- 特集 道徳授業の成功と失敗―その差をひもとくヒント
- 私が考える道徳授業の成功×道徳授業の失敗
- すべての子どもが自分なりの納得を得ることができる授業
- /
- 目標,ねらい,話し合いが成功のカギ!!!
- /
- 子どもの認識の変容を促せたか
- /
- 道徳授業の成功×道徳授業の失敗―その差をひもとくヒント
- 【ねらいの設定】成功する道徳授業は子どもがねらいに対して楕円を描き,失敗する道徳授業は子どもがねらいに対して直線を描く
- /
- 【子どもの実態把握】成功する道徳授業は教師が「生徒の気持ちが離れる部分」をあらかじめつかんでいて,失敗する道徳授業は教師が生徒の「感覚」に鈍感である
- /
- 【環境づくり】成功する道徳従業は教師が子どもに埋まり,失敗する道徳授業は子どもが下を向いている
- /
- 【教材研究】成功する道徳授業は子どもの視点に基づく教材研究が先行し,失敗する道徳授業は発問研究が先行する
- /
- 【自作教材づくり】成功する道徳授業の自作教材は児童から対話につながる多様な考えを引き出せるが,失敗する道徳授業の自作教材はほぼ同様の考えしか出てこない
- /
- 【時間配分】成功する道徳授業は二十二分三十秒までに中心発問までに到達し,失敗する道徳授業は自己を振り返る時間が少ない
- /
- 【導入】成功する道徳授業は導入のよさが授業の後半に生き,失敗する道徳授業は導入で一番盛り上がる
- /
- 【教材提示】成功する道徳授業は子どもの「教材への構え」があり,失敗する道徳授業は教師が心を込めて教材の音読を行う
- /
- 【発問の実際・問い返し】成功する道徳授業は発問の数が少なく,精選されており,失敗する道徳授業は発問の数が多く,拡散的になっている
- /
- 【板書の実際・工夫】成功する道徳授業は板書があくまで手段であり,失敗する道徳授業は板書それ自体が目的である
- /
- 【話し合い】成功する道徳授業は「話し合い」を行うが,失敗する道徳授業は「発表し合い」に終始する
- /
- 【体験的な活動】成功する道徳授業は体験的な活動の振り返りがあり,失敗する道徳授業は体験的な活動のみに終わる
- /
- 【言語活動】成功する道徳授業は課題を解決に導くための言語活動が設定され,失敗する道徳授業は価値のよさを確認するだけの言語活動が設定されている
- /
- 【終末】成功する道徳授業は子どもがまとめ,失敗する道徳授業は教師がまとめる
- /
- 【評価】成功する道徳授業は子どもと教師で子どものよさを導いて授業実践を評価し,失敗する道徳授業は子どもと教師が通知表の記述を意識しすぎてしまう
- /
- 【GTとの連携】成功する道徳授業は授業の主導権を自分が握り,失敗する道徳授業はその道のプロに任せる
- /
- 道徳エキスパートの失敗談に学ぶ
- 変容の見取りではなく,心の可視化 「ハートメーター」から「心の座標軸」へ
- /
- 「役割演技」が逆効果に!? 安易な活用で学級の雰囲気に暗雲が…
- /
- 生徒にとって魅力ある授業とは?―生徒から学んだこと―
- /
- 小特集 道徳教育で学ぶLGBTs
- 先生が知っておきたいLGBTsの基礎知識
- 性はグラデーション
- /
- LGBTsを扱う道徳授業とは
- ドラマ教材で「多様な性」について学ぶ
- /
- 授業でLGBTsを扱う際の配慮事項
- 「正しさ」に絡め取られないために
- /
- LGBTsを扱う道徳授業実践
- 「胸に刺さった思い」からはじまった道徳授業
- /
- いきものに学ぶ,ヒトの生きる道 (第3回)
- 物忘れだって長所になる リスの生き方
- /
- 「特別の教科 道徳」の授業づくり講座 (第27回)
- 靴を脱いでベンチに上がったら?
- /
- 新・道徳授業論―次世代につなぐ授業の新発想とその具体化 (第3回)
- 「基礎」を土台にして「基本」を打ち立てる
- /
- 板書例でよくわかる! 考え,議論する道徳の授業づくり (第3回)
- 小学校/立場を変えて問うことで価値に迫る「生きているしるし」の授業
- /
- 中学校/「学習内容」を明確にすると議論が湧く
- /
- 道徳科感想分析法による授業評価と授業研究 (第3回)
- 「道徳科感想分析法」による感想の分析
- /
- 道徳講話 校長がする道徳教育 (第3回)
- 「心はひとつ」「一番よりすばらしいビリがある」
- /
- 道徳データバンク 全国調査から見えてくる未来と提言 (第3回)
- 道徳教育が変わる,先生が変わる(1)
- /
- 〜「先生方が道徳の授業に熱心」と答えた学校が七割以上〜
- やさしく学べる道徳教育×哲学 (第3回)
- カントの道徳哲学から道徳教育を考える
- /
- 道徳授業=ホープ&エースを紹介します! (第86回)
- 【山形県】互いの違いから学び合える道徳授業を目指して
- /
- 編集後記
- /
- とっておき道徳授業グッズ―盛り上がるうえに深まります (第3回)
- SNSを再現する「アナログ・ライン」
- /
編集後記
「うーん…でもそれって,おかしい気がする」。参観した授業で,ねらいに向かってクラスの話し合いが進んでいたところ,一人の子が全く別の角度から意見を述べました。担任の先生は,その発言を逃さず,「お!どうしてそう思うの?」と問い返し,結果,授業はより深まったように感じました。振り返ると,あの子どもが発言した瞬間が成功と失敗の分かれ道だったのかもしれません。
授業のねらいはもちろん大切ですが,ねらいにむかって一直線に教師主導で導くのではなく,子どもと作り上げていく大切さを考えさせられました。
/C
-
- 明治図書
- 道徳について知識や経験がまだまだ浅い自分からすると、正直手に取る前に思ってた内容より深く難しい話が多かったです。2020/7/1730代小学校
- 成功する授業は話合いを行うが、失敗する授業は発表し合いに終始する。この言葉がとても印象深かったです。以前、本校校長からも、ピンポン型の話合いではなく、サッカー型、バスケ型の話合いを!と話されていましたが、同じ発想で共感しました。2020/7/130代中学教諭f
- 現在二年次教員の指導教官をしていて研究授業の指導の際に参考にさせていただきました。2020/5/2330代 指導教官