社会科教育 2005年12月号
遊び心ある“プチ競争”授業例・教材例33

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社会科教育 2005年12月号遊び心ある“プチ競争”授業例・教材例33

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ジャンル:
社会
刊行:
2005年11月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 遊び心ある“プチ競争”授業例・教材例33
“競争は悪・切磋琢磨は善”的発想をどう思うか―と聞かれたら
複数、多元、対立が社会の現実である
池野 範男
談合の論理―アダムスミスの憂鬱
猪瀬 武則
マジックワードがお好き
原田 智仁
“どんな競争場面”をどう入れると授業が面白くなるか
教科書でする競争場面づくりの面白例
本宮 武憲
参考書でする競争場面づくりの面白例
山口 美智子
辞書でする競争場面づくりの面白例
木伏 伸之
地図帳でする競争場面づくりの面白例
武山 達弥
黒板でする競争場面づくりの面白例
平松 孝治郎
討論でする競争場面づくりの面白例
鬼木 勝
調べ活動でする競争場面づくりの面白例
向井 知瑞子
クイズでする競争場面づくりの面白例
多々野 智子
パズルでする競争場面づくりの面白例
村野 聡
ドリルでする競争場面づくりの面白例
渡部 栄二
教材から“ライバル探しの競争場面”で授業づくり
地理―都市「奈良」・ライバルはどこだ―小学校の事例
澤田 好男
地理―都市「神戸」・ライバルはどこだ―中学校の事例
紀洲谷 浩市
歴史―歴史人物「紫式部」・ライバルは誰だ―小学校の事例
近藤 光弘
歴史―歴史人物「信長」・ライバルは誰だ―中学校の事例
竹中 廣司
公民―国際交流・スポーツ・ライバルはどれか―小学校の事例
岩田 敦
公民―選挙における刑罰制度と株式の変動・生徒同士をライバルとした授業―中学校の事例
佐伯 綱義
“遊び心のある競争場面”入れた授業づくりのヒント
逆転が起こる競争場面づくりのヒント
竹田 博之
落とし穴のある競争場面づくりのヒント
米田 豊
ゴールを意識させる競争場面づくりのヒント
有村 春彦
ライバルを意識させる競争場面づくりのヒント
戸田 正敏
“こんな競争場面”を入れると授業はもっと面白くなる!
3年・授業がもっと面白くなる競争場面・ベスト3
三浦 広志
4年・授業がもっと面白くなる競争場面・ベスト3
桜木 泰自
5年・授業がもっと面白くなる競争場面・ベスト3
野口 政吾
6年・授業がもっと面白くなる競争場面・ベスト3
川原 雅樹
中学・授業がもっと面白くなる競争場面・ベスト3
冨士谷 晃正
中学・授業がもっと面白くなる競争場面・ベスト3
坂井 ふき子
授業に競争:やってはいけない場面とは
一つの資料から何かを発見させる場面
佐々木 尚子
子どもの努力が正当に評価されない競争
島田 学
判断基準があいまいな競争はだめ
岡田 智行
できないことを叱る場面
真柄 二郎
小特集 冬休み:子どもに推薦!「楽しい歴史読み物」ベスト3
三国志がおすすめ
飯塚 三千浩
ホップ ステップ ジャンプで歴史マニアを育てる
江口 儀彦
楽しく読める「伝記」を中学生に
櫛引 丈志
激動の時代を生き抜いた人々
清水 陽月
歴史の楽しさと不思議さへいざなう
田中 力
登場人物に共体験し、リアルに歴史を駆け巡ろう
松田 孝
時間を越えた旅を
南野 勇
図書館は歴史読み物の宝庫
米田 稔
大使館発・ご存知?わが国と日本のかかわり (第9回)
ムーミンとハイテクの国―フィンランド
佐桑 徹
そのままコピー都道府県パズル−すぐ使える実物と使い方のノウハウ (第9回)
ランキングで地図に親しませる
沼田 能昌
これは何でしょう?“道の駅”紹介 (第9回)
道の駅に置かれたパンフレット
太田 政男
「よいといわれる授業」を検証する (第9回)
社会の構造と生き方を教える社会科授業
棚橋 健治
〜社会の構造から自らの生き方を考えさせる授業(一)〜
社会科におけるディアスポラ研究情報 (第9回)
また脱線する
谷 和樹
〜「投資」の概念を小学生に授業する(2)〜
激震下の社会科教育―最新情報で語る“どうなる・どうする” (第9回)
「社会科の到達目標」をどう考えるか
北 俊夫
日本国憲法・エピソードクイズ (第9回)
「内閣」のはたらきは単純明快に説明できない
西尾 一
写真が語る“知られざるお宝資料” (第9回)
関所手形と旅行案内記に江戸時代の旅の苦楽を読む
出原 真哉
社会科教育研究の最前線―全国社会科教育学会会員の研究動向 (第9回)
法教育の研究
谷本 美彦
社会科発展教材の面白教材 (第9回)
『インターネット』を授業する21世紀最大の変化の網ワールド・ワイド・ウェブ
廣野 毅
社会科で求める学力とは何か―私の現状批判と課題― (第9回)
多重化する社会を生きる市民の資質
谷口 和也
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第93回)
富山県の巻
水上 義行
編集後記
樋口 雅子
日銀発「子どもに語る“お金”なるほど話」−大事な話&面白ネタ− (第9回)
お金をいろいろ比べてみたら(何からできているの?)
安部 弥生


編集後記


◯…教育界では、長らく「競争は悪で、切磋琢磨は善」という雰囲気が作られてきたように思います。しかし、中身としては、競争も切磋琢磨も同じ―ではないか、と思います。よくある言い換えでイメージを更新しているのでは?―という気がしないでもありません。

元来、集団で生活している人間社会では、良くも悪くも競争が嫌いではない、いや好き―だと言えるようです。たとえば、多くのスポーツから競争を取り除いたらその魅力は半減するでしょう。

ですから、いかにその、学習という場においては(ある種、ポイズンピルともいえる)競争をどう入れていくか、後味が悪くならない競争を授業でどう仕掛けていくか、教師の力量が問われるところではないかと思います。

また社会科の場合、教材そのものも競争的な観点から分析していくと、教材へ引き込む力も強くなるのではないでしょうか。

項目としても取り上げましたが、たとえば、歴史人物だったら、「◯◯のライバルを探せ」というようなテーマの立て方と「◯◯について調べよう」では、やる気に火をつける度合いが違ってくるのではないかと思います。

また、同じ地図帳を活用するという授業でも、「今から、地名◯◯を探そう。一番早く見つけられるのは誰かな」というような発問で競争をしかけられると、子どももやる気がアップするのではないでしょうか。

本号はこのような、授業で役に立つ競争をどう入れていけばよいか、具体例をご紹介いただきました。〈樋口雅子〉

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