国語教育 2003年4月号
国語学力づくりアクションプラン

B631

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国語教育 2003年4月号国語学力づくりアクションプラン

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ジャンル:
国語
刊行:
2003年3月
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 国語学力づくりアクションプラン
提言・国語学力の向上がすべての教科を支える
国語学力づくりの役割と活用の具体化を
野地 潤家
すべての教科を支えるには―国語科教育のあり方を求めて―
中西 一弘
国語学力づくりアクションプランの留意点
コンテクストの創造
桑原 隆
国語学力を育む授業づくり―二つの留意点―
菅原 稔
教師と学習者の国語学力観の意識化と発展を
間瀬 茂夫
読みの学力づくりアクションプラン
読みの学力づくりここに重点を
植山 俊宏
低学年/学ぶに足る教材=学習材の研究・開発を
佐藤 潤一郎
中学年/アニマシオン的なゲームを焦点化して
山本 直子
高学年/一日に十分間の音読と読書を(音読力と読書力をつける)
深沢 英雄
中学校/説明的文章読解のステップ学習
荻野 勝
書きの学力づくりアクションプラン
書きの学力づくりここに重点を
大西 道雄
低学年/口頭作文と正しい文字表記の徹底を
岩井 奈美枝
中学年/段落指導用教材で論理的思考力の向上を
深谷 幸恵
高学年/「習熟の時間」で書く力を付ける
川畑 庄二
中学校/書くこと=「作文」からの脱却を
吉本 眞也
話す聞くの学力づくりアクションプラン
話す聞くの学力づくりここに重点を
村松 賢一
低学年/正確で「豊かな」スピーチの技術
千崎 晶美
中学年/「話し方」「聞き方」のよさが実感できる話し合いの学習
片山 誠吾
高学年/繰り返し学習で自分の弱点を克服
吉本 清久
中学校/「バーチャル生徒総会」で適度な緊張感を
熊倉 峰広
言語事項の学力づくりアクションプラン
言語事項の学力づくりここに重点を
松川 利広
低学年/「鉛筆の持ち方」と「視写・聴写」
国府田 祐子
中学年/言語事項の学力づくりは授業のシステム化がポイント
奥 清二郎
高学年/暗唱指導を授業冒頭に位置づける
浅野 秀之
中学校/生徒自身が言葉の法則を発見する授業
鈴野 高志
国語学力づくりで何が問われているか
学力よりも学習観のとらえ直しを
小山 恵美子
子どもの発達に基づいた学校独自の「学びのきまり」づくりを
栗田 稔生
生き生きとした表現あふれる教室づくり
井口 盾
単元学習で国語学力を向上させる
遠藤 瑛子
授業後半で基本・発展を選ばせる
長谷川 祥子
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第1回)
田辺 泰
「読書に親しむ」授業づくり (第1回)
読書に親しむ習慣づくり
松藤 司
書評
『自覚的な文章表現者を育てる作文の提案授業』(藤井圀彦著)
大内 善一
『自己評価活動が学校を変える』(古川治著)
安彦 忠彦
『実践・国語科から展開するメディア・リテラシー教育』(佐藤洋一編著)
中村 敦雄
国語教育人物誌 (第145回)
青森県
藤本 敦子
岩手県
藤井 知弘
宮城県
相澤 秀夫
秋田県
阿部 昇
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第61回)
基礎・基本を定着する国語科授業研究法の開発
瀬川 榮志
国語教育時評 (第25回)
言葉尻をとらえる……
市毛 勝雄
教師の「話力」を鍛える (第1回)
今こそ求められる教師の話す力
高橋 俊三
話すこと・聞くことの授業づくりのための教材論 (第1回)
「教材研究」が可能にすること
甲斐 雄一郎
言語活動主義批判 (第1回)
授業は「学力形成」のためにある。―「活動」はそのためにこそ―
野口 芳宏
到達目標としての「言語技術」 (第1回)
なぜ、到達目標としての「言語技術」か?
佐藤 洋一
戦後国語科教育史を見直す (第1回)
国語についての知識よりも、豊かな言語経験か
渋谷 孝
国語科教育学の可能性 (第1回)
論点の定位を目指して〜全体的概要を示しながら〜
望月 善次
編集後記
江部 満

編集後記

文部科学省が学力向上対策に躍起となっているようです。八月末に財務省に提出した平成十五年度予算案概算要求の中に、「学力向上アクションプラン」が盛り込まれ、学力向上フロンティア事業など本年度の予算十四億四千万円の実に五・五倍に当たる七十七億七千万円を計上しているのです。こうした予算要求を見つめていますと、「ゆとり教育」から「学力向上」へと文科省も軸足を移した印象を与えます。アクションプランは、「学習指導要領は最低基準」とした同省の見解、さらには遠山文科相による「学びのすすめ」のアピールから発展的学習や補充的学習の指導資料づくりと共に同省が学力向上対策に躍起となっている姿が浮かび上がってきます。特にわが国語科については、国語学力の向上がすべての教科の知識・技能を支えるとあって、時間数の大幅削減による「低学力」の心配が危惧されています。課せられた達成目標は変わらないのに、それに費やす時間数は減るという厳しい状況に、指導内容の「精選」が強調されています。中西一弘氏が強調されているように「一時間一時間を独立した学習と考え、その一時間一時間に、これを学んだのだな、と実感させる、学習活動の焦点化をはかることにある。」さらには指導者の側から言えば「この一時間で徹底させるのは、この一つの学習事項だと一つに限る覚悟がいる」ということになるようです。絶対評価が改めて国語科の到達目標の検討を促しているように、指導目標、指導事項の大胆な精選と構造化、指導過程の改革が期待されていると言えます。本号は、国語学力づくりに大胆なアクションプランを提示していただきたいと願い特集を組みました。

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