- 特集 16の視点でわかる!「言葉による見方・考え方」の捉え方・鍛え方
- 特集扉
- 教科調査官・視学官に聞く「言葉による見方・考え方」の捉え方
- 小学校/言葉に着目し,言葉を吟味し,言葉への自覚を高める
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- 中学校・高等学校/「言葉」に意識的に向き合わせる指導の必要性
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- 授業名人に聞く「言葉による見方・考え方」の鍛え方
- 小学校/相手尊重,相手中心の言語活動を―それが「言葉による見方・考え方」を鍛え,育てる―
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- 小学校/「思考活動を視点とした言葉の自覚を高める」ことを目指す―「論理的」「考える技法の活用」「構造的」思考活動を通して―
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- 小学校/作文筆記で言葉による見方・考え方を鍛える
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- 中学校/言葉と経験の相剋
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- 中学校/述べ方(レトリック)への自覚を高めて鍛える
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- 領域・事項別にみる「言葉による見方・考え方」の捉え方
- 【話すこと・聞くこと】相手とかわす言葉の中に,言葉による見方や考え方は現れる
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- 【書くこと】論理的思考を働かせて書く学習をしよう―帰納的理解からよさの実感まで―
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- 【読むこと】読むことの学習指導におけるものの見方・考え方―多角的な視点から学習の質の向上を図る―
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- 【語彙指導】世界を切り取る語彙・繋ぐ語彙
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- 【情報の扱い方】言葉に着目し,言葉への自覚を高める学びの実現
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- 場面別にみる「言葉による見方・考え方」の鍛え方
- 【授業全般】その言葉。何のために,どう扱うのか
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- 【教材研究】物語の教材研究で鍛える五つの観点
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- 【発問・指示】導入で見方・考え方をくっきりと
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- 【学習活動】「言葉による見方・考え方」の働きを見極める
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- 第2特集 平成31年度全国学力・学習状況調査問題の見方・活かし方と授業アイデア
- 全国学力・学習状況調査問題の見方・活かし方
- 小学校/小学校国語 調査問題の出題の意図
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- 中学校/解答類型ごとの結果やその設け方を活用した国語科の授業の改善・充実
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- 全国学力・学習状況調査問題を活かした授業アイデア
- 小学校/目的を明確にして主体的に学び,思考力・表現力をつける―調査問題を分析して授業に活用する
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- 中学校/読むときの「意識」を鍛える―「新聞」を活用して―
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- 変える国語授業―高大接続改革・大学入学共通テストを見据えて― (第6回)
- 大学入学者選抜改革の動向について2(平成三十年度試行調査の概要と結果)
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- 言葉による見方・考え方を働かせる語彙学習 (第6回)
- 語彙量と語彙力,そして語彙学習の自覚化・帯単元での語彙学習
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- 学び合いがうまくいく!教科書教材のペア&グループ学習 (第6回)
- 小学1年/じぶんだけの『サラダでげんき』を作ろう―だれがどんなことをしたかただしくよみとる―
- 【読むこと】9月教材「サラダでげんき」(東京書籍)
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- 解説
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- 小学2年/音読劇をして,物語をもっと楽しもう
- 【読むこと】9月教材「お手紙」(光村図書)
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- 解説
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- 小学3年/情景を想像しながら詩を読もう
- 【読むこと】9月教材「夕日がせなかをおしてくる」(東京書籍・学校図書)
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- 解説
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- 小学4年/身の回りの文章を読みくらべよう
- 【読むこと】9月教材「広告と説明書を読みくらべよう」(東京書籍)
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- 解説
