- 特集 総力大特集 理論×実践で追究する国語の「よい授業」
- 国語の「よい授業」を追究する
- 「よい授業」づくりの作法
- 「よい授業」の視点を明確にして毎日の授業を
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- 「ざんねんな授業」にならないための2つの力
- 授業分析力を鍛える
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- 理論×実践による「よい授業」の作り方
- 子どもの思考の流れを大事にした授業をしよう
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- 授業名人に学ぶ 「よい授業」の要件
- 小学校/1 鍛える国語の授業づくりの要件
- 全ての子供に「向上的変容」を保障する
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- 小学校/2 深く学ぶ音読・作文・読解指導の要件
- 映像の喚起と共に思考と認識の発生があること
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- 小学校/3 考える国語の授業づくりの要件
- 思考のズレを明確に論理的に解決する
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- 中学校/4 10の原理と「よい授業」の要件
- 授業の善し悪しは機能度で決まる
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- 中学校・高等学校/5 若い教師のための「よい授業」の要件
- 一緒にワクワクを探そう
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- 授業名人直伝! 「よい授業」をつくる全授業の指導アイテム
- 「パターン化」で「よい授業」をつくる
- 能動性を引き出し,資質能力を向上させる
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- 「自主学習ノートの『前もって分析』」で「よい授業」をつくる
- 「前もって分析」で授業を深化させる
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- 「参加型板書」で「よい授業」をつくる
- 対話的な活動を促し思考を深める
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- 「デジタル教科書」で「よい授業」をつくる
- 常に更新し続ける読解
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- 授業名人直伝! 「よい授業」をつくる領域別の指導アイテム
- 【話すこと・聞くこと】「反論の技術」で「よい授業」をつくる
- 反論の指導 こうすればうまくいきます
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- 【書くこと】「一〇〇マス作文」で「よい授業」をつくる
- 「感情の選択」を使って楽しく書く
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- 【書くこと】「出版学習」で「よい授業」をつくる
- 易しく 楽しく 有効な 出版学習
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- 【読むこと】「読解ツール」で「よい授業」をつくる
- 「指導のねらい」に「教材の特性」を結び付ける
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- 【読むこと】「質問づくり(QFT)」で「よい授業」をつくる
- 自立的で主体的学び手となる授業
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- 第2特集 瀬川理論で追究する国語の「よい授業」
- [提案]「言語行動観」に立つ国語授業づくり〜『言語行動観に立つ国語科教育』の実践理論と指導法の開発〜
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- 「国語科の体系化」と「よい授業」〜「基礎・基本・統合」で国語力獲得〜
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- 「国語科指導法の組織化」と「よい授業」
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- 「国語科研究法」と「よい授業」
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- 教科の本質をふまえたコンピテンシー・ベースの国語科授業づくり (第10回)
- 「根拠・理由・主張の三点セット」の活用による深い学び
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- 思考力を育てる!深い学びを導く課題と発問 (第10回)
- 小学1年【読むこと】登場人物の様子の叙述から,物語の続きを考えよう
- 「たぬきの糸車」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学2年【読むこと】読み取ったことをもとに物語の続きを想像しよう
- 「かさこじぞう」(東京書籍)
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- 要点チェック!
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- 小学3年【読むこと】説明文を評価し,伝わりやすい説明文について考えよう
- 「どちらが生たまごでしょう」(教育出版)
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- 要点チェック!
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- 小学4年【読むこと】興味をもったところを中心に,紹介しよう
- 「ウナギのなぞを追って」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学5年【読むこと】想像力のスイッチが日常生活で生きるか考えよう
- 「想像力のスイッチを入れよう」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学6年【書くこと】自分の思いや考えが読み手に伝わる随筆を書こう
- 「忘れられない言葉」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学1年【読むこと】読み深め合おう―思い出を語った日の「ぼく」になって日記を書く―
- 「少年の日の思い出」(三省堂)
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- 要点チェック!
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- 中学2年【読むこと】走れメロスの宣伝映像を企画しよう―作品の魅力をキャッチコピーで表現する―
- 「走れメロス」(光村図書など)
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- 要点チェック!
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- 中学3年【読むこと】行間を想像して詩を読み深めよう―「きみ」の視点に立って「初恋」の詩を書く活動を通して―
- 「初恋」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 思考力と表現力を高める作文指導 (第10回)
- 作文力の「基礎・基本」を培うワークの開発(下)
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- 〜作文ワークの積極的な活用で基礎・基本の徹底を〜
- アクティブラーニングの授業デザインと評価 (第10回)
- アクティブラーニングの評価
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- 資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント (第10回)
- カリキュラム・マネジメント成功の視点9
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- 〜小学校で行うカリキュラム・マネジメント〜
- 国語教育の実践情報 (第34回)
- 小学校/全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた「授業アイデア例」を公表
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- 中学校/実践研究協力校の取組の紹介
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- わが県の国語ソムリエ (第81回)
- 神奈川県
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
2016年に『理論×実践で追究する!数学の「よい授業」』(相馬一彦・國宗進・二宮裕之編著)という書籍を刊行しました。この本のまえがきには、編者の相馬先生が、以下のように記されています。
授業を参観すると、「よい授業だった」「よい授業ではなかった」ということが話題になります。しかし、どこがよかったのか、よくなかったのかということを話していくと、互いに異なることを考えていたということが多くあります。(中略)
これまで海外の数学の授業を参観する機会があり、先生方と話し合う中で、日本の先生方は「よい授業だった」と評価しましたが、その国の先生方は「特によい授業とはいえない」という場面もありました。さらに、「日本の数学のよい授業とは?」と問われて、明確に答えられないことに改めて気づきました。
「国語のよい授業とは?」と問われると、みなさんにはどのような答えが思い浮かぶでしょうか。答えは1つではないと思いますし、児童・生徒の実態によって答えが変わってくることもあるかもしれません。前述の書籍では、「生徒が主体的に取り組み、考え続けている授業」と「目標が適切に設定され、それが達成される授業」を「よい授業」とし、この2つのうち、一方だけが実現されても「よい授業」とはいえず、同時に達成される授業が数学の「よい授業」とされています。これは数学だけではなく国語の「よい授業」にも当てはまり、また当時、授業改善のキーワードであったアクティブ・ラーニングの視点にもつながるものだなと思いました。
「よい授業」を追究することは、先生方にとっては、永遠のテーマと言っても過言ではないと思います。学校現場に若い先生も増えている今だからこそ、この永遠のテーマである国語の「よい授業」について学ぶ機会になればと思い、特集を企画いたしました。
特集では、国語授業づくりについてのご著書がある先生方による「よい授業」についての理論から、授業名人の考える「よい授業」の要件、また、「よい授業」をつくる指導アイテムを実践事例とともにご紹介いただくとともに、第2特集では、「よい授業」についてのご著書もある瀬川榮志先生の授業理論と方法についてご紹介いただきました。
最初の読者として原稿を拝見できるのがとっても楽しみな特集テーマでした(笑)。
/木山 麻衣子
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- 明治図書
- 先生方の考えがギュッと凝縮された大変読み応えのある内容であった。どの先生の実践も圧巻であった。2019/1/2830代・小学校教員
- もともと子どもが持っている興味に応じた学習を展開するのではなく、思考のズレを利用し、解決したいという思いを持たせることの大切さ。思考のズレにより、思わず考えたくなる授業を作りたいと思いました。そして、解決していく中で言語技術を身に付けられるようにしていきたい。2019/1/27よっしー