社会科教育 2013年2月号
戦後史で考える授業―共感よぶ教材48選

C646

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社会科教育 2013年2月号戦後史で考える授業―共感よぶ教材48選

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ジャンル:
社会
刊行:
2013年1月8日
対象:
小・中
仕様:
A5判 138頁
状態:
絶版
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目次

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特集 戦後史で考える授業―共感よぶ教材48選
日本って、どんな国?“この数字・指標”で実像に迫る!
経済“この数字・指標”で迫る日本の実像
栗原 久
通商“この数字・指標”で迫る日本の実像
新井 明
教育“この数字・指標”で迫る日本の実像
福田 喜彦
インフラ“この数字・指標”で迫る日本の実像
芹沢 晴信
福祉“この数字・指標”で迫る日本の実像
鴛原 進
今では信じられない?戦後史出発での大変革点
新憲法―それ以前史との対比で教材化!
磯山 恭子
農地改革―それ以前史との対比で教材化!
庄司 俊作
普通選挙―それ以前史との対比で教材化!
石川 祐基治
労働組合法―それ以前史との対比で教材化!
鈴木 隆弘
戦後史の不思議!?ナゾ解き事件簿=どう教えるか
沖縄をアメリカが返還した訳
岡明 秀忠
北方領土をロシアが返還しない訳
藤本 将人
朝鮮戦争の勃発原因とその後
馬居 政幸
中国と台湾の間でゆれた時期の日本
佐藤 民男
戦後史:10年刻みの時代像―人・もの・コトのトピック
昭和20年代―人・もの・コトのトピックとは
澤田 好男
昭和30年代―人・もの・コトのトピックとは
松本 俊樹
昭和40年代―人・もの・コトのトピックとは
鈴木 拓磨
昭和50年代―人・もの・コトのトピックとは
高橋 恒久
昭和60年代―人・もの・コトのトピックとは
本井 訓
平成10年代―人・もの・コトのトピックとは
小林 正樹
平成20年代―人・もの・コトのトピックとは
山口 收
日本とかかわりが深い国の戦後史―山あり谷ありドラマの教材化
日本とアメリカ=かかわり戦後史のドラマ
吉村 功太郎
日本と中国=かかわり戦後史のドラマ
甘利 弘樹
日本と韓国=かかわり戦後史のドラマ
藤井 賢二
日本と北朝鮮=かかわり戦後史のドラマ
大恵 信昭
日本とソ連(ロシア)=かかわり戦後史のドラマ
木村 博一
“海外の人”と論争出来る!戦後史の基礎知識&歴史認識
「戦後史」を認識する五つの視点
小原 友行
クジラは食べてよいか
中澤 静男
論争 東京裁判・A級戦犯の是非
斉藤 満幸
なぜニクソン訪中は実現したのか?
原田 智仁
戦後の歩み=子どもの身近なテーマで作業学習のネタ
オリンピック=調べ学習のエピソードネタ
根津 盛吾
ノーベル賞=調べ学習のエピソードネタ
吉原 尚寛
電化=調べ学習のエピソードネタ
石井 研也
情報伝達手段=調べ学習のエピソードネタ
福田 正弘
交通手段=調べ学習のエピソードネタ
吉田 高志
食生活=調べ学習のエピソードネタ
中村 俊哉
ライフスタイル=調べ学習のエピソードネタ
仲村 秀樹
宇宙開発=調べ学習のエピソードネタ
山本 芳幸
人口推移=調べ学習のエピソードネタ
泉 貴久
自然災害=調べ学習のエピソードネタ
細野 隆彦
戦争遺跡=調べ学習のエピソードネタ
石上 徳千代
戦後史の授業=何をメインにどう組み立てるか
小学校歴史単元でつくる戦後史の授業
伊藤 さおり
小学校政治単元でつくる戦後史の授業
鈴木 昭彦
中学校歴史単元でつくる戦後史の授業
高橋 宏和
中学校公民単元でつくる戦後史の授業
大山 喜裕
〈識者に聞く〉「日本はどんな国?」と聞かれたら―“戦後史”を語る私の小論文
国難を超えてきたたくましい国
向山 行雄
「日本はどんな国?」と聞かれたら『和の国、日本』と答える
平田 博嗣
市民の力が軽視された時代から、市民の力を重視する時代へ
唐木 清志
文化遺産を重視する戦後社会科教育
竹田 和夫
小特集 “塔”“タワー”にまつわる面白話
東京スカイツリーにまつわる面白話
木村 麗
東京タワーにまつわる面白話
山田 眞
五重塔にまつわる面白話
永島 稔明
現存しない塔にまつわる面白話
田山 修三
世界の有名な塔にまつわる面白話
藤井 宏樹
私の写真館―教材化出来るアングル・発見点のフォーカス術 (第23回)
自分たちの住む町の原点を知る
岡崎 均
私の板書と子どものノート (第11回)
ノートと黒板で思考・表現する
山川 亨
日本列島の基礎基本 (第11回)
社会科学習におけるグローバルスタンダード
解説
後藤 武士
日本の何故だ?謎解きハンター (第5回)
大交易時代と禅宗による新文化
宮崎 正勝
“網野史観”を歴史授業に生かすポイント (第5回)
「日本」という国名は、いつ決まったのか?
有田 和正
社会科教師ならどう答える? 追求すると社会が見えてくる“難問” (第5回)
環境編
岩田 一彦
ICT地理プレミアム授業―日本にいつ上陸するか (第5回)
電子黒板・GIS 電子黒板を活用している事例
田部 俊充
地域を歩くと見える“社会の窓”―達人が目をつけるのは“ここだ” (第5回)
各階、屋上、地下に目を向けるビル街のフィールドワーク
次山 信男
ナマに接して知る“絵地図の世界”
次山 信男
〜地図では1階だけ、ビルの断面図を描こう!〜
社会科実践研究の最前線&レア情報 (第11回)
ICTの効果的な活用方法の解明に取り組む実践(2)
澤井 陽介
社会科研究最前線 わが教室の取り組み、ここに注目して (第4回)
【筑波大学】伝統と革新をあわせもつ研究の追及―筑波大学社会科教育学
井田 仁康
子どもに語る 人類の大発明? “お金”の値打ち (第5回)
もしも、お金がいらなかったら……
濱地 秀行
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第179回)
東京都の巻
浅田 学
編集後記
樋口 雅子
日本と世界の背比べ・肩並べ 対比で見える“ニュース国”=クイズ (第5回)
ベトナム/ベトナムで高まっている「アメリカ」の存在感
谷 和樹

