授業研究21 2007年6月号
最初の五分で子供を掴む成功例

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授業研究21 2007年6月号最初の五分で子供を掴む成功例

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2007年5月7日
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 最初の5分で子どもを掴む成功例
提言・なぜ最初の5分が大事なのか・導入の技術を深める
思考様式を初期化し、心を合わせる時間
長瀬 荘一
授業に「枕」はいらない
藤井 千春
「終末」からみた「導入」の新たな工夫点の模索を
片上 宗二
導入即展開の探究的な授業を
左巻 健男
数学的問題意識からやる気にさせる
池野 正晴
効果的な「導入の決め手」・どこに重点を置くか
(国語)授業開始5分を決める教師力
田近 洵一
(国語)知的興奮を掻き立てる課題の提示
大内 善一
(社会)ポイントは教師の意図的指名
北 俊夫
(算数)funnyだけではなくinterestingに
渡邉 伸樹
(理科)全員参加・体験・逆転現象
小森 栄治
導入・展開・終末の指導過程は破綻した
大森 修
国語科授業の導入・成功した事例
型から入ること・型を破ること
岩ア 淳
音読・朗読で心身を活性化させる
岩下 修
誰でもできる活動から授業に入る
平松 孝治郎
具体物で勝負!―児童の五感に響く導入の工夫―
草村 久美子
社会科授業の導入・成功した事例
授業はシンプルに、いきなり本題から入る
吉田 高志
ベースは視覚情報
小林 義典
意欲的に学習する4つの指導
丹後 靖史
地図を使った授業の導入 じっくり「見て」「気づき」「考える」
山田 達夫
算数・数学科授業の導入・成功した事例
授業の導入に「作業指示」を入れる
津下 哲也
ちょっとしたコツが子どもたちの気持ちを掴む
工藤 克己
実物を示す活動を取り入れた導入が効果的であった
板倉 弘幸
どの子もできる活動から授業に突入する
刀祢 敬則
理科授業の導入・成功した事例
「先生の超能力」―「空気や水をとじこめると」(4年)―
安岡 昭和
モノの提示の仕方次第である
迫田 一弘
具体物を示して知的な作業をさせる
新牧 賢三郎
導入はクイズ形式で知的に楽しく!
山本 恒嗣
熱中・集中した授業づくり
勇 和代
教師修業への助言
「心の作法」が技を支える
長南 博昭
読解力向上をめざす授業づくり 国語科でめざす授業づくり (第3回)
「8つの基礎的な言語活動」全体の枠組み試案
椿原 正和
読解力向上をめざす授業づくり 社会科でめざす授業づくり (第3回)
連続型と非連続型が混在したテキストは「問いと答えの構造」になっている
谷 和樹
読解力向上をめざす授業づくり 算数科でめざす授業づくり (第3回)
非連続型テキストと連続型テキストとを結びつける
木村 重夫
〜絵から文章題をつくり、文章題に合った絵を描く〜
読解力向上をめざす授業づくり 理科でめざす授業づくり (第3回)
五感を生かして観察させる
新牧 賢三郎
日本人の気概を教える 《小学校》 (第3回)
世界に和食を広め定着させた日本人
河田 孝文
日本人の気概を教える 《中学校》 (第3回)
日本の技術を「数値」で伝える
竹田 博之
子どもの規範意識の育て方 (第3回)
「善行快感」を育てる
野口 芳宏
授業の技を磨く (第3回)
「技」発掘の原点は「はてな?発見力」ではないか
有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

○…大森修氏は「最初の発問・指示が授業を決める」と提言していました。(本誌二〇〇四年十月号)斎藤喜博氏も「最初の発問は特に重要」と発言していました。しかし、なかなかこれが教師の常識とはならなかったようですが、最近は大森氏が指摘されたように、「第一発問、第一指示が導入五分で子どもの心を?む」コツとして注目されるようになりました。

○…国語科授業の導入では、岩下修氏は、「前置きはしない。その時間に扱う教材にいきなり向かわせる。全員が参加でき全員が知的になるようなゆるみのない活動を、つぎつぎとさせていく」と提案しています。そのため岩下氏は、敢音読で導入、柑新出漢字の学習、桓ドリル的な作業、棺段落の番号づけ、款問題の提示などを実践されています。

○…社会科授業の導入では、長谷博文氏は「すべての子どもを引きつけること」をめざし、敢資料(もの、写真、絵ほか)を提示する、柑だれでも考えられそうなことをテンポよく問うて答えさせる、桓パフォーマンスで刺激する、ことを提案しています。さらに簡単な作業的活動を入れることも大切としています。

○…算数・数学科授業の導入では、池野正晴氏が「問題設定までを仕組む」ことを提案しています。「全員が取り組める既習の問題(教師の問いとしての導入の課題)を挑戦的に提示する。子どもたちの挑戦意欲をくすぐったりほめたりしながら、うまくのらせることが引き込むことになる」と提案しています。

○…理科授業の導入では、「あっと思わせる演出を」と小森栄治氏は提案しています。ものがなくては理科の授業ではない、実物があるだけで、子どもの視線が集中するからだ、というわけです。実物の魅力は大きいというわけです。本号は最初の五分で子どもを掴んだ成功例を集める特集です。

(江部 満)

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