- 特集 授業の質を上げる「学習課題」大研究
- 四大疑問を解決!「学習課題」の質を上げるQ&A
- 子どもの主体性を引き出すには?
- 主体性を育む学習課題と授業の工夫
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- 子どもの対話を活発にするには?
- ゆさぶられた体験や対話体験の意識化を
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- 子どもの思考を深めるには?
- え?→なに?→なぜ?→ほんと?→正しいの? の順で深める
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- 子ども自身に課題をつくらせるには?
- 課題を「もつ」から「つくる」へ
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- Before&Afterでわかる!学習課題づくりのワンポイントアドバイス
- 【小学校 低学年】学習課題を提示するために「しかける」
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- 【小学校 中学年】 主体的・対話的で深い学びを生み出すための「三フレーズで創る学習課題」
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- 【小学校 高学年】子どもの読みが生きる学習課題づくり
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- 【中学校】国語科の「見方・考え方」をいかした学習課題づくりを
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- 学年別 「学習課題」ベストセレクション
- 小学1年/教材「おおきなかぶ」(学校図書)「はたらくじどう車」(教育出版)「どうぶつの赤ちゃん」(光村図書)
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- 小学2年/教材「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書)「お手紙」(光村図書)
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- 小学3年/教材「サーカスのライオン」(東京書籍)「山小屋で三日間すごすなら」(光村図書)「ポスターを読もう」(光村図書)
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- 小学4年/教材「ごんぎつね」(光村図書)「クラスみんなで決めるには」(光村図書)「世界にほこる和紙」(光村図書)
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- 小学5年/教材「注文の多い料理店」(東京書籍)「大造じいさんとガン」(光村図書)「想像力のスイッチを入れよう」(光村図書)
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- 小学6年/教材「川とノリオ」(教育出版)「海の命」(光村図書)「伊能忠敬」(教育出版)他
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- 中学1年/教材「大人になれなかった弟たちに……」(光村図書))「星の花が降るころに」(光村図書)「少年の日の思い出」(光村図書)
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- 中学2年/教材「盆土産」(光村図書)「モアイは語る―地球の未来」(光村図書)「扇の的―「平家物語」から」(光村図書)
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- 中学3年/教材「作られた「物語」を超えて」(光村図書)「中学校生活を振り返って」(三省堂)「故郷」(学校図書他)
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- 小特集 授業の腕を上げる!研究会情報
- 「鍛える国語教室」研究会
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- 夏の小金井国語セミナー(仮)
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- 国語教育実践理論研究会
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- 国語教育探究の会
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- 21世紀国語教育研究会
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- 全国小学校国語教育研究会
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- 日本言語技術教育学会
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- 日本国語教育学会
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- 日本文学協会国語教育部会
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- 文芸教育研究協議会(文芸研)
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- 一般社団法人 日本授業UD学会
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- 「読み」の授業研究会(読み研)
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- AIに負けない「読解力」を考える (第4回)
- 「読む」という行為の捉え方と「○○力」がもたらす転倒
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- 問い×交流が生み出す読みの学習デザイン (第4回)
- 「お手紙」(2年・光村図書)
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- 論理的に「考える国語」の授業づくり (第4回)
- 「思考のズレ」からの単元を見通した「問い」
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- 小学1年/だれが話した言葉でしょう
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- 〜[教材]文学/「やくそく」(光村図書)〜
- 小学2年/登場人物の人物像と中心人物の変容を捉える
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- 〜[教材]文学/「ミリーのすてきなぼうし」(光村図書)〜
- 小学3年/二つの文章を比べて評価して読む
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- 〜[教材]説明文/「『ほけんだより』を読みくらべよう」(東京書籍)〜
- 小学4年/語り手の視点を考える
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- 〜[教材]文学/「走れ」(東京書籍)〜
- 小学5年/「くり返し」に着目して,物語の構造と変容をとらえる
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- 〜[教材]文学/「世界でいちばんやかましい音」(東京書籍)〜
- 小学6年/太一は,いつ,自分が「村一番の漁師」だと気づいたの?
