社会科教育 2012年8月号
“歴史人物”深読みドリル=名言・名句100題

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社会科教育 2012年8月号“歴史人物”深読みドリル=名言・名句100題

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ジャンル:
社会
刊行:
2012年7月9日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 “歴史人物”深読みドリル=名言・名句100選
歴史理解に役立つ“名言・名句”と聞かれたら
パラドックス的思考
池野 範男
歴史的な見方・考え方の基礎に「くらべる」「つなげる」がある
岡崎 均
名言・名句の裏側を探れ!
岡明 秀忠
歴史の物語理解と自明の理
児玉 修
尼将軍・北条政子の御家人への訴えの言葉
新見 謙太
出典未詳ながら
野口 芳宏
武士道とは武士階級の掟
森 隆夫
名言・名句への問い
吉川 幸男
「君(主)の為に立てたる国家人民にはこれなき候」
渡部 哲治
“時代背景”をイメージ出来る歴史人物の名言・名句
神話・伝承に拾う“名言・名句”
目賀田 八郎
奈良時代をイメージする“名言・名句”
村野 聡
平安時代をイメージする“名言・名句”
片上 宗二
鎌倉時代をイメージする“名言・名句”
北尾 悟
室町時代をイメージする“名言・名句”
勝又 明幸
戦国時代をイメージする“名言・名句”
臼井 忠雄
江戸時代をイメージする“名言・名句”
内藤 圭太
明治時代をイメージする“名言・名句”
垣内 秀明
大正時代をイメージする“名言・名句”
貝塚 茂樹
昭和時代をイメージする“名言・名句”
土屋 武志
“この名言・名句”で歴史人物42人を深読みドリル
卑弥呼・聖徳太子
近藤 光弘
小野妹子・中大兄皇子
石井 研也
中臣鎌足・聖武天皇
北村 善重
行基・鑑真
中地 直樹
藤原道長・紫式部
馬場 一博
清少納言・平清盛
瀬戸 勝
源頼朝・源義経
杉森 至
北条時宗・足利義満
谷岡 眞史
足利義政・雪舟
赤木 雅美
ザビエル・織田信長
土井 謙次
豊臣秀吉・徳川家康
金芝 克臣
徳川家光・近松門左衛門
佐藤 仁
歌川(安藤)広重・本居宣長
田口 広治
杉田玄白・伊能忠敬
北 俊夫
ペリー・勝海舟
池田 泰弘
西郷隆盛・大久保利通
新福 悦郎
木戸孝允・明治天皇
本宮 武憲
福沢諭吉・大隈重信
小宮 宏
板垣退助・伊藤博文
澤田 英一
陸奥宗光・東郷平八郎
佐藤 民男
小村寿太郎・野口英世
池田 操
世界史に登場する歴史人物の“名言・名句”=深読みドリル
古代史に登場する人物の“名言・名句”
有田 和正
中世史に登場する人物の“名言・名句”
堤 敏浩
近世史に登場する人物の“名言・名句”
吉田 高志
近代史に登場する人物の“名言・名句”
染谷 幸二
現代史に登場する人物の“名言・名句”
安藤 豊
歴史の本質に迫る“名言・名句”=私のおススメ5
“戦争と平和”にかかわる名言・名句
中澤 静男
“主権と領土”にかかわる名言・名句
吉永 潤
“文明の興隆と衰退”にかかわる名言・名句
梅津 正美
“権力と革命”にかかわる名言・名句
村井 淳志
“お金と貧困”にかかわる名言・名句
宮崎 正康
“自由と権利”にかかわる名言・名句
加藤 寿朗
“愛国心と郷土愛”にかかわる名言・名句
橋 和義
“伝統文化と革新”にかかわる名言・名句
椿原 正和
外国人が見た“日本のイメージ”=名言・名句
日本には科挙がなく家格が全てである―朝鮮通信使の一随員の言葉―
宮崎 正勝
「理想をもっとも忠実に受け継いでくれる」日本が一番好き
田口 紘子
「疑いもなく淫蕩な人民である。」M.C.ペリー監修『日本遠征記』より
二井 正浩
日本はよき生徒であった
溝口 和宏
小特集 これは便利! おススメ情報ツールと活用ポイント
ホームページや写真、音声などどこからでも、記憶できるツール「EVERNOTE」
佐々木 真吾
タブレット型PCで、「空」から「歴史的思考」を仕掛ける
井手 弘人
歴史資料収集ツール
田部 俊充
iPhone4SやiPad2を使って授業改善
佐藤 靖泰
「ミラーリング機能」と「地図表示機能」〜デジカメでなくスマートフォンを持ちだそう!〜
小嶋 悠紀
アイパッドで仕事の効率アップ 授業力アップ
表 克昌
モバイルPCで拡大提示
久保 宏行
インターネットのまる写しをしなくなる集合知
江口 儀彦
私の写真館―教材化出来るアングル・発見点のフォーカス術 (第17回)
北九州における「日本初」のその後、『現在』を起点に遡り、タイムリーに、『変化・変遷』を見えるかたちで問う
庄 展彦
私の板書と子どものノート (第5回)
集合知の授業システム
江口 儀彦
日本列島の基礎基本 (第5回)
中部地方の指導ポイント
後藤 武士
中部地方の地形/中部地方の農林漁業・工業と伝統工業/中部地方の交通と観光
後藤 武士
時代把握ができる歴史人物学習―素材の調理法でここまで変わる?! (第5回)
清盛、頼朝、義経をどう扱うか
原田 智仁
〜中世史像の見直しを求めて〜
中学校でする“挑戦的授業開発” いつでも実践できる1時間こっきりの授業提案 (第5回)
日蓮が吼(ほ)える!鎌倉新仏教がわかる!
乾 正学
〜歴史検証「日蓮の主張は悪口か?B」〜
考える足場のある討論の授業づくり (第5回)
新聞の犯罪報道を考える
森口 洋一
理系発想を入れると社会科はこう変わる (第5回)
【往信】気候学から見た戦国時代
河田 孝文
【返信】意味理解志向に応える
佐々木 昭弘
ポップな社会科授業参見!―私がワクワクした理由 (第5回)
斬新な発想で、東日本大震災を教材化する
安野 功
社会科実践研究の最前線&レア情報 (第5回)
社会的な見方や考え方を養う授業づくりに取り組む実践(2)
澤井 陽介
“いのち”という根源問題から問う人権教育 (第5回)
『阪神・淡路大震災―尊い命―』
原 陽一郎
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第173回)
鳥取県の巻
林原 和彦
編集後記
樋口 雅子
面白クイズ漢字で社会科GO (第5回)
今回のテーマ「お金」
柳澤 一輝

