学校マネジメント 2005年8月号
戦後教育60年―その“光と影”を検証する

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学校マネジメント 2005年8月号戦後教育60年―その“光と影”を検証する

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2005年7月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 戦後教育60年―その“光と影”を検証する
戦後教育が失ったもの・発展させたもの
「個性」「自由」からの決別を
酒井 臣吾
児童中心主義の功罪
柴田 義松
いま、改めて「教師力」に思う
星村 平和
7つの克服課題が残っている
田中 博之
戦後教育は希望に燃えて出発した
深谷 昌志
「一斉」に「暗唱・暗算・暗記」では切ない
加藤 幸次
教育システムの精度を高め、目指すべき方向を失った
渡辺 尚人
日教組の文教政策 今、浮上せり!
糸井 清
法則化の授業に触れた時
金子 正雄
貧しさの中の豊かさ・豊かさの中の貧しさ
田中 統治
早分かりダイジェスト=エポックとなった教育問題とは―なぜあの時・あの方向に動いたのか―
敗戦直後のエポック―その光と影
片上 宗二
昭和20年代教育のエポック―その光と影
新堀 通也
昭和30年代教育のエポック―その光と影
牧 昌見
昭和40年代教育のエポック―その光と影
安達 拓二
昭和50年代教育のエポック―その光と影
貝塚 茂樹
昭和60年代と平成1桁代教育のエポック―その光と影
天笠 茂
平成2桁代教育のエポック―その光と影
岡本 薫
トピックで語る戦後教科教育の歴史―その“光と影”
トピックで語る国語教育の光と影
市毛 勝雄
トピックで語る社会科教育の光と影
棚橋 健治
トピックで語る算数教育の光と影
志水 廣
トピックで語る理科教育の光と影
森 一夫
トピックで語る音楽教育の光と影
八木 正一
トピックで語る図工教育の光と影
前田 康裕
トピックで語る体育教育の光と影
小林 篤
トピックで語る道徳教育の光と影
押谷 由夫
トピックで語る特別活動の光と影
飯田 稔
戦後教育のエポックメーキング―その“光と影”
人権教育の歴史
豊田 ひさき
教育問題の裁判
菱村 幸彦
民間教育運動の歴史
齋藤 勉
教員組合運動の歴史
勝岡 寛次
影響力のあった教育者群像
明石 要一
知ってるようで知らない?学校教育周辺の豆知識
学校建築の歴史と最新の話題・情報
長倉 康彦
給食の歴史と最新の話題・情報
藤原 能成
黒板の歴史と最新の話題・情報
藤井 総一郎
運動会の歴史と最新の話題・情報
根本 正雄
校歌の歴史と最新の話題・情報
吉川 廣二
儀式の歴史と最新の話題・情報
染谷 幸二
写真で語る学校の仕事―365日の記録 (第5回)
式、式、式、そしてまた式
大森 修
ドキュメントあなたの学校も参入しませんか!その道のプロが届ける“出前授業” (第5回)
食の教育プログラムを実施
佐桑 徹
勝方信一が発信する“教育の問題所在” (第5回)
「表現の自由」はどこへ行った?
勝方 信一
往復書簡―地方分権時代:トップと現場のコミュニケーション 新潟市・篠田市長と大森校長の教育問答 (第5回)
子どもの安全を確保する
往信 不審者から学校をどう守るか
篠田 昭
復信 「想定内」と「想定外」
大森 修
東京都が進める“学校経営診断”の構想 (第5回)
学校経営診断の診断手続について
黒崎 一朗
アジア的シチズンシップ―道徳教育の再構築 (第5回)
改めて内なる国家像とイデオロギー観の開示を
馬居 政幸
「される側」から見上げる「百花繚乱・教育改革プランの採点簿」 (第5回)
校長の人事権と指導力不足教員について
齋藤 武夫
新しいスクールリーダー像―30代・40代教師への提言 (第5回)
ミドルリーダーの条件―経営スタッフ型ミドル
小島 弘道
子どもの心―成長の軌跡にどう向き合うか (第5回)
嫌がらせ症候群の人々
高橋 良臣
校長の仕事日記―HPでの交流録 (第5回)
仕事日記は研究者との交流を生む
玉置 崇
心の健康・研究ネット発:子どもの学校ストレスとメンタルヘルス (第5回)
子どものメンタルヘルスを把握する
青木 紀久代
日本の教育をダメにしている―ヒト・モノ・コト (第5回)
私が国会議員に訴えた算数の問題解決学習の害悪
向山 洋一
文教ニュース
文科省が教職員定数改善を検討/教育改革と親の意識―日P調査
安達 拓二
編集後記
樋口 雅子江部 満
地域運営学校の志気 (第5回)
地域と創り育てる、ふるさとの文化
三原 徹

編集後記

○…斎藤孝先生の『声に出して読みたい日本語』がブームになり、教室で実践されるところも増えたようです。

 この声に出すがハイライトを浴びた時、「昔の学校では皆、声に出していたというのに、何で戦後消えたのでしょう」と、小社「国語教育」編集長・江部満氏に聞いたところ、「敗戦後、占領軍によって禁止されたから」だとか。

 たぶん、斎藤孝先生が新しく問題提起をされたと思っている方が多いと思いますが、実は戦前の学校では音読が主流だったのに、あれは軍国主義の流れを汲むものだということで禁止された結果が尾を引いていたとは…。

 たどってみると、こういう事例も少なくないのかも知れません。

 このような歴史を画したというか、歴史の断絶による?戦後の再出発も、もはや還暦を迎える歳月が流れました。

 人の一生でも、還暦を過ぎたら何事にも遠慮することはない―というのが大方の意見です。戦後教育も、還暦を迎えるわけですから、さまざまな次元の問題についての“光と影”をえぐっていただき、これからの教育界を担っていく若い教師の方々に「来し方行く末を

考えて欲しい」ということで、メッセージを残していただきました。

(樋口雅子)

○…文科省が実施した「義務教育アンケート」の結果が、去る十八日に公表された。「総合的な学習の時間」については、学力低下の批判の渦中で、小学校教員の半数が肯定的評価をしているのに対し、中学校教員は半数以上が否定的で、中学生の成績上位の生徒が「将来役に立つか分からない」との答えが目立っていた。教員の負担が大きいとされる総合的な学習の時間はもっと弾力的に運用されるべきかもしれない。

○…私の関心は「教員免許更新制」にあるが、結果は保護者の三分の二が賛成なのに対し、教員の賛成派は二五%、反対派は三四%となっている。教育長・首長・学校評価員らは六―七割が導入を支持していた。さらに校長・教頭の半数以上も導入に賛成しており、従来から管理職の指示に従わない問題教員や指導力不足教員に頭を悩まされている状況がわかる。指導力不足教員対策は、国家将来にかかわる大きな問題である。にもかかわらず現場教員の多くに危機感が感じられない。指導力アップのための努力も一部の教員であるところに問題の根は深い。

(江部 満)

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