- 特集 「参加型板書」で集団思考を深める
- 提言・「参加型板書」の条件
- 参加型板書は参加型授業の条件
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- 子どもの思考を活性化する板書
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- 「板書」から「個別評定」へ移行する
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- 二つの授業と二つの板書
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- 集団思考を深める「参加型板書」の方法
- 低学年の「参加型板書」の条件
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- 中学年の「参加型板書」の条件
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- 高学年の「参加型板書」の条件
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- 中学生の「参加型板書」の条件
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- 小学校低学年・「参加型板書」で集団思考を深める実践
- 「言葉集め・言葉探し」(1年)での「参加型板書」例
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- 「スイミー」(2年)での「参加型板書」例
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- 「ニャーゴ」(2年)での「参加型板書」例
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- 小学校中学年・「参加型板書」で集団思考を深める実践
- 「春のうた」(4年)での「参加型板書」例
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- 「ちょうちょのえほん」(3年)での「参加型板書」例
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- 「マイクロマシンのゆめ」(4年)での「参加型板書」例
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- 小学校高学年・「参加型板書」で集団思考を深める実践
- 「わらぐつの中の神様」(5年)での「参加型板書」例
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- 「人類はほろびるか」他(6年)での「参加型板書」例
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- 「討論しよう! 私たちのことを」(5年)での「参加型板書」例
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- 中学校・「参加型板書」で集団思考を深める実践
- 「てつがくのライオン」(1年)での「参加型板書」例
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- 「走れメロス」(2年)での「参加型板書」例
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- 「宿がえの名人『ヤドカリ』」(1年)での「参加型板書」例
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- 「おいのり」(1年)での「参加型板書」例
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- 「生命は」(3年)での「参加型板書」例
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- 総合的学習を国語学習で支える (第7回)
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- 「伝え合う力」を育てる教室 (第7回)
- 表現を吟味し合う
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- 大会案内
- 全国大学国語教育学会長崎大会/国語科教育研究大会
- 現場訪問 「『生きる力』を育む国語学習」最前線 (第43回)
- 自ら考え、豊かに表現する子供の育成
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- 書評
- 『語彙力の発達とその育成』(井上一郎著)
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- 『文学教育の歩みと理論』(浜本純逸著)
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- 『21世紀を拓く教授学』(柴田義松著)
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- 国語教育時評 (第7回)
- 相対評価から絶対評価へ
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- 国語教育人物誌 (第127回)
- 長崎県
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- 大分県
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- 宮崎県
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- 鹿児島県
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- 国語教師としての修業道 (第7回)
- 言葉は人格の投影である
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- 総合的学習を支える国語科の基礎・基本 (第7回)
- 新教材「スーパービート板」(上)
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- 修辞学的論理学 (第7回)
- 鳴海仙吉のディレンマ
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- 中学校文学教材の新しい教え方 (第7回)
- 新しい「読むこと」指導の可能性(3)
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- 「伝え合う力」を育てるために (第7回)
- 「伝え合う力」と書くことの力/「総合的な学習の時間」と「書くこと」との連携/「B書くこと」の学習の条件
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- 情報活用能力の育て方 (第7回)
- 情報活用能力を育てる読むことの指導法(2)
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- 編集後記
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編集後記
○…ネット社会に直面して、国語の授業はどうあるべきかという問いかけがあります。その時に真先に出てくるのが、「集団思考の場としての国語授業の在り方」です。学校での授業は各自が個別に学習してきたことを持ち寄り、話し合い、対決、ディベートなど集団思考を行う場としてこそ、その存在理由がある(井上尚美氏の意見)というわけです。
○…「参加型板書と集団思考」について、大越和孝氏(東京家政大)は、二つの形があげられるとして、次のように説明しています。第一の形は、教師が板書したものであっても、子どもの意見が取り上げられ、書かれたことによって授業が活性化すれば、それが参加型板書である。第二の形は、子どもたち自身が自分の考えを書きたいという意欲を持ち、実際に子どもが書き、それによって授業が活性化される板書である。
○…授業の名人といわれている有田和正氏は「よい板書というのは昔から参加型の板書であった」とし、参加型板書の三条件を次のように上げています。第一は、子どもにとって「みえない」(わからない)ものを「みえる」(わかる)ようにすること。第二は、「みえないものをみえるようにする」ために、「こう考えたらどうか」「この資料を使ったらどうか」「この前学習したことを生かしたらどうか」等々、子どもが主体的に考え、学んでいく。第三は、板書の中に子どもの学習意欲を引き出すものがあること。
○…さらに二瓶弘行氏(筑波大附小)は、ノートが子どもたち一人一人の個人思考を支える学習具とすれば、集団の思考を支える重要な学習具が「黒板」であると言い切っています。まさに「参加型板書」は、授業を子ども主体のものにし、授業を活性化させる武器といえるようです。
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- 明治図書