授業研究21 2007年7月号
「つまずき」を生かす授業の発見

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授業研究21 2007年7月号「つまずき」を生かす授業の発見

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2007年6月5日
対象:
小・中
仕様:
B5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「つまずき」を生かす授業の発見
提言・「つまずき」を授業に生かす
「つまずき」を生かす思想―「逆転の発想」に学ぶ―
田中 耕治
「つまずきノート」で経験の集積を
内藤 一志
つまずきをプラスにするリフレクションを取り入れる
關 浩和
その功・罪から「新展開」させる―「学び論と指導論」の断章―
阿部 好策
「つまずき」を発問で仕掛け、評価で励ます
深澤 広明
戦後授業研究史に見る「つまずき」の生かし方
山下 政俊
「つまずき」を生かした名人技に学ぶ
東井義雄に見る「つまずき」の生かし方
大槻 和夫
斎藤喜博に見る「つまずき」の生かし方
吉川 廣二
有田和正に見る「つまずき」の生かし方
古川 光弘
野口芳宏に見る「つまずき」の生かし方
柳谷 直明
向山洋一に見る「つまずき」の生かし方
板倉 弘幸
「つまずき」を生かした国語科授業の発見
「つまずき」を発見し、生かす授業づくりへ
木下 美和子
つまずきを生かしてイメージの共有化を図る
岡田 定之
電子辞書の活用で「つまずき」を撃退する!
駒井 康弘
つまずきこそ宝―詩「道程」鑑賞指導から―
関屋 法生
「つまずき」を生かした社会科授業の発見
学び合う集団における「つまずき」は、重要な思考の機会を与える
本宮 武憲
「つまずき」を生かし、討論できる子どもを育てる
田口 広治
つまずきを生かす発問をする
菅原 光敏
どのように“しかける”のか
黒木 俊治
「つまずき」を生かした算数・数学科授業の発見
「つまずき」は、教材研究の糧
赤井 利行
「どうして?」の連続で深まる学びの時間
田中 博史
「つまずき」を生かす算数ミス退治運動の授業
福山 憲市
意図的、意識的に「つまずき」を生かして授業を組み立てる
月安 裕美
「つまずき」を生かした理科授業の発見
「つまずき」が授業になる
善能寺 正美
つまずきをつかみ次時へのステップに!
森 康行
原理の発見と実用化を両輪としてこそ理科教育だ
大堀 真
「思いこみ」がつまずきをつくっていないか
秋間 崇
熱中・集中した授業づくり
野口 澄
教師修業への助言
リサーチと仲間づくりとチャレンジ精神
西岡 加名恵
読解力向上をめざす授業づくり 国語科でめざす授業づくり (第4回)
全国学力テスト「国語A」漢字問題をこう分析する
椿原 正和
読解力向上をめざす授業づくり 社会科でめざす授業づくり (第4回)
社会科で扱う連続型・非連続型テキストの指導原理は「時間の経過」で説明できる
谷 和樹
読解力向上をめざす授業づくり 算数科でめざす授業づくり (第4回)
全国学力テスト「算数B」問題5番はなぜ解けなかったか
木村 重夫
読解力向上をめざす授業づくり 理科でめざす授業づくり (第4回)
地球上で太陽を作る
新牧 賢三郎
日本人の気概を教える 《小学校》 (第4回)
地球温暖化で存亡の危機に立つ国を支える日本人
河田 孝文
日本人の気概を教える 《中学校》 (第4回)
がんばれ!日本のものづくり
竹田 博之
子どもの規範意識の育て方 (第4回)
「小事が大事」ということ
野口 芳宏
〜授業の中で育てる規範意識〜
授業の技を磨く (第4回)
「天才」とは努力して「技」を身につけた人だ
有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

○…授業における子どもの「つまずき」について、絶えず診断しそのための改善策を考えているか、という問いかけが先輩教師から提言されています。「自分が子どもをつまずかせていないか」という疑問を常に抱いていることが、授業改善の緒になるという提言です。

○…たとえば、『村を育てる学力』を著した東井義雄氏は子どもの「つまずき」を「生活の論理」と「教科の論理」の両面から探り、わかる授業を組織しようと努力していました。島小で著名な斎藤喜博氏は「○○ちゃん式まちがい」として、まちがいを定式化することにより、子どもたちの認識、理解をいっそう確かなものにしようと提言しています。

○…授業において「つまずき」を生かすことは重要な意義をもつものであり、それゆえ子どもがまちがうことは「宝」であるとまで『授業研究・重要用語三〇〇の基礎知識』では主張されていました。つまり、授業で「つまずき」を生かすためには次の三点が必要と強調されていました。第一は、子どもの論理に即した授業を構想したいということ。「つまずき」を大切にすることは、授業において一人ひとりを大切にすることだというわけです。それは子どもたちの授業への参加を保障することにもつながるわけです。第二は、「つまずき」を予想し、対立・分化のある授業展開を構想することができるということです。第三は、「つまずき」を予想し、教科内容や教材の構成を組みかえることで、より子どもたちの認識過程に即した授業を構想しうるという利点です。前著には「正答主義が克服され、学びの回復が導かれる」と結んでありました。

○…本号は改めて、授業における「つまずき」の生かし方を取り上げてみました。

(江部 満)

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