- 特集 「法・ルール・きまり」の授業を創る
- 提言・法教育の実践的課題を探る
- 「未来の主権者」を育てるものに
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- 法は私たちのためにあるという視点
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- 共同体意識の形成が重要である
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- 法活動「ルールを作ろう」の実践を!
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- 批判的理解を基盤とする法教育
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- 小学校の「法・ルール・きまり」の授業づくりの視点
- 思いやりと合意の限界こそルールの意義
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- 授業づくりの三視点
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- 「法・ルール・きまり」は、授業を通して教える!
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- 中学校の「法・ルール・きまり」の授業づくりの視点
- 「犯罪」の視点から法教育にアプローチする授業づくり
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- 「きまり」の意味を伝え、プラスの効果を実感させることを中核にする
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- 視点は、「重い」
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- 社会科での「法・ルール・きまり」の授業づくり
- 社会的課題から法のあり方を考えよう
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- 確かな法認識から法意識の高まりへ
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- 「差異」を認め合う学びの構造化
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- みんなのために、みんなが決めるきまり
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- 国語科での「法・ルール・きまり」の授業づくり
- 国語科で教えたい、「生きるためのルール」
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- 知的不均衡のある授業で法・ルール・きまりに対する意識を高める
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- 教室コミュニケーションの確立
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- 道徳学習での「法・ルール・きまり」の授業づくり
- 新学習指導要領に見る「要」の視点
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- 道徳の時間を核とし学級生活全体を視野に入れた指導を工夫する
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- 発達段階を踏まえ、国際社会に生きる日本人の育成を
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- 「行動のモデル」を示す
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 実践・思索・読書の生涯修業
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- 現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第8回)
- 全国学力テストから学ぶ
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- 探究型の授業をどう創るか (第8回)
- 子どもが探究的に「問題」をつくり出す
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- 授業力の上達論 (第8回)
- 総合的な学習「ダンボールハウスの建設」で「生きる力」を育む!
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- 授業力の鍛え方 (第8回)
- 技術の廃棄が教師を堕落させた真犯人だ
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- 理科好きを育てる (第8回)
- シロツメクサの名の由来を授業する
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- 理科教育復興論 (第8回)
- 論理力のみでなく、発想力、表現力、話し合い能力、創造的態度を高める「物づくり活動」を!
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- 教師修業のために (第8回)
- 教材研究のしかたを磨く―シュガーロード再考(6)
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…新学習指導要領の移行措置案によりますと、総則、道徳、総合的な学習の時間、特別活動といった検定教科書のない部分は、二〇〇九年度から直ちに先行実施する、となっているようです。こうなりますと移行措置期間中から新課程の内容を基本的に前倒しして実施することになるわけです。
○…特に改訂された総則にあるように「児童が基本的な生活習慣、社会生活上のきまりを身に付け、善悪を判断し、人間としてしてはならないことをしないようにすることなどに配慮しなければならない」と一般方針で示していること、中学校の総則でも「公共の精神を尊び、民主的な社会及び国家の発展に努め、進んで平和的な国際社会に貢献し未来を拓く主体性のある日本人を育成するため、その基盤としての道徳性を養うことを目標とする、……その際、特に生徒が自他の生命を尊重し、規律ある生活ができ、自分の将来を考え、法やきまりの意義の理解を深め、主体的に社会の形成に参画し、国際社会に生きる日本人としての自覚を身に付けるようにすることなどに配慮しなければならない」としたことは、重要な意味を持っているといえます。
○…これらをとらえて改訂指導要領における「道徳教育の強化」だとして批判する向きもありますが、「法・ルール・きまり」の授業が教育活動全体で取り組むべき実践課題となってきたことを高く評価する向きもあります。
○…「法・ルール・きまり」の健全な法感覚、法意識の発達を通じて、子どもたちが自由な公正な社会の担い手として育つことは重要な教育的意味を持つものと考えます。そのためにも、どう授業づくりをめざすべきか「法教育」についての英知を集めたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書