社会科教育 2024年10月号
主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業

C786

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社会科教育 2024年10月号主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業

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電子版予価: 782円(税込)

10/6刊行予定

ジャンル:
社会
刊行:
2024年9月9日
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 130頁
状態:
在庫あり
出荷:
2024年9月11日
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目次

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特集 主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業
01 主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業
「○○力を育成する歴史授業」を問い直す
渡部 竜也
02 主体的に考える力をつける歴史授業 単元で考える視点と「問いの立て方」
過去から教訓を導き出す? または,過去を倫理的に反省する?
星 瑞希
03 体験型授業×当事者意識 効果を高め現代につなぐポイント
歴史を構築する体験としての「真正な対話」
金 鍾成
04 Well-beingをめざす歴史教育―再帰的視点から現代につなぐ工夫
ウェルビーイングを歴史化しよう
コ原 拓哉
05 主体的に考える力をつける歴史学習 小中高接続のポイント
概念を基盤にした小中高の授業デザイン
山田 秀和
06 「戦争体験」と向き合った平和教育 現代につなぐポイント
「戦争」での暴力とは「日常」に隠れている暴力が表出したものである
野 晃多
07 【授業最前線】主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業モデル 小学校
飛鳥時代 歴史上の人物との往復書簡で実現する「主体」を育成する社会科授業
中谷 佳子
平安時代 歴史を貫く光と影が浮かび上がる授業を創る
恒川 徹
室町時代 「歴史する」小学校歴史授業の教材と問いの関係性 室町時代と現代をつなぐ「本質的な問い」
須賀 知宏
戦国〜安土桃山時代 「見方」で歴史的事象をつなぐ学び
宮田 諭志
江戸時代 江戸時代の直江津と福永十三郎
仙田 健一
明治時代 選択・判断する活動を学習過程に取り入れる
田村 信一
08 【授業最前線】主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業モデル 中学校
縄文〜飛鳥時代 現代の価値基準から問い直す歴史授業
岩渕 公輔
奈良〜平安時代 「○○遺産」の働きを分析することを通して古代の歴史を学習する
高松 尚平
鎌倉〜室町時代 「質問づくり」を取り入れた主体的な学び
弘田 真基
戦国時代 複数の歴史事象を紡ぐ授業デザイン
澤田 康介
江戸時代 現代の自分とつながる郷土史学習
小松 真央
昭和時代 近代以降の対外戦争や三年間の歴史学習を振り返って
清水 暁子
09 【授業最前線】主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業モデル 高等学校
日本史(日本史探究) 「道徳的反応」スタンスの歴史授業の提案
西村 豊
日本史(歴史総合)社会における差別の構造を比較・考察する
山村 向志
世界史(世界史探究) 「聖地巡礼」をキーワードに地域史と世界史をつなぐ授業
寺前 駿
世界史(歴史総合)私たちの「無意識の帝国意識」と近代化
本間 靖章
最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第67回)
小倉 勝登
子どもの情報活用能力を育成する地図指導 (第7回)
植田 真夕子
1人1台端末も有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第67回)
朝倉 一民
「個」の学びを豊かにする!社会科「個別最適な学び」への挑戦 (第31回)
宗實 直樹
100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第55回)
河原 和之
最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第61回)
藤野 敦
リアルな世界と日本がわかる!地理授業デザイン (第19回)
吉水 裕也
社会参加から考える公民授業づくり (第7回)
唐木 清志
見方を変えると世界が変わる!「考えたくなる」社会科授業 (第19回)
粕谷 昌良
全国の実践家発!現代とつなぐ歴史授業 (第7回)
コ原 拓哉
持続可能な社会の創り手を育成する社会科教育 (第7回)
吉田 剛
〈全国社会科教育学会の広場〉社会科教育研究は教師の成長にいかに寄与し得るか (第7回)
紙田 路子
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第319回)
熊本県の巻
藤瀬 泰司
編集後記
及川 誠

編集後記

 本誌では2024年4月号より,渡部竜也先生・星瑞希先生におまとめをいただき,リレー連載「全国の実践家発!現代とつなぐ歴史授業」をスタートし,大きな反響をいただいています。学習指導要領改訂により,高等学校に新科目として「歴史総合」「日本史探究」「世界史探究」が導入されたことを一つの契機として,SNSでの意見交流や各種研究会などにおける実践交流などもより活発になり,一つの歴史教育改革とも言えるような,大きなうねりが生まれています。

 グローバル時代に求められる力,またそれを培う歴史教育の重要性は今後ますます高まるところですが,「自分たちが社会をつくっていく」という主体性や国際性,「当事者意識」の希薄さも課題として挙げられています。身近な地域やモノからつながりを感じられることはあるけれども,歴史を自分の一部として感じるには,どうしても感じ方の違いや個人差があるという点もあるようです。

 そこで10月号では,「主体的に考える力をつける!現代につなぐ歴史授業」をテーマに,これからのグローバル時代に船出をしていく子どもたちに,どのように現代とのつながりを伝え,当事者意識を育み,伝えていくべきなのか。あえて歴史学習に絞り,「現代につなぐ」という視点から,その考え方と取り組み方,おさえておきたい切り口や具体的な授業プランまで,先生方が取り組まれている創意工夫の一端をご紹介いただきました。


   /及川 誠

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