- 特集 憲法学習―何を教え、どう考えさせるか
- 憲法学習の今・昔・未来=私の中の温故知新
- 憲法の存在意義と課題に迫る学習を
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- 憲法は権力者に守らせるものだ
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- 権利飽食の時代のなかで
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- 憲法と子どもたちの間にあるものを
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- メインは判例学習、係争中の事例を
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- 戦争と平和から考えた憲法
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- 国家と国民の対峙を越えて
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- 児童の目線に立った生きた憲法学習を
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- 昭和44年版中学校公民的分野の再読を
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- 子どもに語る=憲法をめぐる何でもQA
- そもそも、何で憲法が必要なの
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- 憲法には違反罰則があるの
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- 憲法って言う言葉のルーツはどこ
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- こんな条文もありなの?お国事情紹介
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- もう改正されている?ってホント
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- 憲法制定時の演説面白例
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- 〈誌上シンポジュウム〉“憲法”の授業をつくる→教材解釈と発問づくり
- 「日本国憲法・前文」の発問と授業づくり
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- 谷実践を読んで
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- 資料
- 「日本国憲法・九条」の発問と授業づくり
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- 伴実践を読んで
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- 「日本国憲法・誕生のドラマ」の発問と授業づくり
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- 小林実践を読んで
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- 「日本国憲法・60年の歴史」の発問と授業づくり
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- 岡崎実践を読んで
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- 「大日本帝国憲法・誕生のドラマ」の発問と授業づくり
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- 占部実践を読んで
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- 「聖徳太子十七条の憲法と日本国憲法の対比」の発問と授業づくり
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- 田本実践を読んで
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- 「日本国憲法と大日本帝国憲法の対比」の発問と授業づくり
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- 本宮実践を読んで
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- 「日本国憲法とドイツの憲法の対比」の発問と授業づくり
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- 西尾実践を読んで
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- 「日本国憲法と韓国の憲法の対比」の発問と授業づくり
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- 竹中実践を読んで
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- 「日本国憲法とアメリカの憲法の対比」の発問と授業づくり
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- 染谷実践を読んで
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- 「改正問題・日本と諸外国との比較」の発問と授業づくり
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- 向山実践を読んで
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- 憲法学習で取り上げたい“この人”を授業する
- 伊藤博文と明治憲法〜明治憲法から日本の民主主義は始まった〜
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- 論点整理と中曽根康弘、土井たか子
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- 大日本帝国憲法で伊藤博文が構想した天皇観
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- 向山実践の検証と再現! 憲法力をつける“学級の憲法づくり”の授業
- 遊びを通して憲法学習ができる向山氏の実践は、その背景を知ることで追試する意味がふくらみ、確かな理解を生むようになる
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- 学級の憲法づくりは、教師の普段の授業や学級経営が反映される難易度の高い実践である
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- 小特集 コピー自由―観察力を高める“塗り絵”原画FAX集
- 子どもに塗り絵をさせる効能
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- 日本の領土地図
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- 歴史―昔の暮らし
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- 大仏つくりの様子
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- 大名行列
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- スーパーとコンビニの飲み物売り場の比較
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- わが県の“お国自慢”物産展 (第6回)
- 島根県の「古代神話」と「たたら」(古来製鉄法)のロマンを追って
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- 電子黒板で大活躍の“最新 授業データ” (第6回)
- 明治時代
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- 〜日露戦争……日本人の気概を授業する〜
- 地名の雑学 (第6回)
- 今も生きる旧国名
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- この数字を読み解く 平和を守る会計学 (第6回)
- 在日米軍駐留経費負担
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- 〜抑止の強化と負担の軽減〜
- ワールドワイドで学ぶ 日本史と世界史のインターフェース (第6回)
- 南北軸から日本の歴史を見る(1)
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- 自由と民主主義って何だ?! (第6回)
- 「多数決の忌避」の克服
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- 新学習指導要領で授業をつくる―焦点はここだ (第6回)
- 言葉と体験を重視した授業づくり〜社会科における体験の充実〜
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- 社会科の読解力を鍛えるテスト問題 (第6回)
- 向上主義社会科学力論:社会を読み解く(1)
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- 〜事実の組み立て〜
- 戦後史の授業づくり (第6回)
- 岸信介の考え―日米安全保障条約改定を支持するか―
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- 新学習指導要領先取り企画・金融学習の焦点はここだ (第6回)
- 小学校社会科の内容 1.経済が「分かり」、経済に「参加し」、経済社会を「形成」する
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- こんな時どうする? (第6回)
- ピラミッドは王墓か?
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第102回)
- 山形県の巻
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- 編集後記
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- “この1枚”でどう発問するか―授業の実力を試してみませんか (第6回)
- 石仏から地域の仏教文化が見える
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編集後記
◯…9月号は、憲法で特集しようと決めていた私は、岩波刊の『世界′尠@論文集』を世界の憲法に関する論文が収録されている新刊と勘違いし、開いてみてから、「そういえば、世界≠ニいう月刊誌がまだあったのだ」ということを思い出しました。
ところで、今から6年前に出た櫻井よしこさんの『憲法とはなにか』には、日本では誰も憲法を守ろうとしていないのではないか―とあります。
たとえば、護憲派の共産党が、憲法第1章第1条及び第7条に違反して、天皇臨席の場を欠席するのは護憲行為ではない―というわけです。
公人の靖国参拝も宗教行為を禁止している憲法違反という意見がありますが、すでに宗教法人が経営している私学に税金による助成金が出ているのも、同じく89条違反であり、それは既成事実となっているではないか―と指摘しています。
こうしてみると、護憲という主張自体、かなりいい加減というか、ご都合主義だということになるわけですが、教育の場でこの問題を取り上げるときは、私は護憲という姿勢でいいのか―というのが最大の疑問です。
というのは、護憲という、守るだけの姿勢を教育するということが果たして意味のある教育行為なのかな、という点です。
向山洋一先生の実践に「学級憲法づくり」の実践があります。
こういう実践を通して自らの問題として憲法を考えるようになるのではないかと思います。
それにしても、有田和正先生が筑波大付属小学校におられたとき、戦争の授業をされ(小社でも記録を刊行しましたが)、「自衛隊は軍隊だし、憲法のほうを実態に合わせるべきではないか」と発言した女の子に対して、先生のほうがおたおた?していた姿を思い出しました。
本号は、今後俎板にのるであろう憲法改正の問題をどう授業で扱っていくか、基本となる点を授業づくりに焦点をあてて提案していただきました。
〈樋口雅子〉
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- 明治図書