社会科教育 2012年9月号
社会科の言語力―授業に効く知覚語78

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社会科教育 2012年9月号社会科の言語力―授業に効く知覚語78

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ジャンル:
社会
刊行:
2012年8月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 社会科の言語力―授業に効く知覚語78
「読み・書き・話す“社会科の言語力”でもっとも大事な点は」―と聞かれたら
社会に通用する第一歩は「話す」
井田 仁康
「社会」を見て、書く
川上 秀和
資料を読み取る活動が原点
工藤 文三
情報活用を意図した授業・単元の構想
佐藤 靖泰
正確に読み取る言語力!
新保 元康
社会科としての言語力育成
服部 一秀
「思う」から「考えられる」へ
藤本 将人
分類構造化の先までイメージする
根本 直樹
根拠の明示と相手意識を重視して
村上 典章
これからの社会のコミュニケーション力と言語力育成の方向
相手への共感的理解? 他人のことはわからないが前提?
吉田 正生
「これからの社会のコミュニケーション力と言語力育成の方向」を読んで 200字ツイッター
澤井 陽介
「これからの社会のコミュニケーション力と言語力育成の方向」を読んで 200字ツイッター
戸田 善治
「これからの社会のコミュニケーション力と言語力育成の方向」を読んで 200字ツイッター
棚橋 健治
「これからの社会のコミュニケーション力と言語力育成の方向」を読んで 200字ツイッター
田中 泉
「これからの社会のコミュニケーション力と言語力育成の方向」を読んで 200字ツイッター
谷 和樹
「これからの社会のコミュニケーション力と言語力育成の方向」を読んで 200字ツイッター
北尾 悟
授業の言語力をチャームUP!“知覚語”開発のヒント
五感を刺激する知覚語化ヒント
河田 祥司
発問の言葉を知覚語化するヒント
甲本 卓司
作業指示語を知覚語化するヒント
勇 和代
“知覚語→思考語”回路づくりのヒント
有田 和正
授業場面をチャームUPする“知覚語”とは
“読む活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
神永 典郎
“書く活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
伴 一孝
“話す活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
石川 円
“思考活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
小林 義典
“描く活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
渡部 栄二
“動作化”をチャームUPする知覚語・ベスト10
田上 大輔
“対話活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
齋藤 一子
“話合い活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
中島 常彦
“討論活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
岩本 知之
“判断活動”をチャームUPする知覚語・ベスト10
梅澤 真一
小学校 この単元の発問=知覚語に大転換してチャームUP!
3年「私たちのまち」=この発問→こう知覚語化
阿部 秀司
3年「働く人と暮らし」=この発問→こう知覚語化
阿部 秀司
3年「くらしの変化」=この発問→こう知覚語化
阿部 秀司
4年「くらしを守る」=この発問→こう知覚語化
石原 淳
4年「住みよいくらし」=この発問→こう知覚語化
石原 淳
4年「郷土を開く」=この発問→こう知覚語化
齊藤 和貴
4年「私たちの県」=この発問→こう知覚語化
齊藤 和貴
5年「私たちの国土」=この発問→こう知覚語化
齋藤 幸之介
5年「私たちの生活と食料生産」=この発問→こう知覚語化
渡邊 将勝
5年「私たちの生活と工業生産」=この発問→こう知覚語化
渡邊 将勝
5年「情報化社会」=この発問→こう知覚語化
秋山 良介
5年「私たちの生活と環境」=この発問→こう知覚語化
秋山 良介
6年「縄文から古墳へ」=この発問→こう知覚語化
白井 克尚
6年「天皇中心の国づくり」=この発問→こう知覚語化
白井 克尚
6年「武士の世の中」=この発問→こう知覚語化
長谷川 崇幸
6年「室町文化」=この発問→こう知覚語化
長谷川 崇幸
6年「戦国から江戸へ」=この発問→こう知覚語化
香川 稔
6年「江戸の文化」=この発問→こう知覚語化
香川 稔
6年「明治の国づくり」=この発問→こう知覚語化
伊禮 徳彦
6年「世界に羽ばたく日本」=この発問→こう知覚語化
伊禮 徳彦
6年「戦争と暮らし」=この発問→こう知覚語化
島田 一仁
6年「戦後の日本」=この発問→こう知覚語化
島田 一仁
中学校 この単元の発問=知覚語に大転換してチャームUP!
地理「世界の姿」=この発問→こう知覚語化
岩本 廣美
地理「世界の人々の生活と環境」=この発問→こう知覚語化
岩本 廣美
地理「世界の諸地域」=この発問→こう知覚語化
染谷 幸二
地理「世界のさまざまな地域の調査」=この発問→こう知覚語化
染谷 幸二
地理「日本の姿」=この発問→こう知覚語化
中村 雅美
地理「世界から見た日本」=この発問→こう知覚語化
中村 雅美
地理「日本の諸地域」=この発問→こう知覚語化
冨士谷 晃正
地理「身近な地域の調査」=この発問→こう知覚語化
冨士谷 晃正
歴史「歴史のとらえ方」=この発問→こう知覚語化
嶋田 元彦
歴史「古代までの日本」=この発問→こう知覚語化
土井 謙次
歴史「中世の日本」=この発問→こう知覚語化
土井 謙次
歴史「近世の日本」=この発問→こう知覚語化
黒木 俊治
歴史「開国と近代日本」=この発問→こう知覚語化
黒木 俊治
歴史「2度の世界大戦と日本」=この発問→こう知覚語化
橋 和義
歴史「現代の日本と世界」=この発問→こう知覚語化
橋 和義
公民「私たちの生活と現代社会」=この発問→こう知覚語化
池田 泰弘
公民「人間の尊重と日本国憲法」=この発問→こう知覚語化
池田 泰弘
公民「現代の民主政治と社会」=この発問→こう知覚語化
森田 史生
公民「私たちの暮らしと経済」=この発問→こう知覚語化
森田 史生
公民「地球社会と私たち」=この発問→こう知覚語化
橋本 祥夫
公民「よりよい社会をめざして」=この発問→こう知覚語化
橋本 祥夫
〈シンポジウム〉体験の言語化―具体と抽象をつなぐ表現指導のヒント
【提案】
安野 功
【提案を読んで】「非言語」と「言語」をつなぐ言語活動
松永 立志
【提案を読んで】想定外の体験と想定内の体験を言語でつなぐ
須本 良夫
【提案を読んで】体験とことばをつなぐ表現活動のさらなる充実を!
石塚 篤史
【提案を読んで】用語、表現活動・結果の吟味
岩田 一彦
【提案を読んでを受けて】社会科における2つの言語活動とそれを踏まえた低学年での指導
安野 功
小特集 防災教育の計画づくりと実践プラン
社会科で取り組む防災教育―現状と課題
寺本 潔
子どもとつくる「防災三カ条」の実践
染谷 恭平
「釜石の奇跡」の意味を考える授業
小倉 勝登
被災地発!防災教育の全体計画と実践プラン
岩槻 啓子
私の写真館―教材化出来るアングル・発見点のフォーカス術 (第18回)
津波の町を歩きながら災害の怖さを知る
畑屋 好之
私の板書と子どものノート (第6回)
調べて得た知識を活用して考えることができる板書
伊藤 隆之
日本列島の基礎基本 (第6回)
関東地方の指導ポイント
後藤 武士
関東地方の地形/関東地方の農林漁業・工業と伝統工業/関東地方の交通と観光
後藤 武士
時代把握ができる歴史人物学習―素材の調理法でここまで変わる?! (第6回)
なぜ近代日本は天皇を必要としたのか?
原田 智仁
〜明治天皇の取扱い〜
中学校でする“挑戦的授業開発” いつでも実践できる1時間こっきりの授業提案 (第6回)
日蓮が吼(ほ)える!鎌倉新仏教がわかる!
乾 正学
〜歴史検証「日蓮の主張は悪口か?」実践の評価〜
考える足場のある討論の授業づくり (第6回)
文化財の復元はどこまで許されるのか
森口 洋一
理系発想を入れると社会科はこう変わる (第6回)
【往信】カルテという歴史学習の資料
河田 孝文
【返信】「理系発想を入れる」とはどういうことか?
佐々木 昭弘
ポップな社会科授業参見!―私がワクワクした理由 (第6回)
多彩な学習活動を連続的に展開し、子どもの問題解決を支援する
安野 功
社会科実践研究の最前線&レア情報 (第6回)
ICTの効果的な活用方法の解明に取り組む実践(1)
澤井 陽介
“いのち”という根源問題から問う人権教育 (第6回)
『東日本大震災と私たち―尊い命―』
原 陽一郎
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第174回)
愛媛県の巻
鴛原 進
編集後記
樋口 雅子
面白クイズ漢字で社会科GO (第6回)
柳澤 一輝

