楽しい体育の授業 2000年5月号
最新版:おすすめ準備運動36

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楽しい体育の授業 2000年5月号最新版:おすすめ準備運動36

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ジャンル:
保健・体育
刊行:
2000年4月
対象:
小学校
仕様:
B5判 76頁
状態:
絶版
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目次

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特集 最新版・おすすめ準備運動36
特集の解説
根本 正雄
実践事例
ウォーミングアップ/低学年
アクアビクスでウォーミングアップを
吉田 愛
低学年は遊びから
菊池 貴洋
セラバンドを使って楽しく準備運動
嶋村 由香里
ウォーミングアップ/中学年
<体全体のウオーミングアップ>と<ストレッチ>で準備万全
山口 正仁
ラインサッカーにつながるウオーミングアップ
大北 恭宏
言葉掛けで動きが変わる
松田 俊昭
ウォーミングアップ/高学年
ポーズに名前を付けるだけでストレッチが楽しくなる
柳川 義典
運動量を保障したウオーミングアップ
山口 收
脱力で身も心もリラックス!
白戸 禎子
基礎感覚・基礎技能づくり/低学年
リズム太鼓を使ったカエルの足打ち
渡部 敬
逆さのこわさをやっつける
森本 仙子
五種目走には魅力がいっぱい
村田 正樹
基礎感覚・基礎技能づくり/中学年
一斉指導に基礎感覚づくりの秘密あり
渡辺 龍哉
基礎感覚を飛躍的に伸ばす準備運動メニュー
大野木 一雄
マット運動のロール系は、ゆりかごでバッチグー
堀 利彦
基礎感覚・基礎技能づくり/高学年
バスケットボールの授業、最初の十分はこうする
東田 昌樹
リズム太鼓を使おう!!
漆山 仁志
なんでもない技をテンポ良く、繰り返す
並木 孝樹
体つくり/低学年
体ほぐしを利用した、友だちとのコミュニケーション
畑屋 好之
イチ・ニ・サン・シよ サヨウナラ
伊藤 均
変身で心ほぐし、体ほぐし
杉谷 英広
体つくり/中学年
中学年のストレッチはボール使って!
野崎 明
バランスを身につけるケンケン遊び
小貫 義智
ペアで楽しく体つくり
山下 敏彦
体つくり/高学年
シグナルランニングで楽しく体つくり
東 徹郎
ペアストレッチングで体ほぐし
浅尾 真治
固定遊具を時間差で生かそう
根本 直樹
仲間づくり/低学年
いつでもどこでも鬼ごっこ
小椋 一司
「お助けカード」で心も体ぽっかぽか
中川 隆芳
伝承遊び ネコとネズミ
小松 裕明
仲間づくり/中学年
みんなで仲良くトライアングルパスゲーム
荒井 健司
準備運動は、鬼ごっこで
藤縄 英治
手と手をつないで
毛見 隆
仲間づくり/高学年
パートナーを見つけて楽しく踊ろう
阿部 聖子
手のひら合わせて「ドーンじゃんけん」
竹森 正人
テンポよく触れる機会を多くする
寺本 聡
ミニ特集 新学習指導要領「器械運動」指導のポイント
マット運動
技のポイントは『合い言葉』で
丸山 明生
体ほぐしを取り入れたマット運動
奥 清二郎
跳び箱運動
教師から教えてもらうことが子供の「めあて」なのである
善能寺 正美
三つの観点で今後の授業を考える
宮内 孝
鉄棒運動
五つの基礎技能を身に付けさせよう!
石橋 健一郎
新しい技に取り組ませる
吉岡 剛
写真で見る指導のポイントとコツ
熱気に満ちて開催 法則化体育上達セミナーIN網走
村田 斎
知っておくと役立つ心と体の話
『動作文化と動作教育』の紹介
山本 貞美
マンガで見る楽しい体育指導 (第2回)
根本体育直伝マンガ(跳び箱出し入れ指導の巻)
岩野 節男岩野 紀子
スポーツと健康づくり (第2回)
子供のスポーツの基本 効果的な練習方法
並木 孝樹
法則化体育最前線
TOSSインターネットランド「体育」のホームページを
駒井 隆治
できなかった子ができた! 子供に学ぶ成功事例 (第2回)
前両足跳び一回の壁(その2)
根津 盛吾
誰にでもできるこどもかっぽれの指導 (第14回)
こどもかっぽれのふりつけ全公開
大賀 由里子
効果抜群!ファックスできる体育学習カード
短距離・リレー
小笹 宗男
〜作戦が生かせる回旋リレー〜
走り幅跳び
矢嶋 秀行
〜ねらい幅跳びで自己ベストを!〜
誌上授業ビデオ診断
基礎感覚・基礎技能づくりを取り入れたサッカー
南 弘一
全国ネットワーク
結成!法則化体育九州支部
波戸内 勝彦
サークル紹介
法則化 鳥海
高橋 勲
授業の腕を高める論文審査 (第97回)
行進の指導
向山 洋一
授業に役立つ「体ほぐし」12選 (第2回)
長なわのくぐり抜け
根本 正雄
〜北田和美氏の体ほぐしの指導2〜
世界と日本の性教育 (第2回)
生命由来の教育における比喩の活用
武田 敏
読者のページ My Opinion
編集後記
根本 正雄
TOSS体育ニュース
こうすればできる! (第2回)
逆上がり
渡辺 善男

