- 特集 「学習意欲」の育て方・生かし方
- 提言・「学習意欲」を育てる指導とは
- 動機づけと原因帰属をこえて
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- 子どもの変化に応じて学ぶ意欲を喚起する
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- 学習意欲の二つの側面
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- 面白い教材を提示し、「はてな?」を発見させる
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- 意欲を育てようと思うな
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- 励まし、励まし、そして励まし、更に励ます
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- 「学習意欲」の評価―情意領域の測定で励ます
- 最大の評価方法は教師の観察
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- 学習意欲を評価する基本的枠組み
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- 学習意欲の評価は、三つの構えから
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- システムと評価で育てる
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- 力のある言葉で励まし、伸びを評価する
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- 「学習意欲」を育てる国語科授業の工夫
- 説明文教材を短時間で指導する
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- IT活用で成長の自覚を〜私が出会ったすてきな言葉・五年〜
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- 対話への意欲の喚起と定着
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- 「学習意欲」を育てる算数・数学科授業の工夫
- 工夫して解いたり、問いを持ったりする子どもの育成を目指して
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- 少人数学習「岡村算数道場」で育てる
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- 「身近」と感じる数学の授業
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- 「学習意欲」を育てる社会科授業の工夫
- 子どもが熱中する向山式歴史学習指導法システムで学習意欲を育てる
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- 見通しをもてると、意欲がわく
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- 「復習小テスト」で意欲を育てる
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- 「学習意欲」を育てる理科授業の工夫
- 学習意欲を育てるプログラムの提案
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- 既知から未知の授業を仕組む
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- 好きになれば、やる気が起こる
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- 「学習意欲」を高める家庭学習の工夫
- 脳科学・心理学を生かした家庭学習にせよ
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- 一人一人への言葉かけをどのようにするか
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- やることを示し、ほめる
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- やる気が育つ学級集団を創る
- 教師の語りが学級集団を育てる
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- 授業で向上した実感をもたせる
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- 日常生活での土台作り
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- 全員が「できる・わかる」学級にする
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- 絶対評価で問われる教師の責任とは
- 教師の自己評価能力は高まっていますか
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- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第5回)
- サークルの活動が教師を鍛える
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- 〜TOSS鹿児島きのきあ〜
- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第6回)
- 授業力アップのためにサークルで修行する
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- 〜TOSS網走連合/網授研〜
- 教師修行への私の助言
- 虚往実帰―虚にして往けば、実りて帰る―
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- 国語科の到達目標チェックの方法 (第3回)
- 「目標チェック」による「導入指導の改革」
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- 算数科の到達目標チェックの方法 (第3回)
- あなたの学校で、かけ算九九が未習得な子は何人いますか?
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- インターネットの活用法 (第3回)
- TOSSランド会議での最先端の学びとは
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- 授業研究ニュース (第3回)
- 「総合」のテーマ探しに新聞を活用
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- 補充学習・発展学習の進め方 (第3回)
- 補充学習と発展学習はどう違うのか(1)
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- 指導と評価の一体化をめざして (第3回)
- 目標の明確化をめざして T
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- 編集後記
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編集後記
○…絶対評価時代を迎え、ペーパーテスト問題に馴染めないといわれている「情意領域」をどのように測定するのかという課題が浮上しています。それは一方で学力低下より学習意欲の低下の方が問題だとする意見が強く出ているからです。
○…長らく評価の観点は「知識・技能・態度」の三つでした。それが今回の改訂で各教科はそれぞれ「関心・意欲・態度」「思考・判断」「技能・表現」「知識・理解」の四つの観点から絶対評価をすることになりました。この観点の順序から学習の最初に重要な要素となる「学習意欲」が実践課題として浮上しています。しかしペーパーテストで測定しやすい「知識・理解」にくらべ、「関心・意欲・態度」などの「情意」の領域ではペーパーテストに馴染みにくいという意見があります。そこから「学習意欲」を育て生かす指導の在り方が問われてくるわけです。国立教育政策研究所はペーパーテストに頼るだけでなく「授業中の発言、ノート、プリント、小テスト」なども判断の手段に使うべきだと提言しています。
○…ある研究校の「学習意欲を高める働きかけ」では、次の十項目をあげています。@目標達成の喜びを味わわせる、Aわかりやすい言葉で話す、Bがんばっているところを見つけてほめてやる、C表情の反応を見ながら話す、D考えのよいところを指してほめる、E練習後その努力をほめる、F段階的な目標を与える、G進歩のあとをよく認める、H課題のねらいをはっきりさせる、I内容を整理して板書する、等です。これから指導計画をきちんと立てるとか、学習への動機づけを工夫するとか、目標や課題を具体的に明示することなど大切な手法が浮かんできます。本号は「学習意欲」の育て方、生かし方を絶対評価と関連させて特集を組みました。
(江部 満)
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- 明治図書