- 特集 言語力育成!“書く活動”場面ごとの向山型活用の方程式
- 「正確に書ける」文を指導する向山型国語の実践事例
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- 日記・作文指導で書く力を育てる実践事例
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- 知的でユーモアのある「文で遊ばせる」向山型国語の実践事例
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- 詩を書かせる指導のポイントを向山実践から読み解く
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- 事実と意見を区別しながら書かせる向山型の文章指導
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- 論理的な組み立てで長文を書かせるプロットの指導
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- ミニ特集 教室が熱中する詩文の暗唱指導
- 学校全体で取り組んだ詩文の暗唱効果と子どもの事実
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- 3年生の教材―教室が熱中する詩文の暗唱指導
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- 4年生の教材―教室が熱中する詩文の暗唱指導
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- 5年生の教材―教室が熱中する詩文の暗唱指導
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- 6年生の教材―教室が熱中する詩文の暗唱指導
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- PISA型スキル
- 『よみとりくん』なら、低学年で身につけさせたいPISA型読解力を網羅!
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- TOSS国語スキル『紹介・説明・描写スキル』小ステップで紹介・説明・描写について学べる
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- 向山型国語キーワード
- 句読点を意識する
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- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 国語の授業が楽しくなる!!
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- 〜新指導要領の授業〜
- 巻頭コラム
- 伝統文化のかるたが,発達障害の子を救う。
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- 巻頭論文
- 事実の描写で心情を表現する詩の指導
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- 学年別・向山型の授業[7・8月]
- 1年
- 『型』を示して手紙を書く
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- イラスト作文スキルを使えば,指導が簡単!
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- 2年
- 主語・述語のみで授業をする
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- 「ぼくの町じまん」をお手紙に書いて町の人と交流しよう。
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- 3年
- 向山式200字作文ワークでたのしく書かせる
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- 観点を絞って評定する
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- 4年
- 辞書を引くことを楽しみながら書く
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- クラス全員に,表現する力を身に付けさせる。
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- 5年
- TOSS国語スキル「事実・考えスキル」で事実と意見の区別は自然に身につく
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- 必要な資料だけを引用させる
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- 6年
- 向山式200字作文ワークで比喩を指導する
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- 写真俳句で,観光ハガキを作る
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- 写真を使って見開き2ページにまとめる
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- 中学校
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- 〜『走れメロス』で評論文を書かせる〜
- 向山型で言語力育成授業を行うとこうなる
- 「手紙を書く」単元では手紙を書かせない!
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- 向山実践「学級通信」から8つの言語活動を抽出する
- 書く体験の不足を補う日記
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- 教室で起こった五色百人一首のドラマ
- 子どもたちが変わる。やんちゃ君も変わる。五色百人一首は最強の学級経営アイテムだ!
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- 教材が生んだドラマ
- 「あかねこ漢字スキル」
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- 〜私にもできた 全員100点〜
- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第49回)
- 授業の場面を工夫すること
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- PISA型対応ワークと教科書教材をこう連携させる
- 国語科で重要なのは,「テキストを正確に読む能力」の育成である
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- この「授業システム」でできない子ができるようになった!
- 低学年/“エラーレス・ラーニング”の漢字指導
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- 高学年/1時間の流れはノートに書いて決めておく
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- 翔和学園の中に見る向山型国語の事実
- 多動のSさんが熱中した音読の授業
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- 新分析批評の授業が読解力をあげる
- クライマックスを検討させる@
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- 知的興奮を! 江副文法の授業
- 江副文法を指導要領にそって「翻訳」し,わかりやすい授業をつくる
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- 向山実践を読み解く
- 『ふるさとの木の葉の駅』授業記録B
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- 〜視点の移動を問う〜
- 向山型のここを学べ!「型」はここにある
- 「向山型」の意味を理解せよ
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- 誌上対決!読解力向上授業実践
- 九年間を見通した説明文指導
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- 人間の認識法は絵画的である。文章読解が困難な境界知能の子に絵画的指導ステップを入れる。
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- 中学校でのダイナミックな向山型討論授業
- 「指名なし討論」は手段であるB
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- 「伝統的言語文化」の授業づくり
- 『むかしばなし・しんわよみとりスキル』で知的な授業
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- 補欠授業にも最適なTOSS教材 中学生のための「暗唱詩文集」
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- 1年生でも楽しく取り組める「俳句」の授業
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- 都教委一押しの「五色百人一首」を授業する五色百人一首は取り札・読み札ともに1セット900円。指導のパンフ付きで即日実践できる
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- 暗唱かるたで誰でもできる 伝統的言語文化の授業
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- 伝統的言語文化の授業は「授業ファイル」ですぐにできる
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- 向山型討論につながる日常的な指導のツボ
- この指導で指名なし発表ができるようになった!
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- テーマ別 向山型国語QA
- 向山型暗唱指導で「伝統的文化の授業」を盛り上げる
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- 読者のページ
- 討論の授業への憧れを強く感じ,さらに,その挑戦にますます燃えているお便りがたくさん届いています。
- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第51回)
- 風船が落ちてきました。 風船が落ちていきました。
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巻頭コラム
伝統文化のかるたが,発達障害の子を救う。
●本誌編集長 向山洋一
発達障害の子は,人との関係が上手にできない。自分に都合のいい理屈をふりまわす。
勝負ごとを嫌う。負けるとパニックをおこす。暴れまわる。「負ける」ことを受け入れられないことは,「ゲーム」ができないということだ。「遊び」ができないということだ。「スポーツ」ができないということだ。「ルール」を守れないということであり「約束ごと」を守れないということである。
だから,教室で,いつも,もめごとをおこす。教師は叱って直そうとする。お説教をして直そうとする。しかし,「言葉」は受け入れないのである。叱れば叱るほど反抗的になる。教師が,子どもを悪い方に追いやっているのである。怒鳴るなど,とんでもない方法だ。子どもは暴れまわる。
では,どうすればいいか?
こんな大切な問題への「教室実践」が,ほとんどない。これまで「五色百人一首をやるとクラスがまとまる」ということが発見されていただけだ。ところが,「五色名句かるた」「英語かるた」をやると「負けを認めるようになった」という実践が次々と発表された。
今や,「ペーパーチャレラン」と共に,荒れた教室の特効薬になっている。ある教室の授業を紹介しよう。
毎朝かるたをしている。5分程度だ。五色百人一首,五色俳句かるた,英語かるたを順番に行っている。ちょっとしたことで怒ってしまうA君がいた。自分で鉛筆を落としたのに,「○○がぼくの鉛筆を取った」といって騒いだりする子だ。もちろん,勝負事で負けるなんてもってのほかである。負けると札を撒き散らし,泣きわめくこともあった。
ある日,ふと思いついた。A君の口にした「一枚も取れない」を逆手に取った。実際に何枚かは取れているのである。勝負が終了した後「A君○枚取れたね」とほめてあげた。ほめ続けているうちに,勝負が終了したあとにA君が私のところに来て,「○枚取った。すごい?すごくない?」といつも聞きにくる。「すごいねー」毎日ほめてあげた。そして,「A君,今日は負けても怒らなかった。えらいなあ」と声をかけ続けた。
A君は,勝ち続けるほど上手になった。私が行ったセミナーで買った五色俳句かるたもはじめた。五色俳句かるたは,取り札に絵があるので,直感で判断する子にとっては有利である。A君はこっちの方が得意なようだ。
五色百人一首と交互に行うとよい。
毎朝行っている「かるた」であるが,続けることで,他の面でもA君に落ち着きがみられるようになった。TOSS教材のかるたがA君を変えたのである。
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- 明治図書