- 特集 環境体験活動―総合プラスの企画25選
- 子供にどんな環境観をもたせるか―と聞かれたら
- モノは生まれたりなくなったりしない
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- 多様な環境観を認める
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- 体験活動を可視化して地球環境とのつながりを意識させたい
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- 全身全霊で“自然と共に生きる”の行動を
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- 関心意欲が高い環境体験活動 私のお薦めベスト5
- 環境の調査活動
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- 環境の実験活動
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- 環境とリサイクル活動
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- 環境とモノづくり活動
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- インパクトある“身近な環境体験活動”のプランドウシー
- “給食残飯”でする環境体験活動
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- “空き缶” でする環境体験活動
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- “エコ製品” でする環境体験活動
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- “絶滅危惧種” でする環境体験活動
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- “大豆” でする環境体験活動
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- “低公害車” でする環境体験活動
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- “メダカ” でする環境体験活動
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- “ゴミ” でする環境体験活動
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- “ビオトープ” でする環境体験活動
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- 総合的学習プラスの環境体験活動をこう設計する
- 3年/ケナフの栽培から環境の大切さを意識させる
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- 4年/生活と学習の「のりしろ」づくり
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- 5年/日光パワーをさぐる
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- 6年/くらしと環境問題
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- 中学/教科から総合的な環境学習を創るために
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- 中学/昆虫で調べる環境体験活動
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- 授業に役立つ“新しい環境体験器具”の紹介
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- インターネットを使った環境体験活動・お役立ちサイト紹介
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- ここにこんなものが!ユニーク博物館情報
- 神奈川県・相模原市立博物館
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- わが理科室と理科準備室・ここが工夫点
- 地域性を生かして「雪」を実験に利用する
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- 百人一首に登場する動植物 (第3回)
- ヨモギ
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- なぜ理科が大事か:21世紀の学力から考える (第3回)
- ことば・意味・概念・知識
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- ポートフォリオ:子どものやる気を変える使い方 (第3回)
- ポートフォリオアセスメント事始め(その3)
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- 子どもを引き付ける楽しい実験アラカルト (第3回)
- コイの解剖
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- 小学校・移行期の理科指導のポイント (第15回)
- 第6学年の目標と「A生物とその環境」の内容
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- 中学校・移行期の理科指導のポイント (第2回)
- 理科の授業を通した表現力の育成
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- 編集後記
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- ご存知“この動物の24時間” (第3回)
- 飼育舎での動物種を選ぶ
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◇編集後記
○…今までは環境学習というと,どちらかと言えば,“環境を守ろう”とか,いわゆるスローガンというか,誰も反対しなそうな問題の立て方が多かった,そんな気がします.
しかしこの問題こそ,体験活動を入れることにより,主体的,発信的な環境学習が出来るのではないかと思われます.
このことは,子供にどのような環境観を育てるかと言うこととも関わる,キーポイントとなる問題ではないか,と思います.
最近読んだ,東京大学の松井孝典先生のご発言に「解決すべき21世紀の課題は温暖化より人口問題.人を減らせば温暖化も軽減できる.」
「環境破壊とは,人間が一万年前に森林を農地に変え,自らのサンクチュアリを造った“人間圏”のはじまりにある.」
「われわれが消費しているエネルギーや物は,歴史的にストックされてきたもので限りがあると言うこと.人間の体そのものが地球からのレンタル.自分は“借り物”なんです」
「“地球にやさしい”なんておごった考えを改め,レンタルの思想でいくべき」とあり,なるほどと思いました.
つまり,これだけ環境が悪化していると言う,認識が出発点であったにしても,根本のところの環境観をどういう方向で捕らえさせればよいのかが確立していないと,所詮,喉もと過ぎれば…となりかねないのではないでしょうか。
本号は,この両面から問題提起していただきました.
(樋口雅子)
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- 明治図書