国語教育 2001年10月号
「参加型板書」で集団思考を深める

B612

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国語教育 2001年10月号「参加型板書」で集団思考を深める

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ジャンル:
国語
刊行:
2001年9月
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「参加型板書」で集団思考を深める
提言・「参加型板書」の条件
参加型板書は参加型授業の条件
大越 和孝
子どもの思考を活性化する板書
鶴田 清司
「板書」から「個別評定」へ移行する
大森 修
二つの授業と二つの板書
二瓶 弘行
集団思考を深める「参加型板書」の方法
低学年の「参加型板書」の条件
森 成美
中学年の「参加型板書」の条件
伊庭 郁夫
高学年の「参加型板書」の条件
石黒 修
中学生の「参加型板書」の条件
長野 藤夫
小学校低学年・「参加型板書」で集団思考を深める実践
「言葉集め・言葉探し」(1年)での「参加型板書」例
本井 訓
「スイミー」(2年)での「参加型板書」例
横田 禎子
「ニャーゴ」(2年)での「参加型板書」例
井関 和代
小学校中学年・「参加型板書」で集団思考を深める実践
「春のうた」(4年)での「参加型板書」例
北原 幹久
「ちょうちょのえほん」(3年)での「参加型板書」例
大下 浩一
「マイクロマシンのゆめ」(4年)での「参加型板書」例
山本 直子
小学校高学年・「参加型板書」で集団思考を深める実践
「わらぐつの中の神様」(5年)での「参加型板書」例
福田 一毅
「人類はほろびるか」他(6年)での「参加型板書」例
深谷 幸恵
「討論しよう! 私たちのことを」(5年)での「参加型板書」例
齋藤 純一
中学校・「参加型板書」で集団思考を深める実践
「てつがくのライオン」(1年)での「参加型板書」例
森 寛
「走れメロス」(2年)での「参加型板書」例
田辺 泰
「宿がえの名人『ヤドカリ』」(1年)での「参加型板書」例
長谷川 祥子
「おいのり」(1年)での「参加型板書」例
稲浦 寿子
「生命は」(3年)での「参加型板書」例
池本 敦司
総合的学習を国語学習で支える (第7回)
日向 みさ子
「伝え合う力」を育てる教室 (第7回)
表現を吟味し合う
吉川 芳則
大会案内
全国大学国語教育学会長崎大会/国語科教育研究大会
現場訪問 「『生きる力』を育む国語学習」最前線 (第43回)
自ら考え、豊かに表現する子供の育成
瀬川 榮志
書評
『語彙力の発達とその育成』(井上一郎著)
塚田 泰彦
『文学教育の歩みと理論』(浜本純逸著)
渋谷 孝
『21世紀を拓く教授学』(柴田義松著)
深澤 広明
国語教育時評 (第7回)
相対評価から絶対評価へ
市毛 勝雄
国語教育人物誌 (第127回)
長崎県
安河内 義己
大分県
堀 泰樹
宮崎県
菅 邦男
鹿児島県
新名主 健一
国語教師としての修業道 (第7回)
言葉は人格の投影である
野口 芳宏
総合的学習を支える国語科の基礎・基本 (第7回)
新教材「スーパービート板」(上)
佐藤 洋一
修辞学的論理学 (第7回)
鳴海仙吉のディレンマ
香西 秀信
中学校文学教材の新しい教え方 (第7回)
新しい「読むこと」指導の可能性(3)
相澤 秀夫
「伝え合う力」を育てるために (第7回)
「伝え合う力」と書くことの力/「総合的な学習の時間」と「書くこと」との連携/「B書くこと」の学習の条件
小森 茂
情報活用能力の育て方 (第7回)
情報活用能力を育てる読むことの指導法(2)
中西 一弘
編集後記
江部 満

編集後記

○…ネット社会に直面して、国語の授業はどうあるべきかという問いかけがあります。その時に真先に出てくるのが、「集団思考の場としての国語授業の在り方」です。学校での授業は各自が個別に学習してきたことを持ち寄り、話し合い、対決、ディベートなど集団思考を行う場としてこそ、その存在理由がある(井上尚美氏の意見)というわけです。

○…「参加型板書と集団思考」について、大越和孝氏(東京家政大)は、二つの形があげられるとして、次のように説明しています。第一の形は、教師が板書したものであっても、子どもの意見が取り上げられ、書かれたことによって授業が活性化すれば、それが参加型板書である。第二の形は、子どもたち自身が自分の考えを書きたいという意欲を持ち、実際に子どもが書き、それによって授業が活性化される板書である。

○…授業の名人といわれている有田和正氏は「よい板書というのは昔から参加型の板書であった」とし、参加型板書の三条件を次のように上げています。第一は、子どもにとって「みえない」(わからない)ものを「みえる」(わかる)ようにすること。第二は、「みえないものをみえるようにする」ために、「こう考えたらどうか」「この資料を使ったらどうか」「この前学習したことを生かしたらどうか」等々、子どもが主体的に考え、学んでいく。第三は、板書の中に子どもの学習意欲を引き出すものがあること。

○…さらに二瓶弘行氏(筑波大附小)は、ノートが子どもたち一人一人の個人思考を支える学習具とすれば、集団の思考を支える重要な学習具が「黒板」であると言い切っています。まさに「参加型板書」は、授業を子ども主体のものにし、授業を活性化させる武器といえるようです。

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