授業研究21 2008年9月号
反復学習で「習得力」を確かにする

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授業研究21 2008年9月号反復学習で「習得力」を確かにする

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2008年8月4日
対象:
小・中
仕様:
B5判 77頁
状態:
絶版
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目次

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特集 反復学習で「習得力」を確かにする
提言・「習得力」を確かにする反復学習とは
頭を使った反復の仕方へと育てる
無藤 隆
求められる新しい「反復学習」―「反復学習」の構造化の試み―
片上 宗二
「習得力」を確かにする反復学習―三つの要点
伊藤 説朗
習得内容と到達目標を自覚させること
吉永 幸司
授業をパーツにし、子どもたちが熱中するシステムにする
谷 和樹
どんな反復学習が国語の「習得力」を確かにするか
生きた「言葉の力」を獲得させるための反復学習
二瓶 弘行
要は、ふりかえり
青山 之典
学習課題の工夫で反復学習を楽しく
須郷 和歌子
どんな反復学習が算数・数学の「習得力」を確かにするか
子どもたちが「考える」瞬間がある反復練習にすること
田中 博史
既習事項の活用と表現することで算数の学習を確かにする
今村 孝子
向山型算数なら、授業の中で自然と反復学習させられる
太田 政男
どんな反復学習が社会の「習得力」を確かにするか
「簡単で楽しい」を実感させる
渡部 栄二
反復学習―まずは授業で方法を身に付ける!
牛田 美和子
『学力補強プリント』から授業を始める
染谷 幸二
どんな反復学習が理科の「習得力」を確かにするか
印象に残る演出と楽しく効果的な反復練習で習得力を確かにする
大野木 一雄
変化のある繰り返しで「ものの燃え方」を習得させる
迫田 一弘
知識面と技能面の反復練習
岩田 秀雄
「習得力」を確実にした私の実践
〔小学校の実践〕「書写」も教科書どおりに授業する
浅野 秀之
〔小学校の実践〕モジュールタイムのなかで
沼澤 清一
〔小学校の実践〕「一時に一事」「変化のある繰り返し」で説明する力をつける
田口 忠博
〔小学校の実践〕エラーレスラーニングがポイントだ
根本 直樹
〔中学校の実践〕物語体験を重ね「読解力」を育成する
植田 恭子
〔中学校の実践〕これまでの習慣と評価を変える―中学一年の漢字学習を例に―
M平 清志
〔中学校の実践〕変化のある繰り返しで取得力を養う
間 英法
熱中・集中した授業づくり
深谷 幸恵
教師修業への助言
憧れをもつ
山田 一
現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第6回)
学ばない教師は教壇に立てない! 基礎学力をすべての子につけることはできない
甲本 卓司
探究型の授業をどう創るか (第6回)
「研究主任の仕事」とは何か
伴 一孝
授業力の上達論 (第6回)
「パッカー車待ち伏せ」と「断面図の色塗り」で内部情報を蓄積させる!
岡田 健治
授業力の鍛え方 (第6回)
声の小さい子どもへの対応から見える授業技量もある
大森 修
理科好きを育てる (第6回)
電磁石に入る前の復習(その2) どうしたら元の釘に戻るのか?
小林 幸雄
理科教育復興論 (第6回)
実験の無い授業から、知的興味を高め、楽しい実験のある授業へ
武村 重和
教師修業のために (第6回)
教材研究のしかたを磨く―寺社の何を取り上げるか(4)
有田 和正
教材・授業開発研究所情報
古川 光弘
編集後記
江部 満

編集後記

○…中教審の学習指導要領改善の答申にあるように、義務教育の目的の一つとして、社会において自立的に生きる基礎を培うことを規定したことや理数教育を中心に教育課程の国際的な適用性が一番問われている状況を踏まえ、系統性に留意しながら「確実な習得を図る上で、学校や学年間等であえて反復(スパイラル)することが効果的な知識・技能の習得等に限って、内容事項として加えることが適当である」としています。

○…ここでは、基礎的・基本的な知識・技能の習得のために、反復学習が勧められているわけです。

反復学習が見直される背景には、文科省が「学びのすすめ」をアピールした中で、確かな学力向上のために「繰り返し指導」を強調してきたという背景もあるようです。

しかし反復学習といっても、繰り返す内容によってその方法も異なってくるわけで、機械的な反復学習は、単純な読み書き計算や運動技能のような基礎的技能に限定すべきだという説さえ出ています。

○…問題は永幸司氏(京都女子大)も指摘されているように、反復学習で伸びる子とそうでない子との分析が必要といえそうです。反復学習に時間をかけても学力が伸びない子もいるわけで、その理由分析も必要となるでしょう。

○…そこから反復学習の反省を求める意見も出てきます。現場の意見として「一回目はできたか、できないかを区分けする。二回目はできなかった問題のみをやる。三回目は時間を短くするようにする」(山口県の山田一氏の意見)というように、のんべんだらりと反復学習するのではなく、一回一回変化があることが子どもを飽きさせないというわけです。

○…基礎・基本の習得力を確実にするための反復学習の方法を究明したいとする特集です。

(江部 満)

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