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- 〜[教材]文学/「海のいのち」(東京書籍)〜
- 主体的・対話的で深い学びを実現する学習課題&発問モデル (第4回)
- 批判的読み(クリティカル・リーディング)を取り入れて
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- 中学1年/オオカミのイメージから常識を疑うことを知る
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- 〜7月/読むこと 【教材】「オオカミを見る目」(東京書籍)〜
- 中学2年/「できない」ことをチカラとキセキに変えられるのか
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- 〜7月/読むこと,話すこと・聞くこと 【教材】「見えないチカラとキセキ」(三省堂)〜
- 中学3年/「語り手」に注目して読む
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- 〜7月/読むこと 【教材】「高瀬舟」(光村図書)〜
- クラス全員が達成感を味わう! DOI流 国語教室づくり (第4回)
- 説明文
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- 〜「積み上げ」と「気付き」の説明文指導(後編) 「気付き」の指導〜
- 野口芳宏の国語授業四方山ばなし (第4回)
- 輿水実先生との出会い(上)
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- 〜中村敦雄先生の博士論文と「国語教育の近代化」の会〜
- 国語教育の実践情報 (第52回)
- 小学校/「指導と評価の一体化」のための学習評価に関する参考資料HP掲載
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- 中学校/文部科学省「臨時休業期間における学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト)の開設等
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- わが県の国語ソムリエ (第99回)
- 広島県
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
「学習課題」という用語は,教科や校種,地域によって,様々なニュアンスを含んで用いられる言葉です。例えば,青山学院大学名誉教授の小森茂先生は,読むことの学習課題に関わって,次のように述べられています。
(前略)この意味で,従来散見された「学習課題」は,読み取ったり,読み深めたりする「方法や手立て」であった。それは,受動的に教科書を読むという関係が優先され,学習者が目的や課題をもって読むという関係がなおざりにされていたことでもある。
(『実践国語研究』2001年11月号,明治図書,10頁)
ここでは,学習の「方法や手立て」と,学習者が主体的に,目的や課題をもって読むための「学習課題」との区別がなされていることが分かります。
また,長崎伸仁先生は,学習課題の「質」と教科の学力の関係について,次のように述べられています。
学習課題の質の問題は,学習者にどのような力をつけさせたいのかという「教科の学力(教科内容)」に直結する。そればかりか,学習者の学習意欲や学習者間での交流,いわゆるALの質にも直結するものである。
学習課題の設定は,教師からの「発問」や学習者の「課題づくり」が主なものであろうが,ときには,学習者の「つぶやき」がキッカケとなって生まれることもある。要は,すぐれた学習課題(逸問)でなければならないとい
うことである。それは,学習者が当該のテクストと対峙したとき,「考えてみたい」「考えるのが楽しい」と思える学習課題であるかどうかが生命線だからである。
(『国語教育』2016年7月号,明治図書,57頁)
今年度から使用されている小学校の新教科書やその指導書にも,新学習指導要領に準じ,各教科書会社の特色を反映した学習課題や活動例が,様々掲載されています。そこで今号では,「主体的・対話的で深い学び」の実現における“生命線”ともなる国語の「学習課題」の質を改めて見直し,授業改善につなげていただければと考え,特集を企画いたしました。学習課題づくりにまつわるQ&Aから,具体例に基づく改善のアドバイス,学年別に選りすぐった学習課題と授業化のアイデアまで,豊富なご論考,ご実践をお寄せいただきました。
また小特集では,国語科の様々な研究会・研究団体の先生方から,最新の研究内容・ご活動内容について,ご紹介いただきました。
/大江 文武
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- 明治図書
- 様々な学習課題について研究がなされており、今後の授業でもぜひ参考にさせていただきたい。2021/4/8未記入
- 毎時間の学習課題の立て方や文言の選び方に行き詰まりを感じていたので、大いに参考になった。校内研究や教科研究会でも参考にさせていただいた。2020/10/350代・中学校管理職
- こちらから学習課題を与えることが決まりきってしまっていたので発見が多かったと共にこれまでの指導を反省しました。2020/7/1730代小学校