- 特集 いま求められている新しい教師力
- 提言・教育三法の改正で求められる教師力
- 基礎的授業力と人間的な強靭さをこそ
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- 組織的教育活動に生かす教師のマネジメント能力
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- 組織的な授業力の更新とマネジメント的な授業力の強化
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- 教育基本法の「教員の養成」を実質的に効力のあるものにすること
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- 「心」を育てる
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- 特別支援教育の充実をどう図るか
- 教員の「授業力向上」と校長の姿勢が鍵
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- スポイルされてきた子にスポットを当てる 普通学級で教える全ての先生に特別支援教育の知識と技能の習得が必要である
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- 特別支援を三本目の柱にしなければ、学校教育は成り立たない
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- 教室を再現した演習型講座の開催を
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- 発達障がい児 本人の訴え「龍馬君の六年間」本人の気持ちを代弁する者が必要だ
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- 国と郷土を愛する態度をどう養うか
- 自分の姿を知る・他のあり方に学ぶ
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- 「観光・まちづくり教育」の授業 「地震発生後、ツイッターで投稿された心に残るつぶやき」の授業
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- 郷土愛に根ざした地球愛を
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- 国旗・国歌をどう扱うか
- 歴史の事実を法令等に基づいて理解し、何をどう指導するかを考える
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- 歴史や国際社会についての学習のまとめとして授業する
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- 授業を通して資料に語らせ事実を伝える
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- 伝統文化の心をどう育てるか
- 名詩・名文の「視写・暗唱」のすすめ
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- 「生活に息づく日本文化」を軸に組み立てる
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- 「国見風土記」づくりで未来に残す伝統文化に気づかせる
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- 指導力不足教員への対応をどうするか
- 「崇高な使命の自覚」は言語力と行動・授業力に現れる
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- 指導力不足教員には、腹の底からの実感をさせる手立てが必要である
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- 学校経営の主軸に授業研究を中核に据えること
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- 技能を習熟する場がないことが一番の問題
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- その人に合った方法を探してサポートする
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- 「教えて考えさせる授業」をめぐって (第4回)
- 習得―活用―探究と「教えて考えさせる授業」
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- 若い教師への期待 (第4回)
- 言語力の育成にシフトした新教科書は期待できる
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- 教師の読み書き (第4回)
- くどく、しつこく 4
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- TOSS流・学校づくり論 (第4回)
- 福島原発風評被害へ正しい対応を!
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- 「公意識教育」のあり方を問う (第4回)
- 「公意識教育」とカリキュラム統合(その1)
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- 〜「皇国民の錬成」から学ぶべきもの〜
- 編集後記
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編集後記
○…教育基本法が六〇年ぶりに改正され、引き続いて学校教育法、地方教育行政の組織及び運営に関する法律、教育職員免許法、教育公務員特例法が改正され、平成二〇年四月から順次施行されます。早くも教育学関連一五学会などから政府与党の強行採決で「改正」される教育基本法は、希望ある日本社会の将来を準備するでしょうか、子どもたちの将来の希望を支えられるでしょうか、とする疑問も提出されています。(日本教育学会、東大の佐藤学氏の見解から)
○…旧教育基本法は一九四七(昭和二二)年の第九二回帝国議会で制定されたものです。この法律は、第二次大戦後における我が国の教育の在り方の基本を定めたものでした。しかし、連合国軍の軍事占領という主権を失った状況下において制定されたこともあって、賛否論が展開されてきました。
○…同じ頃に制定された日本国憲法が文字通り占領軍から押しつけられたこともあって、教育基本法の改正論は早くから出ていました。旧法を支持する人たちからは、「押しつけ」論は根拠のない俗論であるとする反論が出ています。しかし、教育刷新委員会は、CIEからは決して独立してはいなかったとする否定論も出ています。したがって、日本が主権を回復した後、この不満を解消しようとする動きが出てくるのは自然の成り行きであった、とする見解もあります。(市川昭午氏)
○…改正された教育基本法では、五つの内容を示して「目標を達成するよう行われるものとする」とされ、旧法よりもかなり具体的で幅広くなっています。新設された条項のうち「教育の機会均等」では、障害のある子どもの教育、「義務教育」の具体的な内容とその機会の保障、など強調されています。本号は、「教育三法の改正」で学校教育はどう変わるのか、重点的な特集を組みました。
(江部 満)
○…「イラッとしたらアウトサイド・イン≠セ。あの生徒さえいなければ―何て思うのは、インサイド・アウトだからで、自分を中心に外側を見ているからだ。
それを逆にして、外側から内側を見る見方、宇宙の方からわたし≠見ると、生徒との関係も好転してきた…」
教師が発行している冊子に、ひろさちやの空海入門を紹介しながらこころの持ちようで人間関係がよくなる≠ニいう場面が紹介されていて、空海ブームを改めて感じました。
今回の災害で、「人の役に立つことをする」ことが自分のためにもなったと大勢の人がいっていることに通じるのでしょうか。
そういえば、失敗学の畑村先生は、「災害の対策を立てる時、守る側で考えるのではなく、攻める側、どこをどう攻撃すれば福島原発の機能を奪えるか自分が地震や津波になって考えるとスキだらけがよく見える」といいます。
津波はともかく、テロリストのつもりで考えるような、ワル側想定や訓練も、現代社会を生き抜く大事なポイントなのかも。
(樋口雅子)
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- 明治図書