- 特集 資質・能力を保証するカリキュラム・マネジメント
- なぜ、カリキュラム・マネジメントが必要なのか―社会科での視野
- 教科等の関連・横断のマネジメント
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- 社会科カリキュラムをどう変えるか―今日的課題に応えるユニバーサル・スタンダード―
- 「未来創造力」を引き出す社会科カリキュラム改革案
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- これからの社会科教師に求められるカリキュラム調整能力(ゲートキーピング力)
- 目標を意識して内容を再構成できる教師のしたたかさ
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- 学習指導要領を生かすも殺すも個々の教師次第
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- 生活科・総合的な学習の時間を中核としたカリキュラム・デザイン
- 社会科とのつながりを視野に入れて
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- 資質・能力の3つの柱から考える社会科カリキュラム・マネジメント
- 人格の完成を目指す教科横断的な取り組みの視座と可能性
- 資質・能力を基軸にした教育への転換
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- アクティブ・ラーニングとカリキュラム・マネジメント
- 両者相俟ってこそ、学校全体の指導と組織の改善が進められる
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- PDCAサイクルからCAPDサイクルへ
- 子どもの学びの実態を捉える
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- コンピテンシー・ベースの社会科カリキュラム・デザイン
- 「教科する」授業を軸にした知の総合化と統合的な学びの追求
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- 「目指す子ども像」からの小学校社会科カリキュラム・マネジメント
- 協働的問題解決による社会科授業に
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- 「目指す子ども像」からの中学校社会科カリキュラム・マネジメント
- 「3つの柱」を意識してカリキュラムを設計していくことが重要である
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- カリキュラム・マネジメントで社会科授業はここまで変わる!
- 主体的に豊かに表現できる授業づくり成功の秘訣
- 一人一人が考えつなぐ授業を
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- 「つけたい力」(資質・能力)から考える校種間連携と系統的指導
- 主権者教育に求められる社会形成力
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- 小・中・高連携社会科カリキュラムをつくる3つの方略
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- 社会科を軸とした「クロスカリキュラム」の理論と方法
- 市民的資質の育成を目標に教科をクロスする学習の可能性
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- 社会科を軸とした「他教科とクロスする」アクティブな授業モデル
- 小学3・4年「他教科とクロスする」アクティブな授業モデル
- 一つのテーマ(教材)からの拡散(社会科から他教科等へ)の可能性
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- 小学5年「他教科とクロスする」アクティブな授業モデル
- 家庭科、体育(保健)とクロスすることで、社会の問題を自分の問題として引き寄せ、さらに、主体者として社会の問題に目を向けるアクティブな社会科学習―水産業のさかんな地域―
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- 小学6年「他教科とクロスする」アクティブな授業モデル
- スポーツの分析を通した社会の探究:子どもの常識を疑う文化学習
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- 中学地理「他教科とクロスする」アクティブな授業モデル
- 地図リテラシーの高度化をめざした授業のあり方―GISを活用した調査活動を通して―
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- 中学歴史「他教科とクロスする」アクティブな授業モデル
- 古典を歴史地理学的に解剖する
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- 中学公民「他教科とクロスする」アクティブな授業モデル
- 社会科の学習の深化を目指す!授業モデル―美術科とクロス「海を渡った浮世絵」―
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- 小特集 体験で学びを深める! 社会科ワークショップ型授業
- 【授業の理論と方法】「枠の中の自由」と「ふり返り」の指導言
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- 【授業モデル小学校】ワークショップ型授業の基本形に、活動(アクティビティ)を組み合わせればよし!
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- 【授業モデル中学校】様々な当事者の立場から時代を俯瞰する学習―近代の日本と世界
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- 未来社会につなぐ! 現代社会の課題と社会科授業デザイン (第5回)
- 「生きる力」は「生きられた社会」が培う 「資質・能力」を省みることから(2)
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- 最新情報で語る! どうなる・どうする社会科教育 (第5回)
- 次期改訂に向けたワーキンググループ等での検討(2)
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- 追究の鬼を育てる! アクティブ・ラーニング時代の社会科教材開発 (第5回)
- 地名と実物から
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- スペシャリスト直伝! アクティブな社会科授業づくりの基礎基本 (第5回)
- 評価を焦点化する
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- 子ども熱中! 中学社会「アクティブ・ラーニング」授業モデル (第5回)
- 【歴史的分野 古代までの日本】歴史資料の読み解きを通して「楽しく」「本格的に」歴史を学ぶ
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- 社会科教育改革のマスターキー―社会科で育てるべき力と授業改革の道筋― (第5回)
- アクティブ・ラーニングとその目的
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- 社会科授業づくりの課題と取り組み―指導要領改訂を見据えて― (第5回)
- 社会科授業におけるアクティブ・ラーニングの実現
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- 〜今求められる授業改善とその課題〜
- 「公共」を教える社会科授業デザイン (第5回)
- レリバンスを高める探究
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- 〜米国社会科の動向から〜
- 「実物写真」でよくわかる! 板書で見る社会科授業 (第5回)
- 小学5年/自然と社会の条件と人々のくらし
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- 〜子どもによる資料の選択・決定と知識の構造化〜
- 中学校歴史的分野/習得した知識を活用し、室町時代を大観する授業
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- 〜比較・関連の思考を通して〜
- 社会科で育てる資質・能力の評価問題 (第5回)
- 「資料の限界に気づく力」をみる評価問題
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第221回)
- 香川県の巻
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- 編集後記
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- 写真で世界を読み解く! 旅する社会科授業 (第5回)
- 授業の導入「おすすめ資料」
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編集後記
○…次期改訂に向けて提起された「アクティブ・ラーニング」と「カリキュラム・マネジメント」は、授業改善や組織運営の改善など、学校の全体的な改善を行うための鍵となる二つの重要な概念とされています。
カリキュラム・マネジメントという言葉は二〇〇八年の中教審答申で登場し、「教育目標を達成するため、子どもの学びの実態を把握しながら、教育課程編成を含む教育活動全体をマネジメントすること」のように定義されています。人格の完成を目標として教科を横断した資質・能力をつけるためには、また、同じくキーワードとして挙げられているアクティブ・ラーニングの考え方に基づいて展開される指導の中で「深く思考する」「協働する」授業を実現するためには、このカリキュラム・マネジメントは土台として欠かせないものとも言えそうです。
千葉大学の天笠茂先生によれば、カリキュラム・マネジメントについては、@PDCAサイクルをまわす A教育内容を相互に関連づけ、横断する Bとかく個々に捉えられがちな教育内容と条件整備を、一体として扱うという発想であり、手法、とまとめられており、前回の改訂ではこの@の部分が主に意識されていました。
これからのアクティブ・ラーニングを含めた授業改善、カリキュラム・マネジメントを考えていくには、この@から一歩進んで、特にAに挙げられている教科横断的な視点が重要になってくるのだと思います。
そこで本号では、「資質・能力を保証するカリキュラム・マネジメント」をテーマに、論点整理でもまとめられた社会科等で育成すべき資質・能力を意識しながら、どのような取り組みが可能なのかについて、ご提案いただきました。
/社会科教育編集部
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