- 特集 国語授業の腕を磨く・私の修業
- 提言・教師修業のすすめ―先輩からの助言
- ばらばらな制度が教師修業を阻んでいる
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- こころあることばの使い手をめざして
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- 師を持つ・本を読む・出かけていく
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- 大雪の朝から始まった
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- 生涯を通し研究課題を持ち続けよう
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- これだけは身に付けたい「プロの技術」
- アマチュアからの提案
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- 発問こそ授業の要(かなめ)
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- 「聞く技術」の基礎から発展へ
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- 「助言」の切れ味に秘密がある
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- 教師三条件の主張
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- 国語授業の腕を磨く・私の修業―小学校教師として
- 子どもの事実と向き合って、真摯に修業する
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- 技法を伝える表現者として
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- 試行錯誤の日々は果てしなく
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- チャンスを生かす
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- 「TOSS授業技量検定」に挑戦する
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- 国語授業の腕を磨く・私の修業―中学校教師として
- 先達に学ぶ
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- 異質なものをいかに取り込むか
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- 自覚と自調と自考と自制と自省
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- ひたすら「討論の授業」をめざした
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- 教室のドアをいつも開けておく
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- 戦後の国語科授業研究論史
- 国語教育理論と実践の史的変遷
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第22回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第22回)
- 有効な図書室利用のための「図書室探検」
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- 書評
- 『発信・受信の双方向で「伝え合う力」を育てるワーク』(瀬川榮志監修)
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- 『目指せ!我流からの脱出 国語・算数編』(吉川廣二・TOSS島根著)
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- 国語教育人物誌 (第166回)
- 鳥取県
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- 島根県
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- 岡山県
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- 広島県
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第82回)
- 学力向上フロンティアスクールの創造
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- 国語教育時評
- 教科書教材執筆者に女性が極端に少ないこと
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- 声の復権と国語教育の活性化 (第10回)
- ことばの温もりに触れる
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- 読書指導の改革 (第10回)
- 思考の転用(その三)
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- 検定外・言語技術教科書の構想 (第10回)
- 論理的な作文の「評価」と「評定」の技術
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- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―小学校を中心に (第10回)
- 「C読むこと」の領域の場合(その1)
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- 学力調査をふまえた国語科授業の改革―中学校を中心に (第10回)
- 「書くこと」指導の改善の方策(1)
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- 国語科授業力をどう身につけるか (第10回)
- 国語科授業力 探究への熱い思いを
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- 編集後記
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編集後記
「教育問題は教師の問題につきる」と言われていますように、教育改革の成否は「教員の力量」にかかっていると言えるようです。いまや「教えるプロ」をどう養成していくかという課題が大きくクローズアップしています。しかも文科省の調査では、十五年度から三十年度の間に、小・中教員が約二十六万人も退職する予定とあります。これは十五年度の小・中学校教員数で単純計算しますと、約四割の教員が退職することになります。
こうなりますと「プロの養成」どころか学校組織の在り方から初任者の研修の在り方、さらには大学における教員養成など広範な見直しが求められることになります。「教師なら子どもにとってより価値のある授業をするための努力を!」と呼びかけている向山洋一氏は次のように言っています。「授業にベストのものはない。授業技術にベストのものはない」そのために「絶えまない向上のための道程しかない。ベターな授業しかない。ベストの授業を目指すベターな授業が最高なのだ」と。
教師という仕事は、仕事に対する謙虚さに欠けやすい職業なのだとも向山氏は言います。「だから教師になったとたん成長が止まる」「限りなくアマチュアに近い教師の集団だ」と厳しい評価をしています。
プロ教師を目指す一人ひとりの教師へのメッセージを先輩教師からの助言としていただくとともに、研究者からこれだけは身につけて欲しい「プロの技術」を幾つかあげていただきたいと願いました。野口芳宏氏も言われるように「授業で子どもを鍛えることのできる教師は幸せ」と言えます。そのためにもプロ教師を目指す「教師修業は果てしなく」つづくわけです。
(江部 満)
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