授業研究21 2004年1月号
「指導力アップ」何を期待されているか

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授業研究21 2004年1月号「指導力アップ」何を期待されているか

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2003年12月
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「指導力アップ」何を期待されているか
提言・中教審の「指導の充実・改善」をどう読むか
学習指導要領の部分改訂も結構だが今こそ学校が取り組まなければならないこと
山極 隆
指導力の低下を招くドリル学習
加藤 幸次
子どものために「規制緩和」を最大限に生かせ
安彦 忠彦
各学校での「充実・改善」が基本
長尾 彰夫
画一主義からの脱却が必要
柴田 義松
「発展」の二つの解釈
田中 耕治
「確かな学力」の育成で期待される「指導力アップ」
多様化に柔軟に対応できる力量のアップを!
河合 剛英
指導力のない教師が教壇を去る日
大森 修
「確かな学力」を保障する授業を組み立てよう
岡田 健治
生涯に役立つ教師の指導力アップ
柏木 英樹
ペーパーテストで測りにくい思考力・判断力・表現力の「評価力アップ」
学習評価の手順、基準、優先順
長瀬 荘一
目に見えないものの評価は、顕在化させてみる
山田 一
子どもを「みる」ための目を養う
笹川 義孝
潜在的な思考力・判断力・表現力を顕在化させる
堀 裕嗣
個に応じた指導の改善を図る「指導力アップ」
赤鉛筆の指導力をつける
迫田 一弘
個に応じた指導も全体に対する指導も同じ
甲本 卓司
個々のからだを満たす活動を土台に
岩下 修
「空白禁止の原則」で指導力アップを図る
瀧沢 広人
補充的・発展的な学習を充実させる「指導力アップ」
補充・発展教材を積極的に使うこと
有田 和正
多量のプリントを与えず、噛んで含める説明もしない
水野 正司
社会科の発展学習を支える教師に求められるものは
鎌田 和宏
効果的なピンポイント補充学習
岡田 篤
保護者・地域社会への説明責任を果たす「指導力アップ」
「必達目標設定・公開」が指導力アップにつながる
槇田 健
まずは自校の実態を数値で把握する
鈴木 智光
必達目標&TOSS授業技量検定
田上 善浩
子どもと保護者の満足度アップ
向山 行雄
総合的な学習の時間を明確化させる「指導力アップ」
子どもを見つめ、適切に対応する
田中 力
教科の専門性を基盤により高い指導力を
植西 浩一
子どもの目線で進める授業の実践力を
中谷内 政之
個の生き方に統合する営み
高木 要志男
絶対評価で問われる教師の責任とは
「活動知」を育てる教育評価
高橋 勝
教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第19回)
TOSS福井めざましい女性教師、若手教師の模擬授業への挑戦
高橋 正和
〜TOSS福井〜
教師修業への挑戦―サークルで学ぶ (第20回)
法則化甲府サークル風 夢を追いかけて、明るく楽しく学びあう
山口 正仁
〜法則化甲府サークル風〜
教師修行への私の助言
三つの生活信条をモットーに
明石 要一
国語科の到達目標チェックの方法 (第10回)
「読むこと」の目標チェック
須田 実
〜その基本的な分析視点〜
算数科の到達目標チェックの方法 (第10回)
「四通りの式をすべて書いてごらんなさい」
木村 重夫
〜少人数「発展コース」指導のポイント〜
インターネットの活用法 (第10回)
TOSSランド活用の技術をマスターする
谷 和樹
授業研究ニュース (第10回)
学力向上のアクションプランに56億円
安達拓二
補充学習・発展学習の進め方 (第10回)
発展学習の実践プラン例
竹川 訓由
指導と評価の一体化をめざして (第10回)
検査を指導に生かす
陣川 桂三
編集後記
江部 満

編集後記

○…文部科学省の中央教育審議会は、学習内容の上限を定めた学習指導要領の「歯止め規定」を削除することを求める答申をこのほどまとめました。歯止め規定を排除し、子どもの学力低下を防ぐための措置としています。

○…以前より学習量を三割減らした現行の指導要領では、教科書検定などで徹底され、理数系教科書が薄い内容となっており、これまでにも多くの批判が噴出していました。特に「ゆとり教育」への批判は厳しく、文部科学省も徐々に軌道修正を図ってきたとの印象があります。しかし、いまなお、一部の大学教員や文部官僚の間には、ゆとり教育が子どもたちの個性や独創性を開花させるという考え方が根強いのも事実です。現場では学力低下を防ぐための補修授業や発展学習への取り組みもすでに行われています。

○…中教審の答申を受けた文科省は学習指導要領の改訂に着手すると伝えられています。これまでの十年に一回の改訂では時代遅れとなるからだとの意見も出ているからです。見直しのポイントとして、これからの子どもには、知識や技能・思考力・判断力・表現力や学ぶ意欲までも含む「確かな学力」が必要とされており、グループ分けによる習熟度別学習については小・中の指導要領に「補充的、発展的な学習」の例示を追加するよう求めています。さらに体験的活動重視の「総合的な学習」について趣旨の明確化などを促しています。

○…本号はこのような背景を基に、教師への「指導力アップ」がどう期待されているか、実践提案を中心に特集を組みました。

(江部 満)

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