社会科教育 2004年9月号
授業に迫力!“新解釈で教材開発”35例

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社会科教育 2004年9月号授業に迫力!“新解釈で教材開発”35例

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ジャンル:
社会
刊行:
2004年8月4日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 授業に迫力!“新解釈で教材開発”35例
社会を見直すメガネを掛け替えた“あの時・あの事件”
「南京事件」ウソを見抜いた時
安達 弘
ある本との出会い
新井 明
オランダ語通訳の英語から始まった最初の日米交渉
伊東 冨士雄
リセットできる強い国家を
江間 史明
郷土のすごさを知る
小倉 郁美
ベルリンの壁崩壊後…
小林 毅夫
ベルリンの壁崩壊。国の壁、体制の壁、そして心の壁が、砕け散る。
鈴木 春二
CNNリアルタイム報道
關 浩和
ベルリンの壁とソ連邦の崩壊
中野 重人
湾岸戦争で「憲法九条のメガネ」を掛け替えた
藤岡 信勝
もしも○○がなかったら=新解釈でする教材開発
もしも「電気」がなかったら―3年の事例
石原 淳
もしも「国旗」がなかったら―4年の事例
陣川 誠一
もしも「食料輸入」がなかったら―5年の事例
石井 芳生
もしも「憲法」(第9条)がなかったら―6年の事例
桜井 健一
もしも「コンピュータ」がなかったら―中学地理の事例
杉浦 正和
もしも「黒船来航」がなかったら―中学歴史の事例
宮下 将明
もしも「議会制民主主義」がなかったら―中学公民の事例
染谷 幸二
事例を読んで:実際の経済原理と歴史観と
岩田 年浩
事例を読んで:もしも「社会科」がなかったら
二井 正浩
何でも数字化=新解釈でする教材開発
「場所による違い」の数値化―3年の事例
徳永 智久
「他地域とのかかわり」の数値化―4年の事例
馬場 勝
「森林の働き」の数値化―5年の事例
柿崎 洋一
「大名行列」の数値化―6年の事例
中嶋 敦
「生活文化から見た日本」の数値化―中学地理の事例
林原 和彦
「江戸時代」の数値化―中学歴史の事例
中尾 敏朗
「わが国の安全と防衛」の数値化―中学公民の事例
広田 好信
事例を読んで:数量的認識から数理的認識へ
福田 正弘
事例を読んで:数値化の教材の二つの方向
澁澤 文隆
難概念・難語句のイメージ化=新解釈でする教材開発
「地域の様子」をイメージ化する―3年の事例
丸亀 貴彦
「他地域とのかかわり」をイメージ化する―4年の事例
川原 雅樹
「国土と産業の密接な関連」をイメージ化する―5年の事例
鴨川 朋弘
「幕府を開く」をイメージ化する―6年の事例
石田 清彦
「日本の地域的特性」をイメージ化する―中学地理の事例
三宅 康文
「開国」をイメージ化する―中学歴史の事例
仲達 英一郎
「世界平和」をイメージ化する―中学公民の事例
福田 孝
事例を読んで:「イメージ化」に問題はないか
森分 孝治
事例を読んで:ユニークな教材で理解をうながす
北 俊夫
何でもドラマ化=新解釈でする教材開発
「金融制度」をドラマ化する―中学公民の事例
柴田 透
「裁判制度」をドラマ化する―中学公民の事例
新福 悦郎
「エネルギー問題」をドラマ化する―6年の事例
濱崎 督之
「人権問題」をドラマ化する―4年の事例
平林 和男
「税制問題」をドラマ化する―中学公民の事例
大木 敏道
「公共性」をドラマ化する―6年の事例
北村 善重
「国際連合」をドラマ化する―6年の事例
城者 貴典
事例を読んで:社会科学はドラマにならないか―もっと感情や対立を
猪瀬 孝則
事例を読んで:ドラマ化により社会認識が形成されるのか、その意義を考える
西村 公孝
“どちらを強調するか”でここまで違う教材になる?!―自己ディベートで検証する―
テロと戦争―ウエートのかけ方でここまで違う教材解釈
篠塚 明彦
護憲と改憲―ウエートのかけ方でここまで違う教材解釈
西尾 一
国家と個人―ウエートのかけ方でここまで違う教材解釈
渥美 寿彦
プライバシー保護と知る権利―ウエートのかけ方でここまで違う教材解釈
橋本 康弘
開発と保全―ウエートのかけ方でここまで違う教材解釈
桐山 真美
神話・伝承と考古学―ウエートのかけ方でここまで違う教材解釈
田村 勝
男と女―ウエートのかけ方でここまで違う教材解釈
村井 淳志
事例を読んで:授業案への展開を核に考える
宮崎 正康
事例を読んで:自分の立場をどこに置くかのむずかしさ
石橋 功
小特集 海外日本人学校教師発“ご存知ですかの新情報”
イスラム教国家イランでの驚きと発見
小林 信行
競争は当たり前!?〜上海の教育事情
堤 信之
人物カルタで基礎基本の定着―すぐ使える実物と使い方のノウハウ (第6回)
合戦、乱、戦争もカルタやヒントに入れていく
岩崎 秀幸
韓国と日本、日本と韓国の間―過去と現在と未来を考える (第6回)
李舜巨と東郷平八郎
呉 善花
学力低下はどんな授業で生み出されるのか (第6回)
学習物等に対する捉え方の違い
安藤 輝次
中学教師がする授業の勝負どころ (第6回)
教科書を活用して、情報を収集し整理する
冨士谷 晃正
基礎基本を意識した授業づくりのヒント (第6回)
まとめる力と記憶力がアップする向山式ノートまとめ指導法
河田 孝文
子どもが好きな“ウソ・ホント”雑学事典 (第6回)
オリンピック:参加することに意義あり
河原 和之
FAX版 社会科基礎用語の学習スキル (第6回)
農家のしごと(三年)
師尾 喜代子
〜農家では、どんなものを、どのように作っているかしらべよう〜
モノから世界が見える (第6回)
経済の世界化を支えるコンテナ輸送
宮崎 正勝
地域を学ぶ町づくりの感動ネタ (第6回)
「輝き ときめき のぼりべつ」〜まちづくりに懸けた先達の気概〜
千葉 康弘
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第78回)
熊本県の巻
河南 一
社会科教科書づくりへの私の注文 (第6回)
開かれた思考・判断を促す手立て(1)
原田 智仁
〜科学的探求のための問いの設定〜
編集後記
樋口 雅子
覚えちゃうよ!おもしろ地図記号 (第6回)
地図中の方位はこれでバッチリ!らくらく「方位くん」
新村 勲