編集後記

○…「何をいったかより、誰がいったかが重要」

最近良く聞かれる言葉です。たしかに、時の総理大臣がいったことと、一市民がいったこととでは、当然その重みが全然違うことはいうまでもありません。

「古池や 蛙飛び込む 水の音」

という芭蕉の句も、市井の人が詠んだとしたら、誰も振り向きもしないのではないかと、英訳した人がいっていました。

確かに、本号で取り上げる名言・名句も、歴史上の有名人の誰それが発した言葉だからこそ、それが重みを持つことは、いうまでもありません。

たとえば、信長がいったという、

「臆病者の目には、敵は常に大軍に見える」

も、〈こう戒めて用心しろ〉とも受け止めることも出来ますが、信長がいったとなると、その背景にある大胆な戦闘戦略家像があるから「なるほど」と受け止めることが出来ると思います。

ところで、ちょっと脱線気味ですが、

「頼むなよ 行く末かけてかはらじと われにもいひし言の葉の露」

大内貞子。作者は大内義隆の妻、万理小路秀房(公家)の娘。義隆は浮気心で妻の侍女おさいにラブレターを出したら、手違いで貞子に届いた。そこで貞子は侍女に「頼むなよ」という和歌を贈った―というわけだそうです。

まあ、言葉なんて当てにできないものよ―という代表格のような歌といわれますが、でも?貞子は侍女への手紙に憤慨して京都に帰ってしまうのですから、結果的には、〈やはり言葉によって行動を支配?され〉ていたといえると思います。

色恋沙汰は時代が変わってもさほど変わらないかも知れませんが、本号で取り上げる歴史人物の仕事を理解する上では、キーワードとなる名言・名句は伝えておきたいものだと思います。

〈樋口 雅子〉

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