーダーシップに期待する
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- 子どもの学力保証と教師の授業力向上が最優先
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- 経営方針と連動したアンケート項目づくり
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- 「共同性」の回復
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- 授業そのものを学校評価の主体とする
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- わかりにくい学校評価は、数字を入れて簡明に
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- 学校の自己評価システムづくりの校長の役割
- 教職員個々の自己評価能力を鍛える学校運営組織の連動化
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- 学校教育の改善を図る自己評価
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- 「子どもをより高いステージへ上げる」を合言葉にした自己評価システム
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- 学校の自己評価システムに「教員評価」をどう生かすか
- 管理職と教職員の面接を生かす
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- 自己評価システムに「資質能力向上」を組み込む
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- やる気にさせてこそ評価である
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- 学校評価と教員評価をリンクさせる
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- 家庭・地域の教育力を生かす
- 必要な事項について「教育力」を活用する
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- 評価の対象を絞り込む
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- 「子どもTOSSデー」で学校や教師に対する信頼を得る
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- 人権教育時代の同和教育の実践 (第9回)
- 人権教育をめぐる教育改革の動向
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- 〜新自由主義を中心に〜
- 教育再生に向けて (第9回)
- 大学は教育再生を担えるか
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- 〜問われる免許更新講習の内容と方法〜
- 論理的思考力の鍛え方 (第9回)
- 小論文添削の留意点六項目
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- 人間力を育てる理科教育 (第9回)
- 世界を見ることなく萎縮する箱の中で瀕死の日本の理科教育
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- TOSS授業技量検定の成果 (第21回)
- すべての上達論と同じく、授業力も受検しないと落ちる(低いレベルの人は落ちようがない)
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- 教育行政をめぐる論争と問題点 (第9回)
- 大学における教員養成の対立とその超克
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- 編集後記
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■編集後記
○…昨年末の教育基本法改正に続く教育三法の成立は、戦後教育からの脱皮として、注目に値する評価が与えられている反面で、「憲法改悪」と「教育改革」を図る動きとして批判が高まっています。
○…折から教育再生会議では、「学力向上にあらゆる手立てで取り組む」として、五つの提言をまとめています。第一は授業時数10パーセント増の具体策、第二はすべての子どもにとって分かりやすく魅力ある授業にする、第三は教育の質を高める子どもと向き合う時間を大幅に増やす、第四は学校が抱える課題に機動的に対処する、第五は学校現場の創意工夫による取組を支援する。
○…そのために、「良き教師を確保するためのメリハリのある教員給与体系の是正」を求めています。確かに今年三月二九日の中教審答申でも、教員の給与は、各都道府県において、基本的に校長、教頭、教諭、助教諭等に応じて給与表が定められており、教員の大多数が一つ納戸で処遇されており、教頭か校長にならない限り、教員の給与はメリハリの乏しい構造となっています。
○…教員の業績評価はどこの都道府県でも行われていますが、その業績評価の結果が開示されて問題になっているようです。例えば、東京都では、業績評価がCとDの人には通知をしなければならない、とされています。こうなりますと、教員は評価に敏感になってきます。「エー、何で何が、Cなの」にどう答えるかということも大事な課題になってきます。授業の評価、生活指導の評価、服務の評価などに校長が総合的にどう評価するかが問われることになります(『教員の業績評価』から)。まずは学校の自己評価能力を鍛えて、改正教育基本法体制下に備えていきたいものです。
(江部 満)
○…その昔、「教育の政治的中立」「教育への政治の不当な介入は許さない」というスローガンが大きく掲げられていた時代がありました。
いわゆる日教組の運動が華やかなりし頃でしたが、最近はすっかりこの文言は消え失せ、「動員をかけてでも人を集めれば教科書記述も難なく書き替えることが出来るのだ」ということが証明されようとしています。
ここには一片の「教育への政治的介入は許さない」という意識もなく、時代はまた1頁めくられている…といえるようです。
ある教科書の編集者に「教科書の数字はどう書き替えられてきたか」「歴史は教科書がつくる」ということで、『社会科教育』誌の連載をお願いしているのですが、「どんな数字がどういう根拠=Aいえ証拠≠フもと書き替えられてきたのか」事実と意見≠フちがいではなく意見が事実≠ノなる歴史―その時々の近現代史の宿命をまずは記録していきたいと思っています。
(樋口雅子)
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- 明治図書