楽しい理科授業 2002年9月号
新理科の授業研究―ここが課題&焦点29―

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楽しい理科授業 2002年9月号新理科の授業研究―ここが課題&焦点29―

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ジャンル:
理科
刊行:
2002年8月
対象:
小・中
仕様:
B5判 74頁
状態:
絶版
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目次

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特集 新理科の授業研究―ここが課題&焦点29
あなたの“憧れの授業”は―と聞かれたら
ハラハラ・ドキドキする授業
木本 哲夫
討論と実験の楽しさを教えてくれた授業
舛田 安生
私の憧れの理科の授業
和田 淳
初めての子どもの熱い視線を感じた授業
片倉 信儀
理科をとりまく状況変化と授業研究の課題
薄くなった教科書と授業研究の課題
塩沢 博之
新理振器具と授業研究の課題
蛭田 俊男
課題選択の方法と授業研究の課題
荘司 隆一
絶対評価と授業研究の課題
岩佐 久雄
基礎基本の指導と授業研究の課題
山崎 昭久
発展教材と授業研究の課題
大前 宣徳
総合との関連づけと授業研究の課題
岩切 稔
インターネット活用と授業研究の課題
越桐 國雄
ティームティーチングと授業研究の課題
村山 哲哉
ニュータイプの授業研究―どう取り入れるか
逆転が起こるゆさぶり教材とは
新牧 賢三郎
最初に“学習テーマを提示”する方法とは
松本 勝男
型通りでない指導案の書き方とは
大野木 一雄
ビデオを使った授業研究・どんなことが可能か
善能寺 正美
MLでする授業研究・どんなことが可能か
大野 栄三左巻 健男
子どもに力をつける授業研究のポイント
“学習計画”をたてる力をどう指導するか
石野 繁男
“調べ学習”の基礎基本をどう指導するか
脇 規洋
“実験企画”を構想する力をどう指導するか
内田 淳一
“教科書活用の技能”をどう指導するか
千葉 雄二
“教科書の使い方”をどう指導するか
松永 直紀
“宝ものになるノートづくり”をどう指導するか
大堀 真
“話し合い・討論の技能”をどう指導するか
塩沢 博之
“大事な学習用語の定着”をどう指導するか
伊藤 秀一
いま授業研究はどう進んでいるのか=研究の焦点はここだ!
有意味学習導入による理科授業の改善の検討
川上 昭吾
子どもの「感じる」を育む理科学習を探るには
林 禎久
個に応じた指導の充実
横山 正
小学校科学クラブのフレッシュネタ
チャッカマンを分解して遊ぼう!
小林 幸雄
中学校総合的学習で使えるフレッシュネタ
附属横浜中学校の総合的な学習
田中 保樹
理科好きをつくる環境づくり
校内科学展を開催しよう
小森 栄治
今月の本棚  わたしのお勧め本
『科学革命の構造』 トーマス・クーン著
遠西 昭寿
理科における実現状況の評価をどう進めるか―改革のポイントはここだ (第6回)
自然災害と関連付けた天気の評価事例―第5学年「天気の変化」の学習を通して―
日置 光久
子どもは学習場面をどう考えているか (第6回)
中学生の好きな学習場面と考えが深まる学習場面
松原 道男
自分の頭と体で考える到達度評価 (第6回)
自然事象についての知識・理解
西川 純
新理科教科書+発展学習 (第6回)
3年/フラスコを使って,光を集めよう
福山 憲市
4年/雄花,雌花の観察を呼び戻そう
岡田 篤
5年/「天気の変化2」は台風のときに気圧測定を
迫田 一弘
6年/「褶曲」「浸食」大論争
小松 眞
中学1分野/自作比色計で水汚染(リン)を調べよう
伏島 均
中学2分野/マイ・ビオトープ
岡坂 愼二
編集後記
樋口 雅子
100円ショップで科学手品 (第6回)
スーパーボールの2段ロケット
三原 隆雄

編集後記

○…4年のB領域に,「空気と水の性質」についての学習があります.多くの場合,「空気でっぽう」という単元名でお馴染み…ではないかと思います.

 いうまでもなく,「空気は圧し縮められるか」という学習目標を,わかりやすく,しかも説得的に実験できるものとして「空気でっぽう」が登場して久しく,いわば定番化していることそのものについては,“さすが現場人の叡智はすごいな…”と思います.

 しかし,よく考えてみると,ストレートに「空気でっぽう」を持ち出して玉をあれこれの材料で試したりの実験を沢山やったとしても,「空気は圧し縮められるか」という学習のねらいよりも?「ああなったのは,空気でっぽうだからできるのだ」とか,「空気でっぽうはそういう性質のものなのだ」という理解にとどまっている子どもも結構いるのではないかと思うのです.

 理科では,普通の日常生活では使わない器具を持ち出せば持ち出すほど?「あれはあの器具だから起こった現象」という理解を持ちやすいといわれます.「空気を圧すとかさは小さくなるが,圧し返す力は大きくなること」を学習することをねらっているにもかかわらず,どうもそこがしっかり入っていかない…というあたりに理科授業のむずかしさがあるような気がします.

 この例でいえば,いきなり空気でっぽうを持ち出すのでなく,少なくとも,今までの学習が何らかの形で生きるような予想の時間をとるなどの工夫がもっとあっていいのではないかと思います.

 ただ,小学校では年間の授業時数が特活よりも少ない理科ですから,時間的にもなかなかとれないなどの問題もあろうかとは思いますが.

 こんな点をどうカバーしていくか.また,最近の理科は,TT方式が多いようですが,どうすれば息のあった授業展開が可能か,あるいは絶対評価が導入されるわけですが,授業のどんな点に留意していけばよいのか,薄くなった教科書の扱いなどを含め新理科の授業研究の課題と研究の焦点などについてご教示いただきました.

(樋口 雅子)

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