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- 小学5年/すぐれた表現に着目して,物語のみりょくを伝え合おう
- 【読むこと】「大造じいさんとガン」(光村図書)
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- 解説
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- 小学6年/「やまなし」を読もう
- 【読むこと】9月教材「やまなし」(光村図書)
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- 解説
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- 中学1年/心の顔と心の声を読む
- 【読むこと】9月教材「星の花が降るころに」(光村図書)
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- 解説
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- 中学2年/文化祭へご招待するための手紙を書こう―自己肯定感を高めつつ行う複数回のペアワーク―
- 【書くこと】「気持ちを込めて書こう 手紙を書く」「練習 推敲して適切な文章に直す」「敬語」(光村図書)
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- 解説
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- 中学3年/問いを立て,疑問を解決するために話し合おう
- 【読むこと】「故郷」(光村図書)
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- 解説
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- 子どもの心を動かす!国語授業10のエンジン (第6回)
- 数提示で授業エンジンを駆動させよ
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- 学力形成を支える国語教師のための「話し方」教室 (第6回)
- 担任小講和の奨め(上)
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- 〜学級PTA,授業参観などの折に〜
- 国語教育の実践情報 (第42回)
- 小学校/「学習評価の在り方ハンドブック」の公表
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- 中学校/「学習評価の在り方」ハンドブック 小・中学校編」及び「学校評価の在り方ハンドブック 高等学校編」の公表
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- わが県の国語ソムリエ (第89回)
- 大分県
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
本誌の2018年2月号では、「徹底研究!『言葉による見方・考え方』を働かせる言語活動」を特集しました。「徹底研究」という言葉からもわかるように、この特集の企画当時は新学習指導要領で全教科等の目標に「見方・考え方」が位置付けられたばかりで、国語科の目標にある「言葉による見方・考え方」とは何かを探り、今後の授業研究に役立つ内容になれば…という思いを込めました。
その特集から1年以上が経ち、全国の学校では子供たちが「言葉による見方・考え方」を働かせやすい学習課題や場面を設定した言語活動の工夫がなされていることと思いますが、まだ「言葉による見方・考え方」をどのように捉えればよいのかという質問を研究会等で耳にすることもあります。
「言葉による見方・考え方」は「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 国語編」では、次のように説明されています。
言葉による見方・考え方を働かせるとは、児童が学習の中で、対象と言葉、言葉と言葉との関係を、言葉の意味、働き、使い方等に着目して捉えたり問い直したりして、言葉への自覚を高めることであると考えられる。様々な事象の内容を自然科学や社会科学等の視点から理解することを直接の学習目的としない国語科においては、言葉を通じた理解や表現及びそこで用いられる言葉そのものを学習対象としている。このため、「言葉によ
る見方・考え方」を働かせることが、国語科において育成を目指す資質・能力をよりよく身に付けることにつながることとなる。
いよいよ来年度からは小学校で「言葉による見方・考え方を働かせ、言語活動を通して、国語で正確に理解し適切に表現する資質・能力を次のとおり育成することを目指す」授業がスタートします。小学校の全面実施まであと半年、また秋の研究会シーズン直前のこの時期に、16の視点から「言葉による見方・考え方」を俯瞰し、主体的・対話的で深い学びを実現する授業づくりのイメージができるような内容になればと思っています。
第2特集では、4月に実施された全国学力・学習状況調査を取り上げ、出題問題についての分析(見方・活かし方)と、出題問題を踏まえて授業ではどのように取り上げることができるのか、小・中学校の授業アイデアをご紹介いただきました。
/木山 麻衣子
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- 明治図書
- 中学校は来年から新学習指導要領が全面実施になりますが、見方・考え方の捉えが教員間でもまだあいまいなところがあり、まだまだ勉強が必要です。様々な実践例や説明があり、とても参考になりました。2020/5/1540代・聾学校教員
- 新学習指導要領についての理解を深め、国語授業を行なっていく必要がある。この本は有効である。2020/4/1930代 若手
- どう捉えるか、そこが違っていると鍛え方も大きく変わってしまいます。そこを学年、学校で統一しないと思いました。2020/3/2840代・小学校教員
- 発達段階に応じて発問の仕方が違うことが書かれており、非常に納得した。先生方の質問によって子供たちがより深い思考ができるようになることに同意した。2019/11/1450代・男性
- 見方・考え方について、自分の中で整理ができた気がする。それぞれの立場から「どう鍛えていくか」も載っていてよい。2019/10/3130代・小学校教員