- 特集 一人ひとりの成長を確かめる責任
- 提言・「結果責任」で問われる指導力
- 評価にこだわる指導力の育成を
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- 評価規準を生かし授業を改善する
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- 根拠を具体的に説明できるか―「指導と評価の一体化」を図る授業を―
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- 「説明責任」から「結果」責任への移行
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- 評価と指導をPDCAでつなげよう
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- 到達目標チェックで一人ひとりの「読む力」を確かめる
- 「読む力」の到達目標のチェックの視点
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- 低学年/相互評価で学び合い、読む力を伸ばす
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- 中学年/説明文指導の評価規準と到達基準
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- 高学年/一人一人の確かな見取りから確かな読みの力を育てる
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- 中学校/観点チェックの反復で評価意識を高める
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- 到達目標チェックで一人ひとりの「書く力」を確かめる
- 「書く力」の到達目標のチェックの視点
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- 低学年/交流を生かして手紙を書く実践
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- 中学年/教科書教材チェックで指導の再確認
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- 高学年/態度・工夫・記述で到達度評価する
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- 中学校/相互評価しあうコピーの授業 一年生
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- 到達目標チェックで一人ひとりの「話す・聞く力」を確かめる
- 「話す・聞く力」の到達目標のチェックの視点
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- 低学年/伝え合う力を確かめる
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- 中学年/「がのにチェック」で到達目標の確認
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- 高学年/育てたい力を継続・関連でつける
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- 中学校/音声言語指導の動機付けと評価
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- 到達目標に達しない子への支援策
- 未達成段階の見極めから
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- 「話すこと」への方法意識を明確にする
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- 学習をシステム化する
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- 授業時間内で支援する
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- 「音読」によって自己実現させる
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- 参加型板書で集団思考を育てる (第12回)
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- 総合的学習を国語学習で支える (第24回)
- 情報活用の力を育てる国語科の学習
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- 書評
- 『到達目標チェックで変わる国語の指導1』(須田実編著)
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- 『論理的思考力を育てるドリル 第2集』(市毛勝雄編・日本言語技術教育学会東京神田支部著)
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- 『プレゼンテーションの授業技術』(喜岡淳治著)
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- 国語教育人物誌 (第144回)
- 佐賀県
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- 長崎県
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- 熊本県
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- 大分県
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第60回)
- 「生きる力」を支える国語力とは何かの追究
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- 国語教育時評 (第24回)
- 話題二題「学力調査」と「モンカショウ」
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- 到達度を見る絶対評価の問題づくり・小学校 (第12回)
- 「到達度を高め合う子どもたち」を目指す学習づくり
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- 到達度を見る絶対評価の問題づくり・中学校 (第12回)
- 「説明文」でメタ認知能力を鍛える―読むこと(5)
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- 「漢字文化の授業」がなぜ必要か (第12回)
- 漢字が子どもの知性を育てる
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- 国語の基礎学力とは何か―言語技術教育の視点から考える (第12回)
- 基礎学力としての言語技術とは何か―「読むこと」―
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- 絶対評価で変わる国語の授業 (第12回)
- 「ヨクミキキシワカリ/ソシテワスレズ」
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- メディア教育の実践課題 (第12回)
- インターネット2
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- 編集後記
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編集後記
絶対評価の導入は、着実に指導法の改革を促すと言われています。確かに学習指導要領が示す目標が、子ども一人ひとりによって達成されたかどうか、を担任教師が知ることは重要です。何しろ新学習指導要領は最低基準だと当の文部科学省が言明しているくらいですから。教師の指導が担任の子どもたち一人ひとりに学習として成立し、到達目標を達成しているかどうかは絶対評価の考え方からすれば、避けて通れない問題だからです。学級の子どもの中に、目標に到達していない子を発見した場合、適当な補充指導が必要となるはずです。従来は一部の子どもたちが充分理解できないまま、次の単元に進んでしまっているという指摘がありますが、今後は何らかの方法で、補充指導が必要となるでしょう。「できない子どもが必ず一定の割合で出現するはずだという相対評価観」(水川隆夫氏)から完全に脱皮する必要が説かれています。絶対評価の導入は、一人ひとりの子どもの基礎学力の保障を目指しているからです。にもかかわらず現場では「切迫感、緊張感は感じられない」と大森修校長は言います。各学校で作る予定の「評価規準」が完成しない中での新教育課程の全面実施では、絶対評価で「C」になる見込みの子どもに補充指導や反復練習がどう保障されるのか心もとないというわけです。到達目標チェックで国語の指導は当然変わらなくてはならないと提案する須田実氏は、一時間ごとの指導においても「評価意識」「評価活動」「評価データ」が見られない実態が多いと指摘しています。本号は「一人ひとりの学力保障」のための到達目標チェックの目的と方法を各領域ごとに提案する特集です。
(江部 満)
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- 明治図書