- 特集 新しい学習評価の方向性と多面的・多角的な評価アイデア
- [巻頭特集]新学習指導要領の学習評価はこう変わる!
- 国語科の学習評価 改訂のポイント
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- 押さえておきたい新しい学習評価のキーワード
- 【3観点の評価】「深い学習」と実践力を重視した観点
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- 【形成的な評価】達成ポイントによる指導と学習の改善を
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- 【パフォーマンス評価】学習者と教師が目標を共有し,知の再構成を促す評価課題
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- 小学校 領域別の授業づくりと多面的・多角的な評価アイデア
- 提案 多面的・多角的な学習評価のポイント
- 言語活動を拠点とした学習評価の改善
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- 話すこと・聞くこと
- 低学年/多面的・多角的に個の学びを捉える話し合いの学習評価
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- 中学年/思考を促し,付けたい力の定着を図る評価の活用
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- 高学年/発言の意図を捉える観察学習の設定
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- 書くこと
- 低学年/他者との対話で生き生きとした書き手を育てる!
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- 中学年/子どものつまずきを見取り支えるためのルーブリックの活用
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- 高学年/「思考の枠」を活かした授業づくりと評価
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- 読むこと
- 低学年/くらべて読んで,たんぽぽ博士になろう
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- 中学年/〈見え〉先行方略を用いた読み深めと評価
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- 高学年/論理を捉えて読み,論理を紡ぎ出す力を育てる
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- 中学校 領域別の授業づくりと多面的・多角的な評価アイデア
- 提案 多面的・多角的な学習評価のポイント
- 観点を明確にした課題と発問で学力を育てる
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- 話すこと・聞くこと
- 3年/主体的な言語活動の設定と自己評価の工夫
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- 書くこと
- 1年/「長く一回書く」より「短く何回も書く」ことで記述力を高める
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- 2年/調整しながら学べる,書くことの授業
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- 読むこと
- 2年/意義や価値を考えながら読む詩の授業
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- 3年/魯迅『故郷』におけるパフォーマンス評価の試み―我が「故郷」を想う―
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- 【特別寄稿】平成29年度「国語に関する世論調査」の結果からみる国語科の課題−句読点や符号の使い方,メールの書き方,外来語についての意識
- 表記や仕方や書き方に唯一・絶対はあるか
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- 教科の本質をふまえたコンピテンシー・ベースの国語科授業づくり (第12回)
- 教科の本質をふまえたコンピテンシーの育成のために
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- 思考力を育てる!深い学びを導く課題と発問 (第12回)
- 小学1年【言語】「同じ」や「ちがい」を見つけよう
- 「にているかん字」(教育出版)
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- 要点チェック!
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- 小学2年【読むこと】お話を,想像しながら読もう
- 「スーホの白い馬」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学3年【書くこと】知らせたいことを明確に伝えよう
- 「わたしの三大ニュース」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学4年【読むこと】読んで感じたことが伝わるように,音読しよう
- 「初雪のふる日」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学5年【読むこと】特色を捉えながら読み,物語をめぐって話し合おう
- 「わらぐつの中の神様」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 小学6年【話すこと・聞くこと】目的意識,相手意識,場の意識に基づき工夫したスピーチをしよう
- 「今,私は,僕は」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学1年【読むこと】作者が選んだ言葉を考え,場面と場面をつなげて小説を読もう
- 「トロッコ」(三省堂)
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- 要点チェック!
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- 中学2年【話すこと・聞くこと】パーソナル・プレゼンテーションをしよう―私の取り扱い説明書―
- 「魅力的な提案をしよう―プレゼンテーションをする」(光村図書)
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- 要点チェック!
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- 中学3年【書くこと】将来の自分を励ます手紙を書こう
- 「今の思いをまとめよう 時を超える手紙」(東京書籍)
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- 要点チェック!
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- 思考力と表現力を高める作文指導 (第12回)
- 作文力の形成責任は教師にある
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- アクティブラーニングの授業デザインと評価 (第12回)
- トランジションの観点から見たアクティブラーニング評価
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- 資質・能力を育成するカリキュラム・マネジメント (第12回)
- カリキュラム・マネジメント成功の視点11
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- 〜カリキュラム・マネジメント再考〜
- 国語教育の実践情報 (第36回)
- 小学校/小学校プログラミング教育の推進
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- 中学校/第48回鹿児島県中学校国語教育研究大会(南薩大会)の開催
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- わが県の国語ソムリエ (第83回)
- 北海道
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- 第49回「博報賞」受賞 国語・日本語教育部門
- 郷土の「人・もの・こと」を活用して「ことば」の教育をすすめる
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
先日,新学習指導要領の下での学習評価の在り方を検討している教育課程部会児童生徒の学習評価に関するワーキンググループの第9回配布資料が公表され,「資料1 今後の方向性(たたき台)」では,観点別学習状況の評価や指導要録の改善など,これまで議論されてきた基本的な考え方や具体的な改善の方向性がまとめられており,3観点(「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」)の評価方法については,
・「知識・技能」 事実的な知識とその概念的な理解とをバランス良く問うようなペーパーテストの工夫改善を図るとともに,児童生徒に文章による説明をさせたり,実際に技能を活用させたりする場面を設けるなど,多面的・多角的な評価の実施に留意が必要である。
・「思考・判断・表現」 具体的な評価方法としては,ペーパーテストのみならず,論述やレポートの作成,発表,グループでの話合い,作品の制作等といった多様な活動に取り組ませるパフォーマンス評価などを取り入れながら多面的・多角的に行うことが考えられる。
・「主体的に学習に取り組む態度」 具体的な評価の方法としては,児童生徒による自己評価,ノートやレポート等における記述,授業中の発言,他の児童生徒による相互評価,教師による行動観察等を評価材料とすることが考えられるが,各教科等の特質に応じて,児童生徒の発達の段階や一人一人の個性を十分に考慮した適切な方法を検討する必要がある。例えば,文章での記述が不得手な児童生徒に対しては,個別に話を聞いたり,発言が少ない児童生徒に対してはノートやレポート等から意見を見取ったりするなどの工夫が重要である。
とあり,多面的・多角的な評価が必要とされていることがわかります。また「教師としては,児童生徒を的確に評価することができるような授業デザインを考えていく必要がある。(略)自らの理解の状況を振り返ることができるような発問をすることや,他者との協働を通じて自らの考えを相対化する場面を設けることなどが重要である。」とも記されています。
今号では,巻頭特集で新しい学習評価のポイントを詳しく解説していただくとともに,押さえておきたいキーワードについてもご紹介いただきます。また,全面実施に向けて考えておきたい多角的・多面的な評価のポイントとともに小・中学校の領域・学年別の評価アイデアをご提案いただきました。特別寄稿では平成29年度「国語に関する世論調査」の結果をご紹介いただいています。
本号が2020年にスタートする新しい国語科授業を考える1冊になることを願っています。
/木山 麻衣子
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- 明治図書
- 新学習指導要領における評価の方向性について知ることができた。特に、「知識及び技能」と「思考力・判断力・表現力等」の関連や、実際の評価の仕方について、具体例が挙げられているので分かりやすかった。2019/8/1840代・小学校教諭
- ちょうどこれからやる小2教材「たんぽぽのちえ」。他社教材との比べ読みの仕方が具体的に教示されていて、参考になりました。やってみます。2019/5/540代教諭
- 新学習指導要領の3観点における評価について多彩なアイデアが盛り込まれていて、観点の性質や特徴を押さえながら実践していく指針となる内容でした。2019/3/1050代・主幹教諭