- 特集 これだけは教えたい「学習のしつけ」
- 提言・望ましい学習態度をつくる「学習のしつけ」とは
- 鉛筆の筆圧を強くさせよう
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- 自らつくり出し自らを高められるものに
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- 自律的な学習態度を育てる学習のしつけ
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- 授業参加のかまえを作る
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- 学習方法を主体的に学ぶ態度のしつけ
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- 教師の指示が通らない―その原因は何か
- まず、聞かせること、そして具体的に話すこと
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- 指示の仕方に原因がある
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- 重い原因と軽い原因
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- まとまらない学級―その対策を考える
- 統率力・人間関係・社会性
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- 優れた学級経営、実践を追試する
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- 行事を通してまとまりを育てる
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- 「学びの共同体」をつくる学級づくり・授業づくり
- 低学年/黄金の三日間でほめまくってルールづくり
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- 中学年/学びの合い言葉
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- 高学年/良質の聴衆をつくることが基本
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- 中学校/規範とルールを機能させる
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- 国語学習を支える「学習のしつけ」とは
- 当たり前の「しつけ」〜他者を意識すること〜
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- 読み返し、訂正してから提出する
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- 学習のしつけは一生の財産となる
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- 社会科学習を支える「学習のしつけ」とは
- 日常的に書く習慣をつける
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- 情報収集に関する四つのしつけ
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- 指示の徹底でルールを定着させる
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- 算数・数学学習を支える「学習のしつけ」とは
- 丁寧に続けられる子どもを育てるのが学習のしつけの基本である
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- 「向山型算数平均90点」を支える「しつけ」の指導
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- 学習方法・学習習慣も教科指導の一環として
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- 理科学習を支える「学習のしつけ」とは
- 学習システムを身に付けさせる
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- 飛び込み授業で意識した学習のしつけ
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- 「学び方」の見通し・継続・習慣化
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- 道徳学習を支える「学習のしつけ」とは
- 「学級経営」と「討論」
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- 道徳に特化したしつけはない
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- 言葉を大切にすることから
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- 家庭学習の「しつけ」を見直す
- 学校で、家庭学習の仕方を教えよ
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- 「家庭学習のしつけ」を保護者にアドバイスしよう
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- 家庭学習は、ほめてしつける
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- 絶対評価で問われる教師の責任とは
- 評価基準表と個人別資料はあるか
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- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第17回)
- 継続17年/ミニ講座の連続で教師修業
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- 〜法則化ふくの会〜
- 教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第18回)
- 全員皆勤サークル
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- 〜TOSSブルーライト〜
- 教師修行への私の助言
- 数字を読みこなす力を身につけよう
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- 国語科の到達目標チェックの方法 (第9回)
- 「話すこと・聞くこと」の目標チェック
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- 〜評価の観点を組み合わせた目標〜
- 算数科の到達目標チェックの方法 (第9回)
- 向山型算数は教科書通りだからよくわかる
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- 〜同時進行の「飛び込み授業」(後編)〜
- インターネットの活用法 (第9回)
- インターネット活用のゲームサイトを授業で使う
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- 授業研究ニュース (第9回)
- 学力向上のアクションプラン、04年度は56億円
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- 補充学習・発展学習の進め方 (第9回)
- 補充学習の実践プラン例
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- 指導と評価の一体化をめざして (第9回)
- 評価から指導方法を考える W
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- 編集後記
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編集後記
○…子ども一人ひとりに基礎・基本の学力を効率よく学ばせ、確かな学力として定着させていくためには、学習力を育てるための「学習のしつけ」が注目されています。しかし他方で「チャイムが鳴ったらすぐ席に着く」などの目標を決めた取り組みだけでは、生活指導にはならないという批判もあります。むしろ学級の自治能力を育てることが先ではないかというわけです。そのため対話、討論、共感、納得、合意などの経過をふまえることが大切だというわけです。
○…これらは学級が集団での動きを前提とすることから問題になることです。一人ひとりがバラバラに動いていたのでは、学校教育は機能しないわけです。学校における「しつけ」は教育の枠組みを前提にしているわけですから「集団生活への適応」が出来ないと学習は成り立たないことになります。
○…いま問題視されている「学級崩壊」は、戦前から続く小学校の「学級王国」と言われてきた学級担任制の崩壊を示唆しているという意見もあります。しかし学校の公的組織的側面は、学級集団が学校教育の目的を達成するために結成された社会的集団であることを再確認する必要があります。これは、たまたま集められた者同士に過ぎないにもかかわらず、学級は子どもたちにとって強制的な生活集団であり学習集団であるということなのです。
○…先の例の如く、チャイムが鳴っても席に着かない場合、「早く席に着け」とどなることになります。これは管理主義的、画一的指導に陥る危険があり、教師の指導力が問われることになります。ここから「学びの共同体」としてのさまざまなメリットを生かそうとする協力原理が注目されることになります。そのためにも「学習のしつけ」が改めて注目されることになるわけです。
(江部 満)
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- 明治図書