授業研究21 2008年6月号
「発言」の取り上げ方で授業は変わる

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授業研究21 2008年6月号「発言」の取り上げ方で授業は変わる

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2008年5月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 77頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「発言」の取り上げ方で授業は変わる
提言・「発言」の取り上げ方でなぜ授業は変わるのか
葛藤を意図的に生じさせる
齋藤 勉
自分の立場を決めさせてから発言を取り上げる
野口 芳宏
予想される発言をもとに授業構想を
岩下 修
教師は、子どもの発言の眼ききであれ
河田 孝文
「発言」の取り上げ方の技術
指名の仕方
長谷 博文
板書の生かし方
平松 孝治郎
問題の与え方
水野 正司
ノート発言の生かし方
東田 昌樹
「発言」の取り上げ方―国語科授業の場合
挙手指名型からの脱却
林 多恵子
ノートを活用してクラス全員を巻き込む
神谷 祐子
子どもの発言の深層義を読む
柳谷 直明
三つの指針
堀 裕嗣
「発言」の取り上げ方―社会科授業の場合
情報の蓄積が集団思考を活性化させる
千村 学
A・B・Cタイプの発言があって力のある授業が成立する
西村 一夫
間違ったってへこたれない! 易から難へと発言を取り上げていく
奥 清二郎
「特別支援を要する生徒」への対応を意識して授業を組み立てる
染谷 幸二
「発言」の取り上げ方―算数・数学科授業の場合
誰もが発言できるようになる3つの指導法
中山 崇
子どもの発言を一点に収束させる時と多様に広げる時
木村 重夫
発言を取り上げる工夫は授業構想を持って
榎野 純
できることの繰り返しで成功体験を積む
渡邉 酷
「発言」の取り上げ方―理科授業の場合
子どもたちの予想を揺さぶり、意見を取り上げる
水野 彰子
子どもの「発言」を文脈で取り上げる
原田 剛
探究型で実感を伴った理解を図る
大前 暁政
間違い発言にも生徒なりの理由がある
小森 栄治
「発言」の取り上げ方―道徳の場合
三つの視点+α
大江 浩光
感動しましたで終わらせない取り上げ方
三好 保雄
「際立たせる」ことで心を育てる
長野 藤夫
熱中・集中した授業づくり
吉武 徹也
教師修業への助言
評価規準表がつくれる技術
長瀬 荘一
現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第3回)
新学習指導要領に対応した実践をする
甲本 卓司
探究型の授業をどう創るか (第3回)
「視点」があれば「探究」出来る
伴 一孝
授業力の上達論 (第3回)
授業成功の秘訣も授業失敗の要因も、すでに授業前に潜んでいる!
岡田 健治
授業力の鍛え方 (第3回)
算数の問題解決授業の「失敗」
大森 修
理科好きを育てる (第3回)
難しい内容を分かりやすく教えるポイント
小林 幸雄
〜5年「水溶液」ミョウバンの析出場面で……〜
理科教育復興論 (第3回)
新教材の授業研究 三年「重さとかさ」 冷たい授業から、熱い授業へ
武村 重和
教師修業のために (第3回)
教材研究のしかたを磨く―関係あるものを調べる(1)
有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
編集後記
江部 満

編集後記

○…「発言」の取り上げ方で授業の正否は決まると長谷博文氏は『発言の取り上げ方』の冒頭で主張されています。授業は教師の指名一つ、発言の取り上げ方一つで大きく違ってくると言うわけです。さらに、授業のねらい、目標に達するためには、どう指名していくのかについて、「誰に発表させたり、どの意見を取り上げるとよいのか」を考えるために必要なこととして次の二項を挙げています。第一は、子どもたちがどのような考えを持っているかを把握すること。第二は、ノートに考えを書かせること。

○…つまり発問後、ノートに書かせるから教師は子どもの考えを知ることが出来るというわけです。ところがこうした基本的なことを全くしない教師がいると嘆いていました。

○…この著作は『「プロの技術」を学ぶ』というシリーズの中の一冊であり、その中で長谷氏は野口芳宏氏の討論に導く時の指名の方法に衝撃を受けたとして、その順序を紹介しています。敢学力低位の子で間違っている考えの子、柑学力中位の子で間違っている考えの子、桓学力上位の子で間違っている考えの子、棺学力中位の子で正しい考えの子

○…実際に追試してみると、多くのことが発見できるとしていますが、最悪なのが「学力上位で正論を持っている子」を一番最初に指名することだ、としています。

○…さらに有田和正氏の「戦争の授業」を取り上げ、「冷たい戦争」と発言した子どものピントはずれのように思えた発言を取り上げた事例を紹介しています。この発言で授業が一変したそうです。何が子どもたちの思考の琴線を刺激するのかを見抜いたプロの有田氏の授業を称賛していました。本号は、授業中の「発言」の取り上げ方を事例で検討する特集です。

(江部 満)

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