編集後記

○…「不遜ではありますが、日本国憲法の世界史的な位置づけを十分に理解された上で指導がなされている教室が果たしてどれくらいあるのかを思います。

市民革命以降の憲法、いわゆる近代憲法は、国民が享受すべきものを明記し、時々の為政者に向けその職責を認識させるもののはずです。個々人の現憲法に対する政治的見解がいかなるものであろうとも、日本国憲法も他の民主主義を標榜する国家の憲法と同様に、確実に近代憲法の流れの中で制定されたものです。

制定当時予期しなかった様々な課題が今日的課題として山積しているのは事実であり、その線上に憲法問題が存在するのは極めて当然のことです。人間は政治的動物であり、政治と無関係であることはあり得ず、日々の生活は確実に政治と繋がっているという理解は必要です。政治を考えていけば最終的に憲法にたどり着くのは必然です。しかしながら、わが国の将来を担う現中学生に今伝えるべきことは、憲法改正の問題ではなく、憲法そのものを人類の歴史の中で捉えさせることであると思っております。その学習を元に、将来政治を考えていく中で、現在の民主主義そのものの問題点さえも見いだすことへ繋がっていくやもしれません」

ある先生に憲法改定で原稿をお願いしたところ、上記のような返信をいただきました。私は、次のように返信させていただきました。

「私は、あらゆる問題を所与のものとして受け取り、思考停止にさせることが一番問題だという問題提起の一環として特集を組みました。

先生のおっしゃることもわかるのですが、それでもなおかつ、憲法でさえも?アンタッチャブルにすることは、憲法を宗教の対象にすることと、どこが違うのか?という疑問を持たざるを得ないです。

同じ敗戦国のドイツがあれだけの回数見直していることもさることながら、そういう情報をディベートのようなかたちで提示していくことこそが、社会科授業の本筋ではないかと思っています。

科学の世界でも、真実と思われていたものも更新されることを繰り返しています。まして政治という人間がつくった世界に絶対的な真実などというものがあるはずないというのが私のスタンスです」ということで特集を企画いたしました。

〈樋口 雅子〉

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