- 特集 アクティブ・ラーニング時代の学習評価
- 提言 アクティブ・ラーニング時代の学習評価とは
- 戦後史にみるアクティブ・ラーニング時代の教育評価の課題
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- アクティブでコミュニカティブな読みの行為を育てる「真正の評価」と「パフォーマンス評価」
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- アクティブ・ラーニングの評価法
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- 多様な評価方法でたしかに見取る授業づくり―小学校
- 話すこと・聞くこと
- 個人内の成長過程を重視した評価を
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- 書くこと
- 一番好きな自動車の紹介カードを対話日記で評価
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- 評価は対話的な言葉で
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- 読むこと
- 五つのポイントで確かな学びをつくる、見取る
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- パフォーマンス評価を形成的評価に
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- 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
- 学び方の変革とその評価
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- 多様な評価方法でたしかに見取る授業づくり―中学校
- 話すこと・聞くこと
- 「またやりたい」という意欲を喚起する「話すこと・聞くこと」の授業
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- 書くこと
- 学習過程に自己評価を位置づける―単元「わたしの本」―
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- 評価者を広げていく古文の書き換え
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- 読むこと
- 交流する言語活動を通した「読むこと」の学習におけるパフォーマンス評価
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- 学習者の自覚的な学びを促す
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- 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項
- ヒントは、「できない理由」の中に
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- 小特集 いまこそつけたい漢字の力
- 提案 積極的に漢字を使用する態度の育成
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- まだ間に合う!定着を目指す漢字の指導と評価
- 【実践】小学校低学年/パターンをおさえて、定着をめざす!
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- 【実践】小学校中学年/漢字の仕組みやきまりの指導と漢字作文で定着を図る
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- 【実践】小学校高学年/形・音・義×遊び・思考=漢字定着
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- 【実践】中学校/授業中に練習させ、授業中に評価する
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- 【実践】中学校/「ちがい」から字体の特徴を捉えよう!
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- “言葉のしくみ”見える化―言語と思考道場― (第5回)
- 順序のレトリック〜言葉の持つ「配列」の宿命とその影響〜
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- 次期指導要領で明言してほしいこと (第11回)
- 言語観の明示を
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- 【特別寄稿】「国語に関する世論調査」に見るこれからの時代に求められる資質・能力
- 木ははねても○か―手書き文字の漢字について―
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- 授業が盛り上がる今月の“教材の急所”【国語教材の事例】 (第11回)
- 小学1年/徐々に人数を増やした話し合いで考えをまとめていく
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- 〜これは、なんでしょう(光村)〜
- 小学2年/自分たちの生活と関わらせて読む
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- 〜おにごっこ(光村)〜
- 小学3年/[子ども寄席]わらいを語り合い、言葉を楽しみ表現力を磨こう!
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- 〜わらい話を楽しもう(東書)〜
- 小学4年/話したい、聞きたい、話し合いたいを引き出すために
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- 〜ミニギャラリーの解説委員になろう(学図)〜
- 小学5年/「現在 過去 現在」の構成のひみつを探ろう
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- 〜わらぐつの中の神様(光村)〜
- 小学6年/対話をしながら読む
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- 〜その日、ぼくが考えたこと(学図)〜
- 中学1年/「観点」から感じたことを適切な「語彙」で!
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- 〜感じたことを文章にしよう 鑑賞文を書く(光村)〜
- 中学2年/人生に つながる古典の 学習を
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- 〜平家物語(各社)〜
- 中学3年/21世紀型能力の育成を目指した授業の提案J〜自分の生き方や感じ方、考え方を考えるモデル学習〜
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- 〜アラスカとの出会い(光村)〜
- 読解力評価―自信が持てる観点と技法 (第11回)
- 様々なテストの利用(3)
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- 〜新潟県小学校 教育研究会学習指導改善調査〜
- 国語授業に1000ルクス!アイテム 魔法の憲ちゃんグッズ大公開 (第11回)
- グッズJ 「国語辞典の旅」 すごろくで、辞典引き力と漢字力アップ!
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- コンピテンシー・ベースの新しい国語授業づくりに向けて (第5回)
- 資質・能力の高まりをどう評価するか
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- 国語教育×インクルーシブ教育 発達障害のある子どもたちとともに学ぶ国語教室 (第5回)
- 子どもの貧困と国語の授業
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- こうすれば面白い!古典の授業づくり (第5回)
- 言語抵抗のない古典指導へ
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- 〜視覚情報を援用する〜
- 国語教師のためのICT活用ガイド (第5回)
- 子どもが使うICT
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- 小学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第23回)
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- 中学校 国語実践研究のここに“ハイライト” (第23回)
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- わが県の国語ソムリエ (第46回)
- 茨城県
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- 岡山県
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- SCHOOL REPORT (第2回)
- 博報賞受賞校訪問
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- 〜取材先:千葉県習志野市立大久保小学校〜
- 編集後記
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- 国語学習をこう可視化―知識をストックできる授業アイデア (第11回)
- 初発の感想を文章の特徴に合わせて可視化する
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編集後記
年度末を控え、子どもたちの学習の定着を見取る評価≠ノついて、関心が高まるころかと思います。文部科学省から公表された「教育課程企画特別部会 論点整理」では、評価について次のように述べられています。
(前略)バランスのとれた学習評価を行っていくためには、指導と評価の一体化を図る中で、論述やレポートの作成、発表、グループでの話合い、作品の制作等といった多様な活動に取り組ませるパフォーマンス評価を取り入れ、ペーパーテストの結果に留まらない、多面的な評価を行っていくことが必要である。さらには、総括的な評価のみならず、一人一人の学びの多様性に応じて、学習の過程における形式的な評価を行い、子供たちの資質・能力がどのように伸びているかを、例えば、日々の記録やポートフォリオなどを通じて、子供たち自身が把握できるようにしていくことも考えられる。
「指導と評価の一体化」が大切なことは言うまでもありませんが、より一層きめの細かな指導と、定着を目指したステップを踏んだ見取りが求められていくということかと思います。育成すべき資質・能力は何か、この単元で、教材で、時間で、どんな力を子どもたちに身に付けさせたいのか――付けたい力をこれまで以上に意識して授業づくりをすることが求められていくでしょう。
一方で、アクティブ・ラーニングについては、「論点整理」において次のような注意もされています。
○昨年11月の諮問以降、学習指導要領等の改訂に関する議論において、こうした指導方法(注:アクティブ・ラーニング)を焦点の一つとすることについては、注意すべき点も指摘されてきた。つまり、育成すべき資質・能力を総合的に育むという意義を踏まえた積極的な取組の重要性が指摘される一方で、指導法を一定の型にはめ、教育の質の改善のための取組が、狭い意味での授業の方法や技術の改善に終始するのではないかといった懸念などである。我が国の教育界は極めて真摯に教育技術の改善を模索する教員の意欲や姿勢に支えられていることは確かであるものの、これらの工夫や改善が、ともすると本来の目的を見失い、特定の学習や指導の「型」に拘泥する事態を招きかねないのではないかとの指摘を踏まえての危惧と考えられる。
アクティブ・ラーニングの授業づくりそのものがゴールなのではなく、アクティブ・ラーナー(アクティブな学び手)をつくるために、授業づくりをはじめとした教材研究、学習展開・活動、学習評価を工夫・改善していくことが求められている――そのことを念頭に置きつつ、今号では、多面的な評価の在り方とその方法についてご紹介をいただきました。
『国語教育』編集部/林 知里
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