授業研究21 2008年7月号
「移行期」重点課題にどう迫るか

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授業研究21 2008年7月号「移行期」重点課題にどう迫るか

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2008年6月9日
対象:
小・中
仕様:
B5判 77頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「移行期」重点課題にどう迫るか
提言・「移行期」どこに重点課題を絞るか
バランスのとれた統合的教育観を
市川 伸一
まずは、経営戦略の組み立てを
天笠 茂
目的的な言語表現活動を
花田 修一
思考力・判断力・表現力育成方略の開発
岩田 一彦
算数・数学と理科の指導内容に留意する
日置 光久
「活用能力」を伸ばすための方策
国語科では「活用能力」をどう伸ばすか
佐藤 洋一
社会科では「活用能力」をどう伸ばすか
小原 友行
算数・数学科では「活用能力」をどう伸ばすか
山口 武志
理科では「活用能力」をどう伸ばすか
小森 栄治
教科横断型の学習をどう進めるか
情報教育・どこに注目するか
關 浩和
環境教育・どこに注目するか
松崎 力
ものづくり教育・どこに注目するか
新牧 賢三郎
食育教育・どこに注目するか
戸井 和彦
スパイラル学習をどう構想するか
国語科学習の方法を改善する
東田 昌樹
社会科学習の方法を改善する
谷 和樹
算数科学習の方法を改善する
田中 博史
理科学習の方法を改善する
小林 幸雄
道徳の授業・改めて1時間の質が問われる
1時間の道徳の授業を要に道徳教育を構想する力をつけよう
押谷 由夫
教師の意識改革と魅力的な道徳資料
大江 浩光
「『他者』の存在」を意識せよ
長野 藤夫
熱中・集中した授業づくり
田中 桂子
教師修業への助言
「子どものモデルとしての教師」であれ!
安彦 忠彦
現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第4回)
基礎基本の「習得」には、個別評定を入れた授業システムが必要である
甲本 卓司
探究型の授業をどう創るか (第4回)
「探究型」にならないのはなぜか
伴 一孝
授業力の上達論 (第4回)
内部情報を蓄積させる方法は、さまざまある!
岡田 健治
授業力の鍛え方 (第4回)
特別支援教育が教師の「術」と「学」を試している
大森 修
理科好きを育てる (第4回)
うまくいかなかった実験は、新たな発見のチャンスでもある
小林 幸雄
〜4年「水のすがたとゆくえ」〜
理科教育復興論 (第4回)
新教材の四年「直列つなぎと並列つなぎ」 科学の一つの知識を教えるのではなく、子どもに四つの知識を授業で展開する
武村 重和
教師修業のために (第4回)
教材研究のしかたを磨く―関係あるものを調べる(2)
有田 和正
教材・授業開発研究所情報
古川 光弘
編集後記
江部 満

編集後記

○…昭和四三年告示の学習指導要領以降の改訂では、精選の名の下に全体として、内容や時間数が減少していたことを比較しますと、今回の改訂では授業内容、時間数ともに増加していることが目立ちます。しかも注目すべきは、知識・技能の「習得」にあたって、教師が徹底的に教えることの必要性が指摘されていることです。これまで子どもの学習を「支援」するという観点からの指導の転換と言えるでしょう。「教える」ことに禁欲的であったこれまでの指導方針の大きな転換と言えるのではないでしょうか。

○…今後求められる「知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等」の指導の在り方といっても、すぐ簡単に移行できるものではありません。平成二一年度から移行措置が開始されることから「校内研修体制の確立」も急務の課題と言えます。今回の改訂ではこれまでの移行措置とは異なり、先行して実施できるものは、二一年度から行われることが決まっているからです。例えば、読解力や表現力の育成などすべての教科での分析や要約、観察・記録などが求められているからです。

○…問題は国語力をすべての教科を通して高めると言われても、どのような学習方法や単元構成がよいのか改めて考える必要に迫られているからです。さらには新指導要領で強調されている「スパイラル学習=反復」は、これまでの復習中心でよいのかという問題も出てきます。

○…今回の改訂の特徴は、四〇年ぶりに授業時間数と教える内容を増やした点にあります。しかし、一部に批判がありますように、指導要領を変えただけで、学力が向上するかどうか。問題は「目標達成」が現状のままで進むかどうか、実践課題が山積していると言えるようです。

(江部 満)

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