- 特集 力をつける校内研修の改革プラン
- 提言・これからの校内研修の在り方
- 基礎的・全体的な内容とグループ別の自己点検・評価を!
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- 学力調査の結果を生かした校内研修の推進
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- シミュレーション力を向上させる
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- 新任教員の大量採用時代に備えた研修を
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- 若い教師が積極的に参加できる研修を
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- 《前頭前野》を刺激する
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- 校内研修の改革プラン
- 学習指導要領改訂への対応
- 「基礎教師力」の養成を
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- 「不易流行」の実践を創造する三つの視点
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- いじめ問題への対応
- 発見・対処のシステムで、いじめ問題に取り組む
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- 《いじめの芽を摘むこと》に重点を置く
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- 思考力・表現力の育て方への対応
- 学校支援委員としての体験から
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- 国語ミス退治運動に校内研修改革のヒントあり
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- 発展的・補充的指導への対応
- 何を「補充」「発展」させるのか―基礎・基本指導の明確化から―
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- 個々の生徒を研究の中心に
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- 学校図書館の活用への対応
- 即授業に結びつく校内研修にする
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- 学校図書館を使って模擬授業をする
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- 学校の自己評価問題への対応
- 学校経営案のセットで研修すべし
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- 教師の授業力に視点を当てた研修システム、評価システムを構築せよ
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- 特別支援教育への対応
- 授業を見せる・授業を見る
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- 模擬授業から逃げる教師は、ぜったいに力がつかない
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- 教師の「指導力」向上への対策
- キーワードは、「意識改革」
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- 校内研修でこそ継続的な研究授業を
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- 授業力ある教師による授業への代案が示される研修を実施する
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- 「指導力」の向上は、「授業を見てもらう」「批評をされる」以外にない
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- 指導力向上の近道は、TOSS授業ライセンスに挑戦すること
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- 若手教師の「指導力」をどう向上させていくか
- 情熱を燃やす人材を確保し、プロ教師を育成する厳しい環境を創る!
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- してみせて いってきかせて させてみて そしてほめること
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- 憧れに向かって模擬授業を行い、授業の腕を磨く
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 得意な分野をもつことの意味
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- 読解力向上をめざす授業づくり 国語科でめざす授業づくり (第1回)
- 新聞記事を批判的に読む力を育てる―メディアリテラシーの授業―
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- 読解力向上をめざす授業づくり 社会科でめざす授業づくり (第1回)
- 社会科の授業で、どのようなPISA型読解力をつけるのか
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- 読解力向上をめざす授業づくり 算数科でめざす授業づくり (第1回)
- PISA型読解力を伸ばす算数問題(上)
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- 読解力向上をめざす授業づくり 理科でめざす授業づくり (第1回)
- 自然の解釈は「非連続型テキスト」の解釈に他ならない
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- 日本人の気概を教える 《小学校》 (第1回)
- 国際社会で堂々と渡り合える日本人を育てる!
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- 日本人の気概を教える 《中学校》 (第1回)
- 鉄鋼の父 本多光太郎
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- 子どもの規範意識の育て方 (第1回)
- 「規範」の本質の確認から
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- 授業の技を磨く (第1回)
- 強い願いをもって努力と挑戦を継続する
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…「教師の資質向上」は時代の変化に応じて、その内実を問うべきだと常に言われてきました。かつての全連小の「校内研修」の調査結果でも「教員の資質・能力の向上」が最も多く占めていたことがあります。六十年代に「教育の現代化」運動がおきた時には、高度の指導技術が教師に要請されたことがあります。八十年代に入って「ゆとりと充実」の教育のスローガンになって、学校裁量の時間が問題になりました。しかし、「学力低下」の批判の下に、「ゆとり教育」も終焉を迎えつつあります。
○…このように時代の変化に応じて「教師の資質・能力」への批判や期待も大きく変わってきます。先の全連小の調査で教員の取り組みでは「大変積極的」としながら、一方で「教職員の意識高揚」を五割以上が求めているという矛盾がありました。もちろんこの調査は校長主体であることから、矛盾が出たのでしょうけれど、研究授業を申し出る教師が少ないという嘆きも一方で聞かれます。ある校長は次のように語っています。「授業の公開なくしては教師の力量の向上はまず期待できない。授業展開の技量というのは、理屈や知識でいくら分かったつもりでいても、実際の体験なくしては教師の身に付かない。研究の内容の具体化と焦点化、指導案の簡素化等、指導者の負担の軽減を思いきって図り、時代にマッチした軽いノリで取り組める授業や、各教師個人が自分の研修テーマに沿っての公開授業を基にした研究等を大いに進めて行きたい。」(『現代教育科学』一九九四年十月号、阿部惣一氏)
○…そのためにも「情報収拾の方法」を改善する必要があるのではないでしょうか。視野の広い研修を展開するためにも、と思います。本号はそのための改革プランを特集しました。
(江部 満)
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- 明治図書