- 特集 ワンランク上を目指す!国語科の教材研究と授業プラン
- 名人・達人に学ぶ!教材研究の勘所
- ワンランク上を目指す「教材研究ノート」
- 「教材研究」を支える文章全体を俯瞰する「教材分析ノート」
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- ゼロから始める教材研究
- 一読者として読む,一子供として読む
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- 小学校 ワンランク上を目指す! 教材研究と授業プラン
- [1年・説明文]「じどう車くらべ」(光村図書)
- さまざまな情報の中から名詞と動詞に着目した読みで必要な情報を見付け,日常に生きる力を育む
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- [1年・文学]「たぬきの糸車」(光村図書)
- 学級担任ならではの教材研究
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- [2年・説明文]「どうぶつ園のじゅうい」(光村図書)
- 気づきを大切にする教材研究
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- [2年・文学]「お手紙」(光村図書ほか)
- 教材の魅力と子どもに応じたカリキュラム・マネジメント
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- [3年・説明文]「すがたをかえる大豆」(光村図書)
- 子供たちに考えを形成させる三段階の教材研究
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- [3年・文学]「モチモチの木」(光村図書ほか)
- 教材の犠牲をあぶり出し,つけたい力を明確にする
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- [4年・説明文]「ウナギのなぞを追って」(光村図書)
- 既有知識や経験のズレで「考えの形成」に迫る
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- [4年・文学]「プラタナスの木」(光村図書)
- 十才の自分と向き合って読み感想を伝え合おう
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- [5年・説明文]「想像力のスイッチを入れよう」(光村図書)
- 「論の進め方」に着目した授業プラン
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- [5年・文学]「大造じいさんとがん」(教育出版ほか)
- 思考を深める発問・問い返し
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- [6年・説明文]「『鳥獣戯画』を読む」(光村図書)
- ICTで図る対話の活性化と評価
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- [6年・文学]「海の命」(光村図書ほか)
- 「空所」を読む力をつける
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- 中学校 ワンランク上を目指す! 教材研究と授業プラン
- [1年・説明文]「ちょっと立ち止まって」(光村図書)
- 「展開」の概念を理解させるにはこれ!
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- [1年・文学]「少年の日の思い出」(光村図書ほか)
- 学習者主導の探究活動を取り入れた「報告書」学習で,相互の共有度を高める
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- [2年・説明文]「君は「最後の晩餐」を知っているか」(光村図書)
- 場の設定を工夫して要約を楽しむ
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- [2年・文学]「走れメロス」(光村図書ほか)
- 「確かな学び」が全ての土台となる
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- [3年・古典]「おくのほそ道」(光村図書ほか)
- 俳句表現を手がかりに芭蕉と語る,芭蕉を語る
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- [3年・文学]「故郷」(教育出版ほか)
- 教科書を超えて読む〜訳文比較から見えること〜
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- AIに負けない「読解力」を考える (第5回)
- PISA調査と比較してわかること
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- 問い×交流が生み出す読みの学習デザイン (第5回)
- 「モチモチの木」(学校図書・3年,原作絵本版)
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- 論理的に「考える国語」の授業づくり (第5回)
- 子どもの「困った感」からの「思考のズレ」の重要性
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- 小学1年/どうして,この順番で説明されているのでしょう?
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- 〜[教材]説明文/「うみのかくれんぼ」(光村図書)〜
- 小学2年/中心人物の変容から,物語のおもしろさを読む
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- 〜[教材]文学/「ニャーゴ」(東京書籍)〜
- 小学3年/中心人物の変容を読む
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- 〜[教材]文学/「サーカスのライオン」(東京書籍)〜
- 小学4年/強調したい筆者の考えや思いを読み取る
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- 〜[教材]説明文/「世界にほこる和紙」(光村図書)〜
- 小学5年/象徴的な表現を関係付けて,人物の変容を読む
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- 〜[教材]文学/「たずねびと」(光村図書)〜
- 小学6年/「私の幻灯」の「の」はどういう意味だろう?
