- 特集 「追試」で授業のここが変わる
- 提言・なぜ「追試」が必要か
- 再現性を持った「追試」論で上達の仕組みをつくる
- /
- 優れた授業技術を体得するためである(国語科)
- /
- 単純追試から原理追試へ―批判的摂取こそが本物―
- /
- 新人・達人
- /
- すべては追試から始まる
- /
- 指導法の共有化と新しい指導法の開発
- /
- 国語科授業の「追試」でここが変わる
- 追試によって授業の構成を学ぶ
- /
- 「結果まね」から「構想まね」へ―向山洋一氏を追って―
- /
- 「追試」をすると授業が変わり、教師が変わる
- /
- 算数科授業の「追試」でここが変わる
- 原理まで戻ってシンプルに教える―子どもがわかる授業を追い求めて―
- /
- 向山型算数の追試を通して、教科書は変化のある繰り返しであることに気付いた
- /
- 向山型算数授業は、「できない」子ができるようになり、「できる」子も知的に満足する
- /
- 社会科授業の「追試」でここが変わる
- 変化を実感できる向山型社会の追試のポイント
- /
- 資料を追及する姿勢は、社会科の追試をすることで身に付いた。これで、いいことはない。調べつくす教材研究が必要だ
- /
- 教師修業の原風景 『第4期教育技術の法則化39』から、「追試」の意義を学んだ
- /
- 理科授業の「追試」でここが変わる
- 自分の殻を破って授業が変わる
- /
- 追試をすると授業システムが変わる
- /
- あこがれの実践家の追試を行うことこそが真の教師修業である
- /
- 「追試」で学級通信が変わる
- 学級通信は単なる連絡では意味がない。授業の様子・子どもの成長を具体的に伝えて、保護者からの信頼を厚くしよう
- /
- 学級便りは学級集団を向上させるための手立てである
- /
- 「教えて考えさせる授業」をめぐって (第5回)
- 「教えて考えさせる授業」をどうつくるか
- /
- 〜4つの段階と3つのレベル〜
- 若い教師への期待 (第5回)
- 「第四の発達障害」(杉山登志郎)が、特別支援教育と児童虐待の早期発見との一体化を教えている
- /
- 教師の読み書き (第5回)
- くどく、しつこく 5
- /
- TOSS流・学校づくり論 (第5回)
- 日本中、算数の授業で大混乱
- /
- 「公意識教育」のあり方を問う (第5回)
- 「公意識教育」とカリキュラム統合(その2)
- /
- 〜戦後教育改革から学ぶべきもの〜
- 編集後記
- /・
編集後記
○…向山洋一氏は『授業の腕をみがく』のはしがきで、「授業にベストのものはない。授業技術にベストのものもない」と強調されています。ところが、「自分の授業をベストと思っている教師は多い。教師という仕事は、おそらく仕事に対する謙虚さに最も欠けやすい職業なのであろう」「だから教師になったとたん成長が止まる」と指摘されています。限りなくアマチュアに近い集団が、教師の集団である、とも指摘され、教師修業の道を強調されています。
○…目下、「指導力不足」教員への対応策が問われています。「指導力向上」を目指して、さまざまな方策が打ち出されていますが、いまだ不十分だとする批判が出ています。本号はこれらの声に対し、「法則化運動」を通して打ち出した「追試」が、教師の成長を促すことを明らかにしたいと考えました。特に、『「追試」で若い教師は成長する』を提案された明石要一氏は、「追試」で授業行動が変わる、とし、@子どもの指名の仕方の変化、A授業の開始・終了のあいさつ、B子どもをほめる・叱る言葉、などが変わると解説されています。
○…すぐれた授業を「追試」するとき、子どもが動いた発問・指示にこだわる。なぜあの発問・指示が有効であるか、ためしたくなる。教育技術を意識することによって、今まで見えていなかった子どもの姿が見えてくる。さらには、「追試」によって指導者が変わってくる、と主張されています。
○…「追試」によって、授業が一問一答式から討論型になり、子どもが活発に学習するようになったとも紹介しています。本号は改めて「追試」の効果を事例で紹介する特集を組みました。
(江部 満)
○…「子どもに、ちょっと、きびしく接すると、二言目にはだったら、辞めます≠セもん。そう言えば、こちらがヘコムと思っている親が多い〜」進学塾経営者の嘆きです。
京都大から関西の某私学に移籍した竹内洋先生の一連の大学ナマ情報によると、
「今の学生は、難解な本や高い教養を身につけるより?背伸びしないこれでいいのだ&カ化が席巻している」のだとか。
学歴や学力(そういえば、「人権教育こそ、21世紀型学力」という書名を提案したら、蹴飛ばされました!学力という言葉は、けがらわしい?)へのバッシングから、大衆に迎合する教育改革と少子化時代の延命策・市場原理にすりよる大学当局によって、平準化を強いる現代の「引き下ろし・負け犬文化」が育まれている―のだとか。だから、背伸びしていた中堅上流大学で急速に下流化が進み、一流大学との格差が広がる一方、なのだ―そうです。
そういえば、勉強なんて、そこそこでいい―という空気が広がっているような…。
(樋口雅子)
-
- 明治図書