特集の解説

最新版・おすすめ準備運動36

千葉市立あやめ台小学校

根本 正雄


 授業の初めにどんな準備運動を行うかは、子供の動きづくりにとっては大切である。

 授業の導入としての役割と同時に、いろいろな役割がある。それらを考えながら行っていく必要がある。

 準備運動の役割はウォーミングアップだけではない。準備運動をどのようにとらえるかで授業の組み立ては変わってくる。

 準備運動の役割として、次の四点が考えられる。


1.ウォーミングアップ

2.基礎感覚・基礎技能づくり

3.体づくり

4.仲間づくり


 第一にはウォーミングアップがある。寒い時、体を温めて主運動に備える。アキレス腱や筋肉を伸ばしていく。

 よく行われるのがラジオ体操、ストレッチングである。ラジオ体操もきちんと行えば効果がある。よく見られるのは体育係の子供が中心になって、子供だけで行う体操である。

 これは形式だけの動きになり、ウォーミングアップにはならない。大切なポイントをしっかりと教師が指示し、負荷をかけていく必要がある。

 ラジオ体操のどの運動をどのように指導したら、準備運動として効果があるのかを押さえていく。

 第二に、基礎感覚・基礎技能づくりとしての準備運動がある。

 器械運動であれば、逆さ感覚、腕支持感覚、回転感覚、平衡感覚などである。

 これらの感覚づくり、技能づくりを行いながら準備運動をしていく。主運動に対する下位の運動づくりをするわけである。

 主運動に必要な基礎的な動きができていれば、子供は無理なく動きができていく。

 器械運動であれば、カエル倒立、足打ち跳び、手押し車などを行っていく。

 それらの動きづくりを通して体のアップもできていく。ゲーム化して楽しくできるように工夫する。

 第三には、体づくりである。新指導要領では、5〜6年生に体づくりが入ってきている。

 体づくりは5〜6年生だけで行うものではない。どの学年でも必要である。

 体づくりには体ほぐしと体力づくりがあり、5〜6年生以外の学年では、それらを準備運動として行っていく。

 ストレッチングはウォーミングアップにも効果的であるが、体ほぐしにもなる。特に二人組で行うストレッチングは体ほぐしに役立つ。

 第四には、仲間づくりがある。準備運動をしながら仲間づくりをしていく。

 鬼ごっこ、伝承遊びなどには仲間づくりのできる内容が多くある。

 友達との関わり合いを通して、動きづくりを行う。二人組、三人組、四人組などになってできるゲームを取り入れていく。

 子供たちは仲間と触れ合いながら楽しく準備運動ができる。一人で行う運動とともに集団でもできる内容を工夫する。

 以上のように目的に合わせて準備運動を行っていく。準備運動の目的を明確にして行っていくと楽しい授業につながっていく。

 子供は楽しい運動に敏感である。楽しければ一生懸命に取り組む。

 いつも子供が黙っていても動き出すような楽しい動きを工夫して、準備運動を行ってほしい。

 自然に運動の好きな子供に育っていく。そんな準備運動をしていっていただきたい。

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