編集後記

◯…戦争体験の語り部の話にはどうも誇張と嘘が混ざっているようだ―といわれる事例が少なくないようです。

たしかに、「ホントかな?」と、首を傾げたくなるような事例も散見されます。

私など、「善意に解釈すれば、聞いている人の反応をよくしよう、いわば大向こうをうならせるよう、話を拡大しているのだろう…」と思おうとしてきました。

ところが、最近読んだ、脳科学の本によると、「人の脳は、無意味な数字など覚えられないようにできているのだとか。したがって?生理的にも、感動のストーリーを作り上げないと覚えていられない」というのが真相のようです。

ですから、識者の間では、「昔話は、必ずウラをとる」ということが、いわば常識になっているのだとか。

そういえば、年号など語呂合わせで覚えるなど誰しも経験していると思います。有意味にすることにより、記憶保持に大きな差がでるというのも脳の構造のなせるわざなのだとしたら、それに適応した教材開発がもっと研究されてしかるべきではないか―こんな問題意識で特集を企画しました。

たとえば、経済学習などでの「金融の仕組みなど、どうもわからない」という方が私を含め少なくないのではないでしょうか。株の個人投資家がなかなか増えないのもこういうところにも一因があるのかも知れません。

たとえば、社会科で扱う数値を有意味化するとか、電気がなかったら民主政治はない(曾野綾子氏の言)というような、問題意識を投げかける新しい教材解釈を教材開発という次元から提案していただきました。

〈樋口雅子〉

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