- 特集 「聞く力」を鍛える授業アイデア
- 提言・「聞く力」を鍛える重点指導
- 発言を聞かせる 取り出して訓練する
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- 「聞く力」の二つの側面と五つの指導ポイント
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- 聞く力を鍛える四段階理論
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- 「聞く力」という個人の能力・特性を生かすために
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- 聞くことの本質に根ざした授業づくりのために
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- 「聞く力」がなぜ育たないか
- 静謐・静慮、沈思・黙考のすすめ
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- 「話す・聞く」の「・」を問わないから育たない
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- 戦後の「話す・聞く」指導の問題点
- 「話す・聞く」指導の変遷―受動的言語能力から能動的言語能力へ―
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- 国語科の「話す・聞く」学習の前提となる「聞く」力の育成が必要である
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- 聞く力を育成……「話す・聞く」授業での具体的な指導開発を
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- 低学年の「聞く力」を鍛える授業アイデア
- キーワードを聞き取る力を鍛える
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- 指導の指標と方策を明確にして
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- 「聞いて考える・考えて聞く」学びの工夫
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- 中学年の「聞く力」を鍛える授業アイデア
- 向山型指導法とTOSS教材で子どもに「正確に聞く力」を付ける
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- 聞かざるを得ない状況に持って行くことができる向山型国語の授業
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- 対話力を鍛え「聞く力」を育てる
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- 高学年の「聞く力」を鍛える授業アイデア
- 学習用語で「聞く力」を鍛える
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- 「聞く力」を育てる「ピックアップ指導法」!
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- 討論ができる子どもを育てる
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- 中学生の「聞く力」を鍛える授業アイデア
- 「人間力」を鍛える
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- キーワードに着目して聞き取らせる
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- フリップとマッピングメモ・日常の環境作り
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- 話し合いの中での聴く力の育成
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- 読み聞かせによる小論文の評価
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第81回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第81回)
- 環境を整え、読み聞かせを行い、本との出会いを演出する
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- 書評
- 『活用型の国語科授業づくり中学校編』(植西浩一著)
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- 『俳句に見る日本人の心』(須田実編著)
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- 国語教育人物誌 (第224回)
- 千葉県
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- 東京都
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- 神奈川県
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- 山梨県
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- 国語教育時評
- 全国学力調査の目的と課題の考察
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第141回)
- 「心の教育から行動の教育へ」
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- 学習指導過程の発想の転換 (第9回)
- 実践7 二つの説明文を比べて読み、「活用」する
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- 〜「活用」段階・4〜
- 伝統的な言語文化を教える (第9回)
- 漢詩のリズムの楽しさを教える
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- 「活用型」学力をどう育てるか (第9回)
- 小説の読解で「活用型」学力を育てる
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- 思考力・判断力・表現力等の育成と授業改善 (第21回)
- 思考力・判断力・表現力等の育成と「授業改善」(8)
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- 〜説明的文章教材でPISA型読解力を育成する〜
- なぜPISA型の活用力が必要か (第9回)
- PISA型は行き詰まったか?
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- 編集後記
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編集後記
○…言葉で伝え合う能力を育成することが今回の改訂で強調されています。それは実生活で生きてはたらき、各教科等の学習の基本ともなる国語の能力を身に付けることになるからです。
○…戦後、一貫して「すべての基礎は聞く力だ」と強調されそのための指導、改善等を提案されてきた高橋俊三氏は、「聞く力」を次の能力として四項目に分類しています。第一は話された内容を正確に聞き取る能力、第二は話された内容の中から必要な情報を選んで、的確に聞き取る能力、第三は話された事柄の相互関係や妥当性を判断して、批判的に聞き取る能力、第四は話された内容について質問したり反論したりして、新たな考えを得る能力。
○…さらに今後、重点的に指導することが必要だと思われる聞き取り能力として次の三点をあげています。〔1〕話された内容の中から必要な情報を選んで、選択的に聞き取る能力、〔2〕話された事柄の相互関係や妥当性を判断して、批判的に聞き取る能力、〔3〕話された内容について質問したり反論したりして、新たな考えを得る、創造的に聞き取る能力(『小学校/中学校国語科聞く力の評価と指導』から)
○…本誌〇七年六月号の特集でも高橋氏は、「聞いて考える・考えて聞く指導を」と呼びかけ、「聞くことの基本的指導過程」として、次の八項目をあげています。(1)聞くことへの関心・意欲の喚起、(2)聞くことの準備(話題や話し手に対する下調べ)、(3)聴取、(4)内容の整理(メモを取る、整理する)、(5)質問、感想、同意、反論の表明、(6)内容の整理(メモで、文章で)、(7)(確認のための再聴取)、(8)評価(聞いたことの意義付け、聞き方の評価)
○…本号は多くの提案事例を集めたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書