- 特集 移行期・戦後教育観からの転換を図る
- 提言・教師力の育成―教えて考えさせる時代へ
- 基礎基本と考える力は二項対立ではない
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- 教師の授業指導力の育成
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- 「教えること」と「研究すること」
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- 国語科の移行期―戦後教育観からの転換を図る
- 「見えない学力」を育てる方法は―小論文の書き方指導である―
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- 改訂の「根本、本質、原点」に立って―枝葉の辻褄合わせではなく―
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- 系統学習と問題解決学習の統合―知識や技能の習得・活用を図るために―
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- 読解力の育成を最優先に
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- 社会科の移行期―戦後教育観からの転換を図る
- バランス型学力像、バランス型学習論に基づく新しい授業の創造を
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- 高度な専門性で教師が主導的に教える
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- レポートを作成させる
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- 「未来は明るい」ことを伝え続けていきたい
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- 算数・数学科の移行期―戦後教育観からの転換を図る
- 習得のさせ方と思考力、判断力、表現力―問題解決的な学習のあり方の追究を―
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- 対立からバランスへ
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- 子どもの学習のニーズに合わせた授業へ
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- 特殊な問題解決学習からの転換
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- 理科の移行期―戦後教育観からの転換を図る
- 理科教育の流れを知り、改訂の趣旨を理解し、実践し結果を出し、信頼を取り戻す
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- 習得⇔活用⇔探究の交流型授業を
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- 観察実験の技術を習得させる
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- 「教えて考えさせる」ことが、授業の基本的な枠組みである!
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- 体育の移行期―戦後教育観からの転換を図る
- 体育固有のねらいと内容の提示
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- 基礎的な動きづくりと体力づくり
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- キーワードは「学習内容の確実な習得を保証する」
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- 道徳の移行期―戦後教育観からの転換を図る
- 習得、探究、活用を押さえた道徳教育を―道徳の時間を要に全教育活動で徳性をはぐくむ―
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- 必要なるは「空気読めない力」
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- 「叩き込む」
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- 熱中・集中した授業づくり
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- 教師修業への助言
- 夢を語れる教員に
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- 現場からの提言・基礎学力強化プログラム (第9回)
- 人は、「壁」に出会ったとき考えるそれは、教師も子どもも同じである
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- 探究型の授業をどう創るか (第9回)
- 「最先端情報」を学び授業にかける
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- 授業力の上達論 (第9回)
- 近代史になるとトーンダウンする子に特効薬!「近代史人物カルタ」
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- 授業力の鍛え方 (第9回)
- 本や文書の読み合わせを職員研修に取り入れるべきだ
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- 理科好きを育てる (第9回)
- 「星座早見」の有効な使い方
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- 〜四年「星と月」〜
- 理科教育復興論 (第9回)
- 新教材「電気の利用」個人の自己活動よりも、教材の活用で小集団コミュニケーション能力を育成する
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- 教師修業のために (第9回)
- 授業づくり―まず板書計画から―
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- 教材・授業開発研究所情報
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- 編集後記
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編集後記
○…学習指導要領改訂に伴う移行措置について、文科省初等中等教育局から公表されました。それによりますと、敢改定された教育基本法の理念を踏まえて「生きる力」を育成すること、柑基礎的・基本的な知識、技能の習得とそれらを活用するための思考力・判断力・表現力の育成を重視すること、桓道徳や体育を充実し、豊かな心や健やかな体を育成すること、などを訴えています。準備期間として平成二十一年度、二十二年度の二年間を移行措置による期間としています。
○…今回の改訂は教育基本法が約六十年ぶりに改定された下での改訂であるという事実に、私どもは注目したいと思います。戦後教育はアメリカ占領軍によって「日本の弱体化」を目的としたとの説もあります。黒塗り教科書に続く教育の民主化等は、教育基本法の制定と教育勅語の廃止でした。ですから今回の教育基本法の改定は、旧法に掲げられていた「個人の価値」「男女の平等」などに加えて、「豊かな価値と道徳心」「自律の精神」「公共の精神」「主体的に社会の形成に参画」「伝統と文化の尊重」「我が国と郷土を愛する」などの理念が盛り込まれています。
○…ここで特に注目したいのは、新学習指導要領発表に先立って公表された中教審の改善についての答申です。(本年一月十七日)そこでは子どもの自主性を尊重する余り、教師が指導を躊躇する状況があった、とし、「自ら学び考える力を育成するという学校教育にとっての大きな理念は、日々の授業において教師が子どもたちに教えることを抑制することを求めるものではなく、教えて考えさせる指導を徹底し、基礎的・基本的な知識・技能の習得を図ることが重要」と説かれていました。移行措置期間にこの問題を改めて考えてみたいとする特集です。
(江部 満)
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- 明治図書