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- 〜[教材]文学/「やまなし」(光村図書)〜
- 主体的・対話的で深い学びを実現する学習課題&発問モデル (第5回)
- 文章の形式面に着目して批判的に読む「フロン規制の物語」(三省堂)
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- 中学1年/「竹取物語」の異界性と人間性から「物語の祖」と呼ばれる価値(面白さ)を知ろう
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- 〜8月/読むこと 【教材】「竹取物語」(三省堂)〜
- 中学2年/「えびフライ」の裏側を探ろう
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- 〜8月/読むこと,話すこと・聞くこと 【教材】「盆土産」(光村図書)〜
- 中学3年/動作が表す意味にこだわって読む
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- 〜8月/読むこと 【教材】「黄金の扇風機」「サハラ砂漠の茶会」(東京書籍)〜
- クラス全員が達成感を味わう! DOI流 国語教室づくり (第5回)
- 文学
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- 〜文学は,「新たな発見」のある授業づくりを! 「構造と内容の把握」編〜
- 野口芳宏の国語授業四方山ばなし (第5回)
- 輿水実先生との出会い(下)
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- 〜碩学の知られざるエピソード〜
- 国語教育の実践情報 (第53回)
- 小学校/臨時休業中のオンラインによる国語の学習支援の取組事例紹介
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- 〜千葉大学教育学部附属小学校の実践を通して〜
- 中学校/『教育の情報化に関する手引き』(令和元年12月)の活用
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- わが県の国語ソムリエ (第100回)
- 秋田県
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- 編集後記
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- 今月号 掲載教材一覧
編集後記
3月に,国立教育政策研究所から「指導と評価の一体化のための学習評価に関する参考資料」が公表されました。その「はしがき」では,
今回の学習指導要領では,各教科等の目標及び内容が,育成を目指す資質・能力の三つの柱(「知識及び技能」,「思考力,判断力,表現力等」,「学びに向かう力,人間性等」)に沿って再整理され,各教科等でどのような資質・能力の育成を目指すのかが明確化されました。これにより,教師が「子供たちにどのような力が身に付いたか」という学習の成果を的確に捉え,主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を図る,いわゆる「指導と評価の一体化」が実現されやすくなることが期待されます。
また,子供たちや学校,地域の実態を適切に把握した上で教育課程を編成し,学校全体で教育活動の質の向上を図る「カリキュラム・マネジメント」についても明文化されました。カリキュラム・マネジメントの一側面として,「教育課程の実施状況を評価してその改善を図っていくこと」がありますが,このためには,教育課程を編成・実施し,学習評価を行い,学習評価を基に教育課程の改善・充実を図るというPDCAサイクルを確立することが重要です。このことも,まさに「指導と評価の一体化」のための取組と言えます。
のように,「指導と評価の一体化」の重要性が示されています。
学習指導要領が目指す主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善を図るために,「指導」に着目しますと,指導の前には,指導事項を確認し子供たちに付けたい力を明確にした上で,単元の目標や言語活動をどのように設定するかという授業構想が必要になり,その際には,入念な教材研究が行われることと思います。今号では,この授業構想の際の根幹となる「教材研究」についての特集を企画しました。特集1では,「名人・達人に学ぶ!教材研究の勘所」として,長年授業研究に取り組み,若い先生への指導もされているベテランの先生方に教材研究のポイントをご教示いただき,特集2,3では,各学年の教材に合わせた教材研究のポイントやそのポイントを踏まえた授業プランをご紹介いただきました。
小学校は今年度から新教科書になり,中学校でも来年度の学習指導要領全面実施に備えた授業改善が日々行われていることと思います。今号が刊行される2学期以降は学習も本格化し,各学年とも定番教材などが出てくる時期です。本誌がワンランクアップした教材研究と授業プランを考えるための一助となれば…と切に願っています。
/木山 麻衣子
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- 明治図書
- 基本的な事項をコロナ対策の中でも紙面を通して学べることが大きい。様々なセミナーが中止になっているし、校内の研修もどこか頼りないので。2021/3/2940代小学4年担任
- 今年度はカリキュラムの進め方について頭を悩ませたり、日々の授業も始まってからは準備も大変だったので、改めてたその単元における大切なことを精選して考えるいい機会になりました。2020/12/2230代小学校教員
- 白石先生の執筆の中で、教材研究ノートについて書かれていました。教材研究のための視点や、簡単もまとめてあり、大変勉強になりました。2020/8/24みー
- 定番教材の教材研究のポイントが分かりやすかったです。これからの教材研究に生かしていきたいです。2020/8/1230代・小学校教員
- 日頃より、論理的な見方を考えることには難しさを感じていますが、どの学年であっても、特性と構造図を組み立てて考えていこうと思いました。2020/8/10yuu