- 特集 「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材25選
- 視点1 【新学習指導要領の授業実践に向けて】「選択・判断する力」を鍛える教材づくりの視点―社会問題を切り口としたアプローチ―
- 社会問題学習の授業構成―社会的判断力の育成を目指して―
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- 視点2 「身近な問題を自分事としてとらえ、考える授業」成功の分岐点―身近なジレンマ問題の活用の視点から―
- 選択・判断の背後にある社会的価値の対立・葛藤に向き合う授業
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- 視点3 「選択・判断する力」と情報リテラシー教育
- 氾濫するネット情報と変化する情報リテラシー教育の戦略
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- 視点4 「選択・判断できる力」の育成につながる討論授業―実りある授業にするための手立て―
- 三段階の討論授業で「選択・判断できる力」を育てる
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- 視点5 「選択・判断する力」評価のポイント―“価値判断”の育ちをどうとらえればよいのか―
- 価値判断の構造と過程の可視化
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- 視点6 【授業最前線】「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材の授業展開/小学校
- 3・4年
- 〈地域の安全を守る働き〉交通事故における社会的ジレンマ
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- 〈住みよいくらしをつくる〉より確かな社会のしくみを根拠とした選択・判断を
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- 〈自然災害から人々を守る〉「命を守るための選択・判断」で、既存の常識を揺さぶる
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- 〈県内の伝統文化〉地元と他地域の伝統産業を比較し、習得した知識を活用するジレンマ教材
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- 5年
- 〈国土の自然環境と国民生活〉道路除雪、残していくか?取り除くべきか?
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- 〈情報産業と情報化した社会〉個人情報の「管理」とその扱いからみる「安心」・「心配」のジレンマ
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- 6年
- 〈我が国の政治の働き、日本国憲法〉科学的な事実判断、価値判断
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- 〈グローバル化する世界と日本の役割〉国際協力の必要性
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- 視点7 【授業最前線】「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材の授業展開/中学校
- 地理
- 〈世界の諸地域〉日本との関わりを視野に入れた地球的課題としての資源・エネルギー問題の教材化
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- 〈地域の在り方〉市民的挑戦としてのパフォーマンスを!―“ファンタジー”克服を目指す真正な学習課題―
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- 歴史
- 〈古代までの日本〉〈中世の日本〉〈近世の日本〉授業者が、学習者の立場を「選択・判断」する!
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- 〈近代の日本と世界〉〈現代の日本と世界〉当時と同じ土俵で選択・判断させる手法
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- 公民
- 〈私たちと現代社会〉よりよい「きまり」とは?―地域の「きまり」を判断する―
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- 〈私たちと経済〉選択・判断と評価・改善
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- 〈私たちと政治〉ここから探せ!新聞記事はジレンマ教材の「宝庫」―「伝家の宝刀」にせまるための「瞬発力」と「持久力」―
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- 視点8 【授業最前線】「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材の授業展開/高等学校
- 地理
- 生徒自身が企画する授業
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- 歴史
- 知識構成型ジグソー法を活用して生徒の葛藤を引き出す授業づくり―高等学校「世界史B」経済思想史での実践を例に―
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- 公民
- 現実的な権利を多角的視野で問うジレンマと、未来像を想像して考えさせるジレンマ
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- 最新情報で語る! どうなる・どうする社会科教育 (第22回)
- 各地で開催されている研究大会の報告①
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- 目指せ社会科の達人! 「社会力(シャカリキ)」授業ベーシック (第10回)
- 源頼朝が源義経を追放したのは有罪か無罪か
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- ~歴史上の人物の行為を今の子どもの価値観で判断する~
- 100万人が受けたい! 大人もハマる社会科授業ネタ (第10回)
- 【公民】温暖化とグローバル化に翻弄される島々
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- 調べる力・考える力を鍛える! トレーニングワーク (第10回)
- 小学4年/1本の消火器から,主体的に調べる力を育む!
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- 新学習指導要領・社会科授業づくりの課題と取り組みポイント (第10回)
- 学校外の社会と連携・協働した,学校外の価値に基づく授業づくりを目指して
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- 「主体的・対話的で深い学び」を育む小学校社会科の授業づくり (第10回)
- 「主体的・対話的で深い学び」を育む入念な教材研究と授業設計
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- 【歴史を探究する】教科書では教えない! 歴史面白ウラ話 (第10回)
- 今とは異なる昔の常識
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- 時間軸と空間軸で考える! アクティブな地歴連携授業デザイン (第10回)
- 景観観察と地形図によってフィールドの時間軸を発見する
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- 「主権者の育成」にどう取り組むか―高校の新教科を視野に (第10回)
- 新科目「公共」と「主権者の育成」⑧
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- 改訂キーワードでつくる社会科授業 実物板書&展開モデル (第10回)
- 小学6年/平和への発信を考える政治学習の授業
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- ~「ヒロシマ・復興への道―わたしたちの生活と政治―」~
- 中学公民/法教育の視点から生命倫理について考える公民授業
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- ~「新しい人権―自己決定権について考える―」~
- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第238回)
- 徳島県の巻
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- 編集後記
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編集後記
○…三月に出された「新学習指導要領」では、二〇年版の指導要領と比較すると、“資質・能力の三つの柱”、つまり(1)「知識及び技能」(2)「思考力・判断力・表現力等」(3)「学びに向かう力・人間性等」に添った目標の記述が、大幅に増えました。その中の「思考力・判断力・表現力等」については、「社会への関わり方を選択・判断する力」を養うことが目標に明記され、全体の目標に示された「選択・判断」は、小学校各学年の目標や内容、内容の取扱いにおいても、「自分たちにできることなどを考えたり選択・判断したりできるよう~」との文言で示されています。
「一人」という個人の選択・判断ではなく、「自分たち」という、みんなでできることを考える、社会的な選択・判断を、繰り返し考えていくことで、身につけていく道筋が示されているものと言えそうです。
そこで本号では、『「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材25選』をテーマとして、各学年・各分野でどのような「選択・判断」を問う&鍛える教材、授業づくりが可能なのか。より深い思考を生む「葛藤→ジレンマ教材」をもう一つのキーワードとして加えて、特集しました。
ジレンマ教材は、交通ルール、ゴミ問題、生活保護など福祉、憲法問題など公民分野だけでなく、過疎・過密の問題や食の安全、資源・エネルギー、伝統文化、戦争と平和、歴史人物を取り上げての取り組みなど、地理や歴史の単元と絡めての展開も、いろいろと考えられます。その基本となる教材づくりや授業の展開、具体的な単元における授業モデルなど、様々な視点からのご提案をいただきました。
/及川 誠
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- 明治図書