- 特集 言語活動充実による「言語力」の向上
- 提言・「言語力」の充実がなぜ必要か
- 新しい学習指導要領と「言葉の力」
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- 「学力低下」から「学力向上」へ
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- 言語力の充実を経営目標に位置づけ、結果を出し、結果を公表せよ
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- 言語による体験の経験化の重要性
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- 事実と考えを区別して説明させよう
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- 「言語力」の向上・国語科ではどこに重点を置くか
- 「各教科等における言語活動」の基礎となる学習活動を
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- 教師の「聞き耳アンテナ」を研ぎ澄ます
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- 「言語力」育成のために、国語教育が今、問われること―授業と単元と基礎・基本―
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- 根拠を指摘し解釈を書く力を鍛える
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- 「言語力」の向上・算数・数学科ではどこに重点を置くか
- 算数・数学の学びと言語活動の充実
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- 数学ならではの「論理」教育を
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- 言語活動を進める3つのポイント
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- 基本の型を身につけさせる。そして繰り返して習熟させる
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- 「言語力」の向上・社会科ではどこに重点を置くか
- 「言語力」を分析し優先順位をつけて着実に実現を図る
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- 一人歩きする歴史学・社会科学の「言葉」
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- 資料をもとに論理的な思考をさせる授業がその中核
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- 自らの価値判断を問う学習過程・活動を仕組む!
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- 「言語力」の向上・理科ではどこに重点を置くか
- 問題解決の各過程で言語技法の導入を
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- やはり概念形成と読解力・発表力の育成
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- 討論の授業を行うと「言語力」が向上する
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 言語力向上と「体験活動の充実」
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- 現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第5回)
- 教師力を高めるシステム作りが必要である
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- 探究型の授業をどう創るか (第5回)
- 向山型「分析批評」しかない
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- 授業力の上達論 (第5回)
- カード分類で内部情報を蓄積させる!
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- 授業力の鍛え方 (第5回)
- 松藤司氏の代案提示に学ぶ
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- 理科好きを育てる (第5回)
- 電磁石に入る前の復習に、4時間は必要である(その1)
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- 理科教育復興論 (第5回)
- 応用軽視から、応用重視の理科教育に変革
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- 教師修業のために (第5回)
- 教材研究のしかたを磨く―関係あるものから本論へ(3)
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…文科省の「教育課程改善の基本方向」によりますと、特にこれまでの手立てにおける課題として五点を挙げている中で、注目すべきは第二点の「子どもの自主性を尊重する余り、教師が指導を躊躇する状況があったとの指摘があること」の記述が見られたことです。これは戦後教育でしばしば指摘されてきた児童中心主義の弊害を取り上げたものであり、教師主導型への転換を意味していると言えることでしょうか。
○…さらに、第四点として挙げられている「各教科において基礎的・基本的な知識・技能の取得とともに、観察・実験、レポートの作成、論述といった知識・技能を活用する学習活動を行うためには、現在の授業時間では不十分」という重要な指摘も見られました。
○…このような背景を基に、教育内容に関する主な改善事項として六点挙げられていますが、本誌では「言語活動の充実」に焦点を当てました。解説では次のように主張されています。「言語は、知的活動(論説や思考)やコミュニケーション、感性、情緒の基盤であり、国語科における指導の充実とともに、各教科等においても国語科で培った能力を基本に言語活動を充実する」とあります。
○…さらに別項で「各教科等における言語活動の充実は、今回の学習指導要領の改訂において各教科等を貫く重要な改善の視点である」と強調しています。
○…これらのことから新しい学習指導要領がめざす「生きる力」の育成には、言語能力を育てることが不可欠であると考えていることが分かるではありませんか。そのために「基礎的・基本的知識技能」を確かに習得させ、これらを活用する「思考力、判断力、表現力」等を育むための学習活動の充実を求めていると考えるでしょう。本号はそのための各教科における方策をご提案いただく特集です。
(江部 満)
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- 明治図書