編集後記

○…本号、当初は、「読み・書き・話す社会科の言語力∴逅ャのスキル」ということで、子どもの言語力を育成する視点からのアプローチを考えていました。

でも、これだと、社会科に限った問題ではない?というか、問題を拡散してしまうのではないかという不安もあり、むしろ教師の言語力からのアプローチの方が授業の充実に役立つのではないかと考えました。

さらに、もっと問題の焦点を絞り、思考活動を促進しやすいといわれる知覚語をたくさん紹介した方が、授業の役に立つのではないかと思い、特集の予定を変更しました。

ところで、知覚といえば、知覚過敏のような感覚の問題、感ずるだけでいいのか?という意見も出そうだな―とか思っていたところ、5月4日の朝刊コラムに「好きだ、嫌いだ≠ニいう感じる次元に止まり、その先、何で好きなのか?までは考えない感性偏重≠フ感性ブームが起きている」とありました。

しかし?授業のレベルで言えば、何をどう考えさせるか―がいつも大事なテーマとして追究されてきたと思います。

その代表格は、

「バスの運転手さんは、どんな仕事をしていますか」

という思考させるQを、

「バスの運転手さんは、どこを見て運転していますか」

と知覚語に変換?すると、子どもの思考も飛躍的に活性化する―という有名な事例があります。子どもがイメージしやすい知覚語にすることで、考えるきっかけを与えることになった事例から、社会科の発問は、知覚語への関心が高まってきたように思います。

つまり、授業の次元では、考えろといっても、考えるきっかけをつくることが、まずは大事ということで、所謂、五感を総動員した知覚語への変換を意識する先生方が増えているようです。

最近、その知覚機構のメカニズムが神経科学の進歩で解明されてきたようです。また近々そのへんについても、問題提起してみたいと思っています。

〈樋口 雅子〉

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