社会科教育 2006年1月号
日本の自画像―数字が語る現在・未来・過去

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社会科教育 2006年1月号日本の自画像―数字が語る現在・未来・過去

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ジャンル:
社会
刊行:
2005年12月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
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目次

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特集 日本の自画像−数字が語る現在・未来・過去
日本の自画像の描き方―選ぶならこのフレームワーク
「ワールドカップ型」よりも「クラブチーム対抗型」を
吉川 幸男
教育インディケータから見た日本
菱村 幸彦
0(ゼロ)・平和国家日本
森分 孝治
貿易・識字率・ボランティア
澁澤 文隆
「国家」のしくみの共通点と相違点を通した「自画他讃」の保証
鴛原 進
美しい日本―自然と思いやり―
井田 仁康
高度経済成長で失われた「公」意識
新保 元康
外国人に映った日本
寺本 潔
平和と国際協調
藤原 孝章
日本の自画像―数字データが語る“現在・未来・過去”
地球上の位置から見た日本
滝沢 由美子
自然条件から見た日本
荒井 正剛
政治システムから見た日本
奥 健太郎
官吏登用制度から見た日本
戸田 善治
司法機構から見た日本
橋本 康弘
民力から見た日本
高嶋 哲夫
社会基盤から見た日本
西尾 文昭
産業データから見た日本
福井 吉雄
国際化から見た日本
井口 泰
情報産業から見た日本
中橋 雄
金融システムから見た日本
猪瀬 武則
学校コミュニティから見た日本
加賀美 常美代
衣食住から見た日本
戸井 和彦
伝統文化から見た日本
中村 哲
日本語から見た日本
今井 雅晴
知的財産から見た日本
岡本 薫
先端技術から見た日本
草場 信
文化・風俗から見た日本
柴崎 直人
ライフラインから見た日本
井熊 均
世界遺産から見た日本
伴 一孝
スポーツの世界から見た日本
根本 正雄
娯楽から見た日本
戸田 正敏
負の遺産から見た日本
吉田 高志
犯罪から見た日本
大泉 光一
世界標準から見た日本の今―数字で語る自画像
普及率から見た日本の今
關 浩和
条約加盟から見た日本の今
宮崎 正康
国際貢献から見た日本の今
吉永 潤
ODAから見た日本の今
杉下 恒夫
防衛力から見た日本の今
佐島 直子
日本の難問―数字で語る自画像
領土問題
山田 吉彦
エネルギー問題
近藤 駿介
人権問題
加藤 昌彦
憲法問題
桑原 敏典
人口問題
高橋 眞一
安全保障問題
鈴木 一人
世界の中の日本“この数字”が示す自画像
トップを誇るこの数字が示す自画像
内田 尚孝
後世に残したいこの数字が示す自画像
佐長 健司
何とかしたいこの数字が示す自画像
向山 洋一
忘れてはいけないこの数字が示す自画像
安藤 豊
失ってしまったこの数字が示す自画像
本宮 武憲
反省したいこの数字が示す自画像
西村 公孝
日本の自画像をどう授業するか
“年表”の数字で語る日本の歩み
川原 雅樹
“地図”の数字で語る日本の歩み
中地 強
“インターネット”の数字で語る日本の歩み
竹中 廣司
“新聞”の数字で語る日本の歩み
近藤 由紀彦
小特集 黒板―こんな使い方もある! わたしの提案
黒板をパズルに使う
松藤 司
黒板は、ひとりでも勉強できる方法を教える道具である
向井 ひとみ
「学習の要点整理」と「子どもの追究成果」でつくる板書
古川 光弘
参加型板書―黒板を子どもたちに解放する!
吉田 高志
大使館発・ご存知?わが国と日本のかかわり (第10回)
北朝鮮の子どもたち―朝鮮民主主義人民共和国
佐桑 徹
そのままコピー都道府県パズル−すぐ使える実物と使い方のノウハウ (第10回)
エピソードで覚える
沼田 能昌
これは何でしょう?“道の駅”紹介 (第10回)
「道の駅弁」で道の駅をリンクする
太田 政男
「よいといわれる授業」を検証する (第10回)
社会の構造と生き方を教える社会科授業
棚橋 健治
〜社会の構造から自らの生き方を考えさせる授業(二)〜
社会科におけるディアスポラ研究情報 (第10回)
教材研究にもどる
谷 和樹
〜「ディアスポラ」をもう一度考える〜
激震下の社会科教育―最新情報で語る“どうなる・どうする” (第10回)
社会科は「食育」にどうかかわるか
北 俊夫
日本国憲法・エピソードクイズ (第10回)
『大岡越前』などの時代劇では「司法権」は正しく学べない
西尾 一
写真が語る“知られざるお宝資料” (第10回)
農林省発行のパンフレットから農地改革の主旨を知る
出原 真哉
社会科教育研究の最前線―全国社会科教育学会会員の研究動向 (第10回)
社会科におけるメディアリテラシーの研究
中村 哲
社会科発展教材の面白教材 (第10回)
4年の地域教材は『地域に誇りを持てる事実』を授業する
廣野 毅
社会科で求める学力とは何か―私の現状批判と課題― (第10回)
丸暗記の教育も北海道が分からない子を育てるのも問題だ
向山 洋一
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第94回)
三重県の巻
山根 栄次
編集後記
樋口 雅子
日銀発「子どもに語る“お金”なるほど話」−大事な話&面白ネタ− (第10回)
お札に登場した人物
安部 弥生


編集後記


◯…スウェーデンの中学教科書『あなた自身の社会』という翻訳書が話題になっています。目次からみると、1章 法律と権利 2章 あなたと他の人々 3章 あなた自身の経済 4章 コミューン 5章 私たちの社会保障、となっています。

日本の教科書と違うな、と思ったところはたくさんありますが、一番「えっ」と思ったところは、経済学習のところで、1 家族の経済 2 物を買う 3 消費者情報 4 クレジットで物を買う 5 広告は購買意欲をさそう、です。

市販された扶桑社の公民教科書では、〈2章 国民生活と経済〉1 経済活動と家計2 消費者の権利と保護 3 流通の役割と変化 4 生産の仕組み 5 現代の企業 6 市場経済の仕組みと価格 7 金融のはたらきと日本銀行 8 国際金融 9 働く意義と労働環境、となっています。

これだけみても、スウェーデンの教科書が、消費者としての経済活動だけに焦点を当てているのに対して、日本のそれは、社会の仕組みそのものを学習対象にしているところに大きな違いがあるように思います。

この違いは、私なりに解釈をすれば、国としての規模の違い―にあるように思います。

やはり900万足らずの人口の国と、1億2000万では産業規模から違ってくるので学習対象も変わるのが当然なのかな―とも思いますが、話題になるときは、このような土台となる条件が違うことを捨象して論じていることも少なくないところが気になります。

逆にいえば、日本人がもっと自国のことを数字データの裏づけられた自画像として、ちゃんと把握している必要があるのではないか―という問題意識で特集を企画しました。

〈樋口